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143_発達障害?グレーな子とその3年後

荒れる小学4年生

小学4年生の3学期〜夏休み前、長男はすこぶる荒れた。

その時まで担任の先生とはうまく行っていたと思う。
先生も長男の性格を把握した上で、いろいろと導いてくれていたのが伝わってきていたし、長男と先生の間で信頼関係も築けていたように思う。私に似て短気な長男に対して先生は、イラッとしたらその場を離れるようにと指導してくれていた。親に電話がかかってきたり、学校に呼び出されるような目立ったトラブルもなかった。

その頃、コロナ禍で学校も習い頃も一切がなくなった。このことで生活リズムだけでなく、そもそもなぜ学校に行かなければならないのか、学校に行く必要があるのか、という疑問が湧き始めたことと反抗期的な精神状態が重なったようで、すべてが嫌ーーーという態度が表面化したようで、ある日学校に呼び出された。

学校で面談

教頭先生、長男の担任、次男の担任と私の4人で面談した。
面談の趣旨を説明したあと、教頭は席を外し、3人で面談を続けた。

カーッとなりやすい、授業態度が悪い、キレイに文字がかけない、生きづらさを抱えているように見えるがお母さんはそういうのを感じませんか?お母さん自身も生きづらさを感じたことはありませんか?
というような内容の話を、発達障害の特性が印刷されたプリントを渡され、説明された。どうやら発達障害だろうと言いたいらしい。つーか、寄り添うフリして私まで認定するようなこと言ってきたぞ。そんなこと言われたことなく、すくすく育ってきたんだけどな。

そして、長男のことで呼び出されたはずなのに、メインで話してくるのは次男の担任の中年女性。後輩の前でデキる女風に保護者を説得する姿を見せるぞ!感がすごくてドン引き。「次男くんも、ちょっとその傾向が見られるんです」だそうな。黙って聞いてるとペラペラ話し続ける。呼び出しとは無縁だった次男についても同様の分類をしたい模様。私も一緒にね(爆)。

次男の話は唐突すぎたし、こっちも「は?」って感じだったので様子を見ることとして、ひとまず長男は公的な機関のサポートを受ける方向で話を進めることにした。

進級しても悪行三昧

進級し、長男5年生、次男3年生。
長男のよろしくない暮らしぶりは5年生になっても続いた。
5年生で新しく担任になった先生の指導には従わず、授業中も上の空。
隣のクラスのいざこざにわざわざ加入して厄介なことになったこと、数知れず。。。
毎日学校の先生から電話が来て、その日の様子を教えてもらう日々。
なにが悪かったんだろう、育て方を間違えたのかな。。。
今振り返ると、私のメンタルも日を追うごとにすり減っていった感覚がある。

グレーな子から元気な子へ

次男は3年生になり、中年担任から30代後半〜40代前半くらいの先生にバトンタッチ。正直ホッとした。中年担任から開放されたことの喜びがとても大きかった。夏休みの二者面談の際に、勇気を出して聞いてみた。前の担任から発達障害ではないかと言われていたけれども、そのへんの引き継ぎはどうなっていますか?と。すると、新しい担任は「引き継ぎにはありましたが、そんなことはないと思います。元気な子です。」と即答してくれた。普段からちゃんと見てくれているから即答できるんだろうなと思った。引き継がれたことを鵜呑みにせず、自分の目で確かめている姿勢も素敵だと思った。

善は急げじゃなかったの?

長男のサポートは、結局申込みから半年以上経っても開始されることはなく、こちらから問い合わせたりした。善は急げじゃなかったんかい!?
やっと連絡が来た後は、親とサポート先の面談、大学病院の受診など、タスクは続く。結局、長男の状態が落ち着き始めた後に、サポートを受け始めることになるというマヌケな流れ。なんなん?

けれど、サポート先の面談してくれた方々は本当に親身になってくれているのが伝わってきて、私は面談中、涙してしまった。学校の先生とは対応が違った。プロですな。そして、長男とも面談したあとで、「きっと大丈夫ですよ」って一言声を掛けてくれたことにどれだけ救われたか。あの渦中にいた私にとっては本当に心強く感じられた。

屁理屈対応力

長男のよろしくない行動は、主に学校で起きていた。学校以外の場面では素行が悪くなるとか、態度が悪いといったこともなく、家でも習い事先の先生に聞いても目立った悪行の情報はなかった。しいて言えば、屁理屈増えたな〜というくらいだった。習い事先の先生方は切り返しが上手いので、長男も屁理屈の対応なんてチョチョイのちょいだったんだと思うが、学校の先生からしたら「面倒くさい子」だったに違いない。

今になって振り返ると、コロナ禍で生活様式が変わったことも大きな要因だったのではないかと思う。そして、学校の先生に甘えていた部分もあったのだと思う。自宅で動画視聴することが増え、言語のインプットが劇的に増加したことにより、語彙力がアップし、屁理屈レベルが上昇。
コロナの休校明けに屁理屈力が爆上がり
→学校の先生の手に負えないレベル
→扱いにくい認定
→グレーな子扱い
という感じで、学校の先生からはその当時の既定路線に載せられたんじゃないかと推察している。
けれども、その時のわたしは、自分や長男を責める思考に陥っていた。その点は反省。先生の言うことは正しい、という呪縛は何十年経っても刷り込まれて抜けないもんだ。日本の刷り込み教育、スゲ~。

3年後の子供たち

さて、それから3年たったてどうなっているか。
長男は元気に中学生をやっている。学校からのトラブル連絡は1回のみ(1回はあったんかーい)。3年前には想像できなかったくらい穏やかな日々を送っている。勉強も部活も頑張っているし、友達とも仲良くやっていると思う。
次男は3年前に中年担任に言われたようなことを言われることなく暮らしている。ゲームばっかりやっているけれど、宿題は忘れないし、頑張り屋さんだ。
2人ともすくすく育ってくれていると思う。

3年前の自分に伝えたいこと

3年前の自分に伝えてあげたいのは、学校の先生に「グレーな子」的なことを言われても、全部をズーンと重く受け止めすぎないように気をつけようっていうこと。先生だって手探りの部分はあるだろうし、すべてのことを知っているわけではない。だけど、普段、親より長い時間子供が活動している姿を見てくれている存在ではあるので、子供について「あれ?」と気づいたことを教えてくれてるんだな〜くらいに受け止めて、そこからは愛情たっぷりの親の目線、リサーチ力で見極めるなり、公的機関に相談するなりしていけばいいのだと思う。自分や子供を責める必要は全く必要ないってことだ。


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