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“相続”、“不動産”、“企画”、“IT”、“旅行”に関する記事を書いています。

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マガジン

  • 土地活用を考えよう

    相続で取得した実家の土地・建物がそのまま放置されて、空き家になっているケースが全国で増えています。そんな持て余している土地・建物の有効活用を考えていきます。

  • 相続と不動産の初歩の初歩

    “相続”や“不動産”と聞くと、そういった仕事をしている人か実際に親から不動産や現金を相続された人やこれから相続対策をしようとしている年配の人以外はきっと、こんな風に思っているんじゃないでしょうか? 『わたしとは関係ないかなぁ・・・』 でもね、少し考えてみてください。 2015年(平成27年)の相続税法の改正後があり、“相続税”の対象になる人が増えました。また“相続税”がかからない人でも、親が亡くなって負の遺産である借金はどうなるんだ?といった疑問もあるでしょう。 超高齢社会の日本。介護問題も複雑化しているいま、一生懸命に親の介護したのに、他の兄弟ともらえる遺産の額が同額なんて納得出来ない人も少なくありません。そんな時はどんな手を打っておけばいいのか?そんな“相続”と“不動産”について初めてのあなたに向けて記事を書いています。

最近の記事

遺言書の活用は相続のトラブル対策に有効

相続のトラブル対策として遺言書を活用していくことについて考えていくその前に、まずは“ 相続について ”整理しておきます。 相続というのは、人が亡くなった時に亡くなった人(被相続人)が所有している財産を引き継ぐことを言います。引き継ぐ人は配偶者や子供、養子などで、彼らのことを相続人と言います。 相続といえば相続税が関係してきますが、2019年度の例で言うと、138万人の被相続人、つまり亡くなった人が居て、そこから相続税を納税している人は11万5千人ほどで、約8%になります。

    • 相続トラブルを避けるための取り組み

      相続トラブルが発生して、一番面倒くさい事に発展するのが、“不動産”が“負動産”になるということ。 これはどういうことかと言うと、その背景にあるのが“現代では持ち家が資産にならない”ということがあります。 土地神話が根強かった1980年代までは持ち家はありがたい資産でしたが、今では不動産は税金をはじめ、管理の費用と手間がかかるものになっています。 地方の実家が空き家になる理由いまの日本では、所有者不明の土地が全体の約20%もあり、410万ヘクタール(2016年調査時点)も

      • 一筋縄でいかないのが実家の相続

        親が亡くなると、親の相続財産は一旦、子供や孫などの相続人全員の共有名義となります。 預貯金や株券などの金銭の相続財産であれば、比較的分けやすいので共有名義でも問題はありませんが、 実家の土地など不動産の場合はそうはいかない事情があります。 その理由は2つあって、ひとつは不動産は分けにくいということと、価格がはっきりしないということです。 そのため、“とりあえず共有名義のままにしておこう”となりやすいのです。 実家の土地や建物などの不動産の相続財産がトラブルの種になる理由例

        • 相続財産の40%は不動産でトラブルの種

          2021年の死者数は145万2289人。 高齢化が進む日本では、死者数が増え続けています。 死者の周りには遺された家族が居ます。そして、そこには“相続”が発生します。 わたし達は人はいずれ必ず死ぬということは知っています。 ですが、わたし達の多くは自分の親が死ぬということをあまり考えていません。 そのため、何の準備も手立ても無くその日、つまり親とお別れをする日を迎えることになり呆然としてしまうことも。 特に大きな問題に発展する可能性が高いのが相続によるトラブル。 遺

        遺言書の活用は相続のトラブル対策に有効

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          10本
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          10本

        記事

          何故?悠々自適な不動産投資ライフが破綻したのか?

          42歳で会社を辞めて、サブリースの不動産投資で生計を立てながら起業に踏み切った武田氏の不動産投資は何故破綻したのか? 当事者ではないが、クライアントが目の前で破綻していく姿を見ていて、どうしてもその理由が知りたくなったので、いろいろと調べてみた。 そして、そこには何というか、なんとも言えない根深い闇を感じてしまった。 サブリースという仕組みが悪いわけではない今回の事件をざっくり見ると、武田氏はオーナーで、オーナーは販売会社から土地を購入して建築会社と請負契約を結んでシェア

          何故?悠々自適な不動産投資ライフが破綻したのか?

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.4

          42歳で20年間勤めていた会社を退職して、不動産投資をしながら自ら起業の準備を進めている武田氏。 サブリース契約で、毎月50数万円の定額が手元に残り、それを生活費と事業活動の元手にして起業した矢先、これまで1年間続いていた支払いが急遽減額されたてしまった。 その結果、生活費や事業活動の経費はおろか、銀行ローンの支払い分にも窮するようになった。 そして、事態は更に悪い方向へと進んでいく。 2018年2月初旬に会った武田氏はかなりやつれていた。 とにかく、一日も早く事業活動

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.4

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.3

          42歳で20年間勤めていた会社を退職して、不動産投資をしながら自ら起業の準備を進めている武田氏から連絡が入ったのは、2017年12月下旬のこと。 それまで支払われていた家賃が急遽減額されて、生活に支障が出ているということだった。 それで、会って話がしたいということなので、年が明けた2018年1月の初めに新宿のカフェで対面でのミーティングの場を設けた。 約束の時間に着くと、既に武田氏は着いていた。 “急にお呼びしてすみません。”と武田氏から言われて、“いえ、問題無いですよ

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.3

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.2

          42歳で20年間勤めていた会社を退職して、不動産投資をしながら自ら起業の準備を進めている武田氏と出会ったのは、2017年9月上旬のこと。 毎月、家賃収入と人材斡旋料のダブルインカムで50数万円が手元に残り、それがそのまま収入となるとのことで、起業した後の数年間は収益が出なくてもいいということで、じっくりとウェブ周りを整えていきつつ、ビジネスモデルを固めていくことになった。 2回目のお打合せの時に、実際に武田氏が投資しているというシェアハウスを見せてもらった。 シェアハウ

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.2

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.1

          知り合いから紹介された武田氏(仮名)は大学を卒業した年の22歳から20年間勤めていた会社を42歳で退職して起業した。 「これから自分の会社を設立して一国一城の主としてやっていくんです。」 新宿のカフェで意気揚々と話をされる武田氏を見ていて、こちらまでエネルギーをもらった。 武田氏はこれまで大手の食品販売会社で商品の仕入れを担当されていたそうで、これからはネットを使ったビジネスを手掛けて行く予定なんだとか。それで、知り合いを通じてわたしに紹介していただいて新宿のカフェでお会

          不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.1

          家賃の支払いが保証されるから安心という幻想

          夏の熱帯夜にエアコンが止まる・・・ 1999年7月下旬に引っ越した長野県長野市のアパートでは、3時間ほどエアコンを付けていると勝手に止まるという現象が起きていた。 会社で借り上げてもらった社宅だったため、会社の総務部にアパートの管理会社に連絡を入れてもらったところ、担当者が不在だったか何かで放置されてしまい、結局解決しないまま、その夏は熱くて夜中に目覚めて改めてエアコンのスイッチを入れるということを繰り返した。 ロフト付きだったこのアパートは、壁も薄くて隣の部屋のテレビ

          家賃の支払いが保証されるから安心という幻想

          相続の専門家、誰に何をどのように頼めば良いか?

          母親の佳子(よしこ)と無事に今後のライフプランこと、つまり母親の佳子が死んだ後の事、相続のことや死ぬまでの時間の過ごし方、家族との関わり合い方について話を終えて、正しい手順で遺言書を書いてもらい法務局の“自筆証書遺言保管制度”を使って、遺言書を法務局に預けて来ました。 遺言書の内容に関しても、兄弟全員に無条件で財産を分割するというわけではなく、母親のライフプランに合わせて寄り添える兄弟には厚く、自分の生活を優先する兄弟には薄くといった公平さを財産の配分に反映してくれており、

          相続の専門家、誰に何をどのように頼めば良いか?

          遺言書を書いてくださいと頼む時に考えること

          貴生(たかお)は母親の佳子(よしこ)が一人で住む実家に向かっていた。 7月の初旬の汗ばむ陽気の昼下がり、実家の最寄り駅に着いた。 途中まで妻と子供も一緒に来ていたがターミナル駅で降りた妻と子供は、予定していた水族館へ遊びに行った。 もともと、そのようにスケジュールを取って貴生は母親と二人で今後のことについて話をするつもりでいた。 父親の忠司(ただし)が亡くなってもう3年が経つ。 母親も元気だけどもう74歳だ。 いまは一人暮らしが出来ているが、そのうち病気になったり、

          遺言書を書いてくださいと頼む時に考えること

          人生終盤のその悩みを遺言書を書くことで解決するかもしれない

          夫の秋山 忠司の葬儀を終え、妻の佳子は弔問客を見送っていた。 心の準備はしていたつもりだったが、実際に夫を見送ると心にポッカリと穴が空いたように呆然としてしまった。 人が死ぬと様々な手続きがあることは知っていたが、大事な夫を失った直後だとそんな手続きも思うように進められない。 夫の忠司が病気で入院してから今日の葬儀を終えるまで幸いなことに、長男の貴生の嫁の奈央子(なおこ)が献身的に助けてくれたが、3人の子供たちは葬儀に関する幾つかの事柄は手伝ってくれたが、葬儀が終わるとそ

          人生終盤のその悩みを遺言書を書くことで解決するかもしれない

          事前の相続対策では感情と勘定のバランスを取る

          最近の大学病院の個室は、入院患者に配慮して設計されているのか、高級ワンルームマンションさながらの内装が施されている。 天井を眺めながら、秋山 忠司(あきやま ただし)は先日の今後のことを話し合った家族会議のことを思い返していた。 今年81歳になった忠司には、10歳年下の妻、佳子(よしこ)と3人の子供たちがいる。 今回の入院で、医者と妻の佳子のやり取りを始め、子供たちの振る舞いから、忠司は自分自身がそう長くはないことを悟っていた。 そのため、今後のこと、つまり相続のことを

          事前の相続対策では感情と勘定のバランスを取る

          何故?相続対策では不動産の相続対策が重要なのか?

          大学病院の帰り道、秋山 忠司(あきやま ただし)の思考はいま住んでいる自宅と自らが最近始めたアパート経営のことで一杯になっていた。 今年、81歳になる忠司はこの数週間ほど体調が優れずに寝付きも悪かった。食欲も無く、頻繁に目眩や立ちくらみがする。 健康には気をつけていたのだが、81歳ともなれば、身体にガタが来ていてもおかしくはない。 近所のクリニックを受診した後、大学病院への紹介状を書いてもらい、大学病院で精密検査を受けて今日はその結果を聞いた帰り道だった。 妻の佳子(

          何故?相続対策では不動産の相続対策が重要なのか?

          相続対策をする前に知っておくべき相続の現状

          12年間勤めたウェブシステム開発会社を1年前に円満退職した奥村 大樹(おくむら だいき)はフリーランスのウェブ制作者となり、忙しい日々を送っていた。 クライアントも多様な業種に渡り、中でも税理士や司法書士など士業の方のウェブサイト制作のご依頼を頂くことが多くなった。 そんな士業の方々のウェブサイトを制作していくうちに、大樹はある共通のことに気づく。 それが、税理士の先生も、司法書士の先生も、不動産鑑定士の先生も大樹とお取引のある全ての士業の方々が、“相続”に関する事柄を

          相続対策をする前に知っておくべき相続の現状