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Mao.の雑談

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ぐだぐだな雑談と雑文
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ひさびさ雑記

今、1歳になったねこを飼っている。 これまで私は圧倒的な犬派で、実家で一緒に暮らしてきたのも犬たち。 そんな私がねこを飼い始めた。 8年前に亡くなったパピヨンの男の子は、ねこがとても嫌いだった。 嫌いというか、苦手で、実家の窓の外を野良猫が通ると、すぐに身を隠してしまうほどにおびえていた。 だから、私がねこを飼い始めたら、先代犬はちょっと嫉妬するのかな、なんて思ったりして。 それが本当かどうかはわからないけれど、ねこを飼う前は夢の中にちょくちょく遊びに来てくれた先代犬が

適応障害になったおはなし

もうだいぶ前のことになるのですが、適応障害と診断されました。 今は症状も落ち着いてきたけど、ふとした瞬間に涙がこぼれてしまったり、どう頑張ってもベッドから出られなくなってしまったりすることがあります。それでも睡眠薬と安定剤が手放せなかった時期と比べれば、もうかわいいもんです。 もうあのどん底は二度と体験したくない。けれど、そういう経験をした自分のことも認めて、今度ああなったときに自らを傷つけないようになりたい。そう思って、少しだけ備忘録を付けておくことにしました。 **去

フリーランスの冠婚葬祭、結構大変だったおはなし

先日、祖父が亡くなりました。 私が生まれたころにはもう、父方の祖父は他界していて、「おじいちゃん」といえば母方の祖父のことでした。 家業の農家をやりながら食品会社の営業部長をやっていた祖父は、とにかく料理上手。親戚の集まりではよく庭に作った通称”うどん小屋”でうどんを粉から作り、得意のもつ煮をふるまう人。幼い私はよく「お手伝い」と称してつまみ食いをしたものでした。 83歳、大往生。コロナ前から認知症と胃がんが進んでいて、入退院を繰り返すような生活。私が最期に会えたのは今

10回目の3.11

今年もこの日が来て、ちゃんと、14時46分に目を閉じることができました。 去年は恵比寿の街中で、取材に向かう途中の道で。私以外、誰も足を止める人がいなかったことにさみしさを感じていました。 今年は、自宅で。ひとり、ゆっくりと。       あの日は随分と寒い、曇り空の日で。 制服のスカートは入学から卒業までずっと2回折りだった私の膝が、凍るように冷えていたのを覚えています。当日、中学の卒業式を迎えた私は、ブレザーの胸ポケットに花を挿したまま、日付が変わるまで母の迎

2020年、ありがとうございました。

クリスマスを心置きなく話せる女友達と過ごしたので、26日から実家に帰ってきています。車で2時間ほどとすぐ帰れる距離ではあるので、連休があればちょくちょく顔を出しているのですが、1週間以上帰るのは久しぶりのことです。 例年であれば、地元の数少ない友達とのランチや、母とのショッピングを楽しむのですが、今年はなかなかそうもいかず。初日に吹奏楽のコンサートに出かけて以降は、一歩も外に行かないような怠惰生活をしています。来月に今住んでいるマンションの契約更新なので、お金貯まっていいか

めちゃくちゃ日本語が好きなのに、「専門性」に負けたっていうおはなし。

今のところ、二番手。文章を生業にしている以上、文字を書く・編むことには非常にプライドがあるし、負けたくないという気持ちが大きいです。 なぜなら、私は日本語が好きだから。毎日毎日文章に向き合っていると、手に取るように自分の「好き」が増していってしまって、今もこれからも、死ぬ直前まで、日本語が好きという気持ちはアップデートされていくんだなと思うんです。 この「好き」って気持ちは、誰にも負けないと思っています。どのライターよりも、どの編集者よりも。 でも、それだけじゃライター

最近のおはなし

忙しいという言葉は嫌いだし、あんまり口に出したくないなと思っているのですが、それにしても忙しかった1か月でした。 10月半ばからどっと忙しくなり、家には寝に帰っているだけ。 平日に飲み会なんて入れられるわけもなく、家で日付が変わってから缶ビールをあけようか迷う生活。疲れました。   ようやくこの忙しさに終わりが見えて、12月に入ればもう今年は終わったようなものです。私の仕事は世間と繁忙期がズレているので、師走はそこまで忙しくないんですよね。     さて、新しくお

自粛してても金が飛ぶのはなぜなのか

先日、愛車を車検に出してきました。 今回は定期的に点検も出し、調子よく乗っていたので、最低金額で行けるだろうと皮算用をしていたのですが………。さすがにもう6年目ということもあり、ところどころ「交換必要ですね」があって思った以上の見積もりが出てきてしまいました。 自分の命を乗せているものだし、まだ車を買い替えられるだけの余裕もないので、涙を呑みながら現金払い……。 今月のクレジットカードの引き落とし額にもびっくり。 なんせ電車に乗りたくないもので、車で行けるところはとこ

マスクをつけるこの世界で生きていく -映画『聲の形』メモ

7月31日(金)の金曜ロードショーは、『聲の形』でした。 映画嫌いの私には珍しく、劇場で見たほどにとても大好きな映画で、漫画も全巻読み通しています。さすがの京アニ、クオリティの高い情景描写は圧巻です。 『聲の形』が劇場公開されたときは、あえて字幕を、特別な友人とともに見に行きました。 私の右側に座った彼女は、高校時代の障害者福祉センターで出会った、ろうの友達。普段の会話は簡単な手話と、読唇術、筆談。 そして私も、ちょっとだけ聴覚にハンディキャップを持っているひとり。「こ

深夜ラジオの”リアルタイム”にこだわると

GW、とうとう一歩も外に出ませんでした。 この騒動がなければ、毎年恒例になっている春フェスに出かけ、お酒と音楽を浴びながら友人たちと踊っていたはずなのになぁと思いながら、ゲームをしたり、YouTubeを漁ったり、ここぞとばかりに昼寝をしてみたり。 休日はアウトドア派ですが、インドアにもすんなりとなじめ、快適な引きこもり生活を送っています。 昼寝を繰り返すうちに、もともと夜型だった私はあっという間に昼夜逆転したわけですが(執筆現在AM3:52)、おかげで大好きな深夜ラジオ

2020年度ラジオ改編

2020年度が始まりましたね。 今の会社に入社したのは12月だし、大学を卒業したのは9月なので、あまり4月で区切りという気持ちはないのですが、周りが「社会人○年目突入!」なんて言っているのを見ると、あー春がきたなー!って思います。 今年度も、本業と並行してフリーのお仕事を頑張っていけたらと思っています。最近は各方面からお仕事を頂いているもので、ライター業の他に、声を使ったお仕事や吹奏楽指導のお仕事などもちょっとずつ増えてきました。 お仕事の幅は広げつつ、一番の軸であるラ

頼むからNHK朝の連続テレビ小説『エール』を見てくれ

今季のNHK朝の連続テレビ小説『エール』。 初回からインパクトたっぷりで、「え?朝ドラ?」と思わせる演出を詰め込んだ今作。今後が楽しみでなりません。 『エール』は大正~昭和時代を舞台に、老舗呉服屋の長男である古山裕一とその妻で歌手の関内音を主人公に据えた物語。物語自体はフィクションですが、古山裕一は「古関裕而」、関内音は「内山金子」というそれぞれ実在の人物をモデルにしています。 「古関裕而」と聞いてピンと来る野球ファンは少なくないはず。以下、代表曲を列挙します。 「巨人軍

9回目の3.11

「3月11日、大変だったよね」 そんな会話は、今でも飲みの席やらで、頻繁に行われています。すでに思い出話の域になっていることを、直接的被災者ではない私達は恐れるべきであって、未だに被災の痕が強く遺る地域が多くあること、まして元いた地域に戻れないまま9年が経ってしまった人も多くいることを忘れてはならないなと、毎年この日に思います。 被災地と、東京の時間の流れは、あまりにも違いすぎる。     私は中学の卒業式中に、群馬県で地震に遭いました。ミッションスクールに通ってい

恩師が確かにここにいた。

小学校時代から定期的なやりとりの続く、恩師がいます。 正しくは、いました。 小学校3年生の時の担任の先生で、私はその先生が大好きでした。授業はおもしろいし、笑わすのが上手。私の些細な変化に気付いて話を聴いてくれる、本当にいい先生でした。強気で、少し考えがマセていた私の相手をするのは、きっと大変だったと思いますが、根気強く私の話を聞き、指導してくれた先生でした。 私が小学校を卒業してからは、先生とのつながりは年賀状のやりとり程度しかありませんでしたが、ひょんなきっかけで、私