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映画 『オッペンハイマー』

プロジェクトリーダーは孤独(孤立)
世界初の原子爆弾を作った男、オッペンハイマーの成功と戦後の赤狩りの追及。

過去と現在と視点が交差しても、ひとつのラインとして魅せるノーラン魔術を楽しんだ。実録モノだが、監督の旧作『メメント』的なネタばらしが素敵すぎる。

めちゃ簡単なIDバッジ…大丈夫?

プロジェクトリーダーの孤独感、小さいながらも職務上よく分かる。リーダーは孤独感に苛まれ、情事に走るのも仕方ないと思う。でも「一夜を過ごした理由は?」を、奥さん同席の聴聞会で答える地獄…可愛そう。

ロバート・ダウニーJr. が年相応のシブさで、この話の主導権を握ってる感じが素敵すぎる。また各科学者(天才かつ変人たち)の描き方も、この手の映画の完成形ではないかと思わせる。実際のマンハッタン計画も、全米一の変な人たちが集まっただろうし…。

俳優として地肩が強い!


米国で原子爆弾の是非を議論するのに、開発者の伝記を使用したノーラン監督は、アタマいいなぁと思った。

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