映画 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
麗しき冷戦への異常な愛情
アメリカ空軍基地の司令官が精神に異常をきたし、爆撃機に核攻撃命令を出す。
今は無き世界のブラックコメディ。ソビエトとアメリカの、西洋的な価値観とイデオロギーによる対立はコメディになり得たが、今の世界の対立は複雑すぎてコメディにはならない。
すべての俳優たちの表情が素晴らしくて、コメディと重厚感のバランス取れてる感じ。戦勝国と違って、日本は冷戦期にゴジラ(架空の敵)と戦っていたのだから、ほんの少し「戦争に負けて良かった」と思った。
"Mein Führer! I can walk!"
総統!私は歩けます!
ヒトラーが創り出した冷戦の本質を、見事に突いた台詞。
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