Mao.

フリーランスの編集/ライター。本と音楽とDisneyと、その他いろいろな興味事について…

Mao.

フリーランスの編集/ライター。本と音楽とDisneyと、その他いろいろな興味事について。野球も好きです。先行発信は→【はてなブログ】https://kmiycan.com/

最近の記事

ひさびさ雑記

今、1歳になったねこを飼っている。 これまで私は圧倒的な犬派で、実家で一緒に暮らしてきたのも犬たち。 そんな私がねこを飼い始めた。 8年前に亡くなったパピヨンの男の子は、ねこがとても嫌いだった。 嫌いというか、苦手で、実家の窓の外を野良猫が通ると、すぐに身を隠してしまうほどにおびえていた。 だから、私がねこを飼い始めたら、先代犬はちょっと嫉妬するのかな、なんて思ったりして。 それが本当かどうかはわからないけれど、ねこを飼う前は夢の中にちょくちょく遊びに来てくれた先代犬が

    • 適応障害になったおはなし

      もうだいぶ前のことになるのですが、適応障害と診断されました。 今は症状も落ち着いてきたけど、ふとした瞬間に涙がこぼれてしまったり、どう頑張ってもベッドから出られなくなってしまったりすることがあります。それでも睡眠薬と安定剤が手放せなかった時期と比べれば、もうかわいいもんです。 もうあのどん底は二度と体験したくない。けれど、そういう経験をした自分のことも認めて、今度ああなったときに自らを傷つけないようになりたい。そう思って、少しだけ備忘録を付けておくことにしました。 **去

      • 2022年、あけましておめでとうございます

        ……我が家喪中でして、おめでとうとは言いにくい雰囲気ではありますが。 あけましておめでとうございます。2022年もなにとぞよろしくお願いいたします。 2021年は、私自身の大きな転換期となりました。 ひとつは仕事面で、2年半勤めたWebメディア企業を退職し、フリーランスに戻ったこと。もうひとつは生活面で、7年間のひとりぐらしが終わり、ふたりぐらしになったことです。 まず仕事面。コロナ禍に突入しても、変わったのはオフィス出勤がフルリモートに変わっただけで、ありがたく仕事は

        • もしかして私、HSPかもと思ったので。 -武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』読了メモ

          特に意識はなかったのですが、最近実家に帰ったとき、母から「昔からあなたは繊細だったからね」という話になりました。 たしかに、私は人から言われるささいなひとことに傷ついたり、「なんでそんなことで怒るの?」と指摘されるようなことに怒ったりすることがあります。反面、感受性が特に豊かだとほめていただけることも(うれしい)。 そこで浮かんだのが、「私ってHSPなんじゃない?」という一つの可能性。 「生きづらいな」を少しでも打破するために、とにかく読んでみようと手に取った『「気がつ

        ひさびさ雑記

        • 適応障害になったおはなし

        • 2022年、あけましておめでとうございます

        • もしかして私、HSPかもと思ったので。 -武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』読了メモ

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        記事

          フリーランスの冠婚葬祭、結構大変だったおはなし

          先日、祖父が亡くなりました。 私が生まれたころにはもう、父方の祖父は他界していて、「おじいちゃん」といえば母方の祖父のことでした。 家業の農家をやりながら食品会社の営業部長をやっていた祖父は、とにかく料理上手。親戚の集まりではよく庭に作った通称”うどん小屋”でうどんを粉から作り、得意のもつ煮をふるまう人。幼い私はよく「お手伝い」と称してつまみ食いをしたものでした。 83歳、大往生。コロナ前から認知症と胃がんが進んでいて、入退院を繰り返すような生活。私が最期に会えたのは今

          フリーランスの冠婚葬祭、結構大変だったおはなし

          壮大すぎる中村佳穂のMV -細田守監督『竜とそばかすの姫』を観てきた

          だいぶご無沙汰しております。最近なんだかバタバタと追われておりまして、こちらは放置しておりました……。週1ペースで更新できるといいな~なんて思ってはいるのですが……。 さて、自他ともに認める映画苦手マンな私ですが、ひょんなきっかけで細田守監督の『竜とそばかすの姫』を観てきました。 細田守作品と言えば言わずもがな「サマーウォーズ」「時をかける少女」といった名作があるわけですが(実は私2作ともに観たことありません)、今回は一味違う作品になっていると聞いて……。主題歌が中

          壮大すぎる中村佳穂のMV -細田守監督『竜とそばかすの姫』を観てきた

          26歳になりました

          3年連続、当日に更新しましたー!今年はちょっとギリでしたが。 26歳になりました。 25歳の1年は、びっくりするほど激動の1年でした。 まず、自分の文章で大きな賞をいくつかいただけるようになり、それに伴いお仕事が増えてきました。野球、取材、SEO、広告と幅広く手を伸ばし、苦手分野を一つずつつぶして行けたと思っています。 大好きな野球は、より深く取材を任せていただけることも。1年前の自分ではありえなかった場所に足を踏み入れ、スコアを片手に毎日悪戦苦闘する日々

          26歳になりました

          10回目の3.11

          今年もこの日が来て、ちゃんと、14時46分に目を閉じることができました。 去年は恵比寿の街中で、取材に向かう途中の道で。私以外、誰も足を止める人がいなかったことにさみしさを感じていました。 今年は、自宅で。ひとり、ゆっくりと。 あの日は随分と寒い、曇り空の日で。 制服のスカートは入学から卒業までずっと2回折りだった私の膝が、凍るように冷えていたのを覚えています。当日、中学の卒業式を迎えた私は、ブレザーの胸ポケットに花を挿したまま、日付が変わるまで母の迎

          10回目の3.11

          クラブパッションに、もう一度。 -石田衣良『初めて彼を買った日』読了メモ

          私のブログで、一番読まれている記事はこちらの『爽年』読了メモ。 投稿から約3年になるのですが、今でもたくさんの方に読んでいただいていまして、とてもうれしい限りです。 そんな、私の人生を動かしたと言ってもいい『娼年』シリーズ。何度も読み返しては、欲望と優しさの物語に涙しているのですが、2021年1月に講談社文庫から発行された『初めて彼を買った日』に、『娼年』のプレストーリーとなる書き下ろしが編まれました。 2021年になって、『娼年』シリーズともう一度触れ合えた喜

          クラブパッションに、もう一度。 -石田衣良『初めて彼を買った日』読了メモ

          2020年私的ベスト10

          去年は2010年代私的ベストアルバムというタイトルを、年明けにアップしました。 こういうエントリーって、12月末とかにアップするべきだと思うんですけど、私の腰が重いものでね……。 それでは2020年私的ベスト10です。順不同で全部1位です。 Walking In The Rain(Alright)/DedachiKenta 今年の6月に発表された1曲。シンセサイザーの音遊びがとても心地よくて、在宅中何度もリピートして聞いていました。もともとは全部英詞だったものを一部日

          2020年私的ベスト10

          2020年、ありがとうございました。

          クリスマスを心置きなく話せる女友達と過ごしたので、26日から実家に帰ってきています。車で2時間ほどとすぐ帰れる距離ではあるので、連休があればちょくちょく顔を出しているのですが、1週間以上帰るのは久しぶりのことです。 例年であれば、地元の数少ない友達とのランチや、母とのショッピングを楽しむのですが、今年はなかなかそうもいかず。初日に吹奏楽のコンサートに出かけて以降は、一歩も外に行かないような怠惰生活をしています。来月に今住んでいるマンションの契約更新なので、お金貯まっていいか

          2020年、ありがとうございました。

          少女漫画の世界だと思ってた。現実だった。 -平子祐希『今日も嫁を口説こうか』読了メモ

          最初に断っておくと、私には「いい恋愛」の経験があまりありません。 はじめてお付き合いをした男性とは半年ほどで自然消滅したし、高校時代から4年半ほど付き合った方は浮気相手とのお子さんができて別れたし。んで、なんだかんだつい最近、久しぶりにお付き合いをした彼氏にフられたし。だいたい私が「好き好き」って依存して、飽きられてフられるの繰り返しです。 20代も半ばに差し掛かってきて、実家や祖父母からはいい人はいないのかとせっつかれるお年頃。しょうがないじゃん、まだ出会っ

          少女漫画の世界だと思ってた。現実だった。 -平子祐希『今日も嫁を口説こうか』読了メモ

          めちゃくちゃ日本語が好きなのに、「専門性」に負けたっていうおはなし。

          今のところ、二番手。文章を生業にしている以上、文字を書く・編むことには非常にプライドがあるし、負けたくないという気持ちが大きいです。 なぜなら、私は日本語が好きだから。毎日毎日文章に向き合っていると、手に取るように自分の「好き」が増していってしまって、今もこれからも、死ぬ直前まで、日本語が好きという気持ちはアップデートされていくんだなと思うんです。 この「好き」って気持ちは、誰にも負けないと思っています。どのライターよりも、どの編集者よりも。 でも、それだけじゃライター

          めちゃくちゃ日本語が好きなのに、「専門性」に負けたっていうおはなし。

          最近のおはなし

          忙しいという言葉は嫌いだし、あんまり口に出したくないなと思っているのですが、それにしても忙しかった1か月でした。 10月半ばからどっと忙しくなり、家には寝に帰っているだけ。 平日に飲み会なんて入れられるわけもなく、家で日付が変わってから缶ビールをあけようか迷う生活。疲れました。 ようやくこの忙しさに終わりが見えて、12月に入ればもう今年は終わったようなものです。私の仕事は世間と繁忙期がズレているので、師走はそこまで忙しくないんですよね。 さて、新しくお

          最近のおはなし

          元”うちの子”が他球団で愛され始めたとき -千葉ロッテマリーンズ 澤村拓一

          ・筋肉お化け ・マッスルミュージカル ・当て屋 ・しろくまアイス ・脳筋 ………。 ジャイアンツファンのみならず、幅広い層からひどい二つ名をつけられてきた澤村拓一。CSの最中に六本木のクラブで起こした暴力事件。駐車場を爆走して阪神のバスを煽りまくった危険運転。川崎で起こした人身事故。すごい。普通に呆れる。すごいよ澤村。猪突猛進の意味、絶対間違えてる。(澤村の座右の銘が「猪突猛進」です) 近年はマウンドに上がるとハラハラした。原さんもハラハラだよ。あああここは1点もやれな

          元”うちの子”が他球団で愛され始めたとき -千葉ロッテマリーンズ 澤村拓一

          「あしたの家」の子供たちは明日の大人たちです。-有川浩『明日の子供たち』読了メモ

          「おかあさんは、私よりも施設の子のほうが大事なんだ!」――。 これは幼き日の私が、児童養護施設で働く母に向けて放った言葉です。今思い返せば、なんてひどいことを母に言ってしまったのだろうと胸がぎゅっと苦しくなるのですが、当時の母はそう泣きじゃくる私を抱きしめ、「ごめんね、ごめんね」と繰り返していました。 『明日の子供たち』は、児童養護施設「あしたの家」を舞台に、新米職員と入所する子供たち、それを取り巻く社会の目線を優しく描き切った長編小説です。 初出は2

          「あしたの家」の子供たちは明日の大人たちです。-有川浩『明日の子供たち』読了メモ