海よりもまだ深く

昨日のオンライン授業で久しぶりに人と話して、緊張で声が出なかった。携帯で確認したところ今日で家から出ない生活は四日目になるらしい。

「なんで男は今を愛せないのかねぇ。いつまでもなくしたものを追いかけたり、叶わない夢を見たり、そんなことしてたら毎日楽しくないでしょ」

「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ」

だいぶ前に録画していた是枝監督の「海よりもまだ深く」での言葉たち。どうしてこの言葉が印象に残ってしまうのか。勝手ながら映画に説教をされた気分。どうして絶対に変えられない過去を引きずり、目の前にあるチャンスを得ようとしないのだろう。てかこれは男に限った話なの??笑

登校しているときに、東京を歩いているときに、外食をしているときに、何気ない日々のなかで出会うあのかっこいい大人たちの過去は知らない。彼らにどんな背景があり、どんな苦労があるかなんて顔には書いていない。でも、一目でこの人かっこいいな、こんな大人になりたいな、なんて思う大人と思わない大人の違いってなんなんでしょうね。スーツを着こなせているかどうか。姿勢がいいかどうか。きれいな女性が隣にいるかどうか。常に笑顔であるかどうか。やっぱりイケメンなのかどうか、、、、、、これは海より深い難問ってことで。

ああなりたい、こうなりたいと思えるまでは子供。ああなりたい、こうなりたいと思われたら大人。僕はこう考えます。そうするとやっぱり簡単になりたい大人になれるなんて思っていたら大間違いですね。最期に誰かの憧れでありたいし、街を歩くだけで今日の僕のようにあんな大人になりたいって思われたい。だからといって、他人の眼ばかり気にするのがきっと今日の僕であり、今までの自分なのだと思う。まずは自分がなりたい自分になること。それがいつの間にか、なりたい大人になっている。


夢見た未来ってどんなだっけな さよなら昨日の僕よ

見上げた空に飛行機雲 僕はどこへ帰ろうかな

なくしたものなどないかな さよなら昨日の僕よ

瞳を閉じて呼んでみる いつかの君に逢える


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