紺野水辺

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心配してもらう

薬局に行ってみて、病院の処方箋に書かれた薬の在庫が無いことが、たまにあります。 受診した病院のすぐ近くの薬局ならそういうことは少ないのですが、方向音痴な私は初めての場所で最短距離の薬局を見つけ損ねて、中途半端な距離の薬局にたどり着いてしまったのでした。 この日は、「8日分ならあるのですが、足りない分は明日入荷します」とのことだったので、残りはあとで取りに行くことに。 いつも通っている忙しそうな薬局とは違って、何だか和やかな薬剤師さんたちがそろった薬局。ここにまた行くならい

    • 離れて見る

      3年生の次男が、春休みに将棋の合宿に参加しました。 初めて1人での外泊で、大丈夫かな?と不安もありましたが、とても楽しんだようで、ちょっとお兄さんの顔になって帰って来ました。 聞くと、詰将棋やトーナメント、プロ棋士の先生の講義と、将棋尽くしのスケジュールの中で、空き時間も仲良くなった子とずっと将棋をしていたそうです。 普段私が将棋の相手をしても、弱いので子どもから教えてもらうばかり。クラスでは将棋を広めようと、折り紙の手作り将棋セット(折り紙を駒の形に切って中にティッシュ

      • おねえちゃん

        公園で娘と遊んでいたら、2歳くらいの男の子が滑り台の上で通せんぼしています。 その滑り台を滑りたいのでじっと待つ娘。 気まずいので娘を他の遊具に誘ってみましたが、まったく聞く耳を持ちません。 すると、男の子が白くてもちもちのかわいい顔で 「じゅんばん!じゅ、ん、ば、ん!」 と、舌足らずにとても怒っています。かわいい。 じっと待つ娘。 「すべっていいよー。どうぞー。」 と私が男の子に言ってみたら、 「だまって!」 とおこられてしまいました。 ぼくたちのもんだいなんだから、く

        • 「お疲れ様です」

          初めて乳がん検診に行きました。 近所の大きな病院が数年がかりでリニューアルしたばかりなので、中を見てみたいというミーハーな気持ちで、そこで受けることにしました。 検査結果は自宅に郵送されて来るそうで、まず、そのための切手代を払います。 私の次に並んでいた方が、84円を出すのに苦労されているな、と思ったら、外国人の方でした。 その方のスタッフさんへの「ありがとうございます」の笑顔がとても素敵でした。 この病院のマンモグラフィは、なるべく痛くない最新の機械で行っていると聞い

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        • 子どもとの暮らし
          18本
        • 短歌
          1本

        記事

          10才の

          10才の節目の作文を発表する授業参観がありました。 息子は、いまいろいろと好きなことがあって、夢がたくさんあると言っていました。中でも1番なりたいのは科学者だそうです。理系科目が苦手だった私には考えられないことだなぁと思います。 作文を聞いたら、今までの息子のいろいろな様子が思い浮かびました。 小さいころはよく図鑑を読んでいる子でした。 特に鳥は詳しくて、少し古い図鑑を見たりすると、今の研究ではこの分類は変わっている、と教えてくれたりして、いつの間にか大人より遥かに詳しくな

          『10にんのせんにん』

          図書館で子どもに借りて面白かった本。 修行していた優しいせんにんのおじいさんが、困っている人の声を聞きつけて、助けてあげるお話です。 仕事中に具合の悪くなった郵便屋さんの配達を代わってあげます。自分の毛を抜いて、9人増やして、手分けして配ります。孫悟空方式ですね。 こちらが困っていることに遠くから気づいて声を掛けに来てくれる優しい方っていますよね。普段の修行の賜物の優しさを分けてもらっているんだな、と思います。 最近、子ども3人から同時に話しかけられて、全然交通整理でき

          『10にんのせんにん』

          ずっと起きてるのかな

          お雛様を出しました。いつも3月になる直前に慌てて出すのですが、今年は少し早く気づけました。 少し高いところに出したお雛様。保育園から帰った時は100センチの身長の視界には入らなかったようで、夜になって、「あっ!!」と見つけてとってもうれしそうでした。 何度もオルゴールを巻いてひな祭りの歌を歌う娘。時々間違えて替え歌の方(あかりをつけましょばくだんに〜)を歌いそうになって笑っています。 「そろそろ寝よっか。今流れてるのが止まったら終わりにしよう」 オルゴールが静かに止まると「お

          ずっと起きてるのかな

          変わってもいい

          20代の頃などは、自分に一貫性がないことに気づくと恥ずかしいと思っていました。誰かの言葉にすぐ影響されてしまっているな、と落ち込んだり。自分が持っている信念(それがあったのかもあやしいですが…)に外れたことをしたら、気持ち悪いと感じていました。成長はしても芯は変わらないことが大事だと思っていた。 でも、今は、もうそんな風に思っていなくて、変わっていくのが当たり前で、歳をとって精神的にも肉体的にも変わっていかざるを得なくて、芯から変わることもあるって思います。それを受け入れた

          変わってもいい

          笑う理由

          4歳の娘と一緒に笑い合う時間が増えました。 娘が言ったことやしたことが面白かった時、絵本で面白い箇所を読んだ時、一緒に笑い合います。 少し前まで、このことが少し難しかったのです。 娘の言葉遣いや仕草がかわいかった時、大人が笑うと、娘の顔は一瞬で曇り、私の服の裾を引っ張って隠れてしまっていました。 注目されて恥ずかしいし、一生懸命したことなのに笑われて悲しいという気持ちが大きかったのだと思います。 そのことに気づいてからは、娘のしたことがかわいいと思って笑うことを娘の前では我

          毎日

          2年生の次男の今日の宿題は、漢字テストで間違えた字の練習。でも、その漢字テストの用紙は担当の先生がお休みで引き出しに鍵がかかっていたので返されず、答えのプリントを見て各自自分が間違っていたと思う字を練習することになったそうです。 100点だと思った人は宿題無し。ただし、100点だと思って実際100点じゃなかったら、宿題は後で倍になるとのこと。面白いなー。次男も楽しそうにこの宿題を説明してくれました。 次男は「毎日」という字をひたすら書いて1ページを埋めていました。テストで「

          きつねさん

          娘と2人でインフルエンザの予防接種を受けて来ました。 会員になると割引でインフルエンザの予防接種ができる病院があって、毎年そこでしています。 娘の母子手帳に予防接種の日付とシリアルナンバーのシールを貼る欄があるので、母子手帳も提出します。いつもの小児科ではないし、引越し前の自治体の母子手帳なのでわかりにくいかなと思い、必要なページに付箋を貼って渡しました。 待合室に給水器があって、娘が珍しがって何杯も私に水をくれます。水でお腹いっぱい。 「もう呼ばれそうだからお水くまなく

          きつねさん

          ちくちくとふわふわ

          娘が乱暴な言葉を使ってしまった時、「それはちくちく言葉だから使っちゃだめだよね」と注意しています。 「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」は、3年生の教室に掲示してあるのを見て知りました。これは娘にわかりやすいかも、とわが家でも取り入れることにしたのです。 娘は4歳になって、自分の意思はあるけれどまだ言葉でうまく相手に伝えることができなくて衝突してしまうこともしばしば。どうやったら家族みんな笑顔でコミュニケーションできるか、日々、試行錯誤中です。 朝食を食べながら娘が聞いてきま

          ちくちくとふわふわ

          イルカの群れと

          夏休み、初めてイルカウォッチングをしてきました。 熊本県の天草というところで船に乗って10分ほどすると、間近にミナミハンドウイルカの群れを観ることができます。 みんなで寄り添いながら泳いでいる様子、お腹を見せながらくるくるじゃれあっている様子。人間の家族のようで微笑ましく、「かわいいね」と子どもたちと顔を見合わせました。 イルカはマザリーズという赤ちゃんに向けた言葉を使っているという研究があるそうです。赤ちゃんにわかりやすい言葉で話しかけているなんて、ますます親近感が湧き

          イルカの群れと

          すぐに捨てないで、私

          わが家では「毎日小学生新聞」を購読しています。 長男は全体に目を通して、気になる記事は読んで内容を教えてくれたりします。次男は将棋や数独、クイズをちょこちょこ見ています。 4歳の娘も、お兄ちゃんたちが見ている新聞が気になっていて、かわいい絵や知っている文字があったら教えてくれます。 最近1面に載った記事で、Tシャツの色によってどれくらい体感温度が変わるのか実験した記事がありました。こういう内容が1面になるのが小学生新聞の面白さです。毎日何を着ても暑過ぎるので、私が真剣に読ん

          すぐに捨てないで、私

          時間の流れを

          夏休みが終わりました。 ここ1年くらい、私は以前に比べて予定がたくさん詰まっている状態に弱くなっています。最近気がつきました。 1日のうちにいくつか約束があったり、連日出かける予定があったりすると、準備の心配や、時間の心配、行く先々で起こることを想定することで疲れてしまうのです。 夏休みは子どもたちのためにも、旅行やイベントの計画を成功させなくてはと、かなり頑張りました。 出発ぎりぎりまで仕事が終わらないこともありましたが、家族の協力もあってなんとかなり、出発することがで

          時間の流れを

          10年育てて知らなかったこと

          夏になって、リビングに敷いていた毛足の長いラグをしまい、代わりに薄手のキルティングの敷物を敷きました。 その敷物の端っこに、少し生地がほつれたようなところがあります。なんとなく目に入っていたけれど、何でできたのか真剣に考えたことがありませんでした。 敷物が変わったことに気づいた長男が 「これにしたんだねー」 と手でなでています。 「ここのところね、赤ちゃんの時にぼくがいつも噛んでて、こうなった」 と笑っています。 「そうなの?ほつれてるのは知ってたけど、噛んでたの全然気がつ

          10年育てて知らなかったこと