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    TVアニメ「恋する小惑星」の天文シーン考察記事のまとめ

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恋アス1話の天文シーンを元天文部のオタクが考察する

この記事では、TVアニメ「恋する小惑星(恋アス)」1話において、星空が登場するシーンを中心とした天文描写について考察します。 まだ観ていない方にはネタバレとなる可能性があります。ご注意ください。 はじめに・おことわり筆者は中学・高校・大学で8年間天文部に在籍し、現在も趣味として天体観望を行っています。天文ファンの1人として、恋アスのアニメ化に大変感激しております。一方で、地質・気象など地学の他分野については中学の授業レベルの知識しかなく言及できません。ご了承ください。

    • リアル恋アス事例集

      東大恋アス同好会のkn1chtです。 恋する小惑星(恋アス)は、小惑星発見という夢に向けて高校生の主人公たちが様々な活動をするさまを描いた4コマ漫画です。最近の回では、天文台に泊まり込んでの小惑星観測プロジェクトが始まりました。 恋アスの作中では、「きら星チャレンジ」という高校生向けの観測体験イベントが登場します。これは美ら星研究体験隊という実在するイベントをモデルにしたもので、このイベントでは実際に小惑星を発見して命名に至った事例もあります。 2023年には、すばる望

      • 秋月電子の通販サイトがリニューアルしたのでWayback Machineで歴史を振り返る

        2024年1月、秋月電子通商(以下、秋月電子)の通販サイトがリニューアルしました。見た目や機能がモダンになるなど様々な変化があり、各所で話題になっています。 秋月電子のサイトと言えば、製品の入れ替わりはあれどデザインそのものはかなり以前から同じだった記憶があります。これまでどのような変遷をたどってきたのでしょうか? そこで、世界中のウェブサイトのアーカイブを閲覧できるWayback Machine(Internet Archive)で過去の秋月電子ウェブサイトの姿を見てみま

        • 星屑テレパスを観てモデルロケットを始めたいあなたへ

          はじめに『星屑テレパス(星テレ)』のTVアニメが10月からいよいよ放送されます。アニメ関連の発表が増えてきたり、原作の第4巻が発売されたりと、盛り上がっている今日このごろです。 PVでも言及されているように、作中で主人公の小ノ星海果たちはロケット作りで宇宙を目指すことになります。そのために登場するのが、火薬を使って実際に飛行する模型ロケットであるモデルロケットです。 このモデルロケットは自分で作ることもできて、先日は作中のロケット「ウルトラハイパワードリィーム号」をそっくり

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          南の島の星まつり2023「恋する小惑星」Kirakiraトークショー メモ

          2023年8月20日、石垣島において開催された「南の島の星まつり」の企画として、恋する小惑星(恋アス)に関するトークショーが開催されました。本記事では、筆者が公演中に取っていたメモの内容をできる限りまとめます。 手書きで急いで取っていたメモであるため、内容の書き漏らしや誤認がありえます。正確に発言内容をなぞったものではない点ご留意ください。また、発言者を示す場合敬称略としています。 開演まで石垣市民会館 中ホールは13:30開場 ホールには、恋する小惑星と望遠鏡メーカー

          南の島の星まつり2023「恋する小惑星」Kirakiraトークショー メモ

          VRの温冷感を体験できるデバイスPebble Feelで温泉に浸かってみた

          ShiftallからVRの温度を体験できるデバイス「Pebble Feel」が発売・発送されました。高効率ペルチェ素子を搭載し、VRChatワールドの温かさや冷たさを体感できるとうたっています。 筆者は2月発送のものを購入し、実際に動作させてみたので、本記事で簡単にレビューします。 本体・付属品本体はワイヤレスマウスが薄くなったくらいの大きさで、かなり小型です。バッテリーが含まれていないため、小型・軽量化ができたものと思われます。背中にかけて使うものなので、負担にならない

          VRの温冷感を体験できるデバイスPebble Feelで温泉に浸かってみた

          忙しい人のための恋アス5巻聖地巡礼(関東編)

          1月26日、『恋する小惑星(恋アス)』第5巻が発売されました。地学オリンピック本選をはじめ、新たな展開や題材が色々と出てきて楽しい巻でしたね。 恋アスの聖地は関東以外にも石垣島や秋田県など日本全国に散らばっているため、忙しくてなかなか回れない……という方もいらっしゃるでしょう。ただ、第5巻に登場した場所は関東と名古屋市のみなので、頑張れば忙しい人でも1日で回れるのでは……? ということを思いついてしまいました。 というわけで、本記事では恋アス5巻の聖地(関東のみ)を実際に

          忙しい人のための恋アス5巻聖地巡礼(関東編)

          恋アスとコラボした理科年表2023を読む

          2022年11月24日、『理科年表 2023』が発売されました。ここ数年の理科年表は毎年何らかの漫画やアニメの作品とコラボするようになったのですが、今年はなんと『恋する小惑星(恋アス)』とのコラボが展開されています。天文・地学がテーマの作品であるため数年前から多くの要望があり、ようやく実現したという流れのようですね。 豪華なデザインのブックカバーがお披露目され、Twitterではさっそく入手した人の喜びの声が溢れています。一方で、理科年表とはそもそも何なのか、何に使うのかよ

          恋アスとコラボした理科年表2023を読む

          【全文公開】星空描写からの「日時特定」入門【#FindOurStars vol.1】

          はじめにTVアニメ『恋する小惑星(以下、恋アス)』では、天文や地質などに関する正確な描写が話題となりました。 2021年5月4日にTV朝日で放送された「東大生ランキング」で恋アスが「勉強になるアニメ」として取り上げられた際も、岩石などの描写がいかに正確であるかが専門家からアピールされていました。 恋アスの随所に登場する星空も例外ではなく、制作の中枢に天文ファンが参加していたり、天文ソフトウェア・天文雑誌を手掛ける「アストロアーツ/星ナビ」が制作協力に加わったりと圧倒的な本気

          【全文公開】星空描写からの「日時特定」入門【#FindOurStars vol.1】

          ロケット動画投稿ゲームNext Space Rebelsはどのくらいモデルロケットできるのか

          『Next Space Rebels』は、2021年11月にリリースされたロケット製作シミュレーションゲームです。ユニークな点として、作ったロケットの飛行を動画投稿サイトに載せ、チャンネル登録者を集めることでゲームが進行するようになっています。 主人公は趣味としてロケット動画投稿を始めるので、ゲーム序盤では主にモデルロケット(アマチュア向けの模型ロケット)から打ち上げを始めることになります。おなじみの部品が出てきたり、モデルロケット製作の知識がきちんと役立ったりして、モデル

          ロケット動画投稿ゲームNext Space Rebelsはどのくらいモデルロケットできるのか

          星屑テレパス構文をざっくり分析したら確かにナユタン星人と近いかもという話

          序論『星屑テレパス(星テレ)』は、大熊らすこ先生が「まんがタイムきらら」で連載されている4コマ漫画です。主人公の小ノ星海果を始めとする面々がある理由から宇宙を目指しながら成長するストーリーで、実際に飛行するロケット模型「モデルロケット」が忠実に描かれています。 第1巻、第2巻が好評発売中です。 星屑テレパス各話には「彗星エンカウント」「緊張イントロダクション」のようなサブタイトルが付いています。このサブタイトルは今のところ「2字の熟語 + カタカナ語」という法則にほぼ従いま

          星屑テレパス構文をざっくり分析したら確かにナユタン星人と近いかもという話

          星屑テレパスで学ぶモデルロケット用語集

          全宇宙の星テレファンの皆さん、ボナヴー! 『星屑テレパス(星テレ)』2巻はもうお読みになりましたか? 表紙の時点で明らかですが、2巻では小ノ星海果たちが本格的なモデルロケットに挑戦します。 皆さんは、星テレを読む前からモデルロケットをご存じでしたか? 例えばTwitterを「モデルロケット」で検索すると、1日に1~2ツイートあるかどうかという状態です(最近は星テレのお陰でこれより少し増えました)。科学教育に力を入れている学校にいたり、宇宙に普段から興味を持っているのでもなけ

          星屑テレパスで学ぶモデルロケット用語集

          東大恋アス同好会合同誌 #FindOurStars Writeup(Re:VIEW編)

          去る6月12日、「恋する小惑星(恋アス)」のオンリーイベント「キラキラアーカイブ」が大田区産業プラザPiOにて開催されました。私は東京大学恋する小惑星同好会の合同誌「#FindOurStars」に編集長および寄稿者として参加しておりました。 今回の合同誌は最終的に執筆6名、イラスト4名が参加し、本文80ページとなかなか厚めの同人誌になりました。文章が大半を占める本でこれだけの分量になると、なるべく校正や組版の労力を削減することが重要です。 そこで、今回は組版ソフトウェア

          東大恋アス同好会合同誌 #FindOurStars Writeup(Re:VIEW編)

          #XRKaigi Hubsで作られたOpen XR Plazaに行ってみたレポート

          ※速報性重視で、勢いで書いています。乱文ご容赦ください この記事は、Hubs Advent Calendar 2020 9日目の記事です。昨日の記事はkou029wさんの「Mozilla HubsのバックエンドサーバーReticulumを改造する方法」でした。 XRKaigiでもHubs 株式会社Moguraによる国内最大級のVR/AR/MRカンファレンス「XRKaigi」がついに開幕しました。今年は完全オンライン開催で、ライブ配信による講演とバーチャル空間での展示が行わ

          #XRKaigi Hubsで作られたOpen XR Plazaに行ってみたレポート

          Hubsのアート系ワールド(Scene)紹介

          この記事は、Hubs Advent Calendar 2020 2日目の記事です。 昨日の記事は私の「2020年のHubsふりかえり & Hubs Advent Calendar 2020について」でした。いきなり長めの記事を書いてしまったので、ハードルを下げるために2日目はゆるふわで行きたいです。 Hubsのアート系ワールド(Scene)紹介 この記事では、Hubsで体験できるアート展示系のワールドをいくつかご紹介します。Hubsでどれだけ表現ができるか知るのに最適な物

          Hubsのアート系ワールド(Scene)紹介

          2020年のHubsふりかえり & Hubs Advent Calendar 2020について

          この記事は、Hubs Advent Calendar 2020 1日目の記事です。 Hubs Advent Calendarを作りました@kn1cht と申します。Hubsに初めて触れたのは3月のIEEEVR 2020なので、Hubs歴8ヶ月くらいです。本カレンダーを通して、Hubsを知ってくださる方が増えることを願っております。 この記事で扱うこと初日の記事ということで、Hubs自体が何かの紹介と、Hubsを取り巻くコミュニティの概観、そしてHubs Advent Ca

          2020年のHubsふりかえり & Hubs Advent Calendar 2020について