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凄まじいクリエイターたちが作った、「エヴァ劇場版」

*2021/6/2作成

ちょっと前の番組で、「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督に4年間密着したNHKスペシャル、というのを見終わって。
これはどうしても今、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」を映画館で見なければいけない、と思い。
無職であるのをいいことに、今日は木更津まで靴まで1時間かけて、映画を観に行きました。

感じたことを徒然に書きますと・・まずは、あれだけ難解だったストーリーが、「概ね」気持ちいい感じで終わって良かったなあと。
「裏宇宙」とか訳のわからん概念が新しく出てくるけれども、ここはスルーで。

いろいろ印象的なシーンがありましたが。
例えば、碇シンジ君が、打ちひしがれた後で強くなる過程とか。
2人目の綾波レイが、感情を一つ一つ覚えていく過程とか。
ずっと孤独だったアスカに、「そのままでいいよ」と認めてくれる人ができてたり。
碇ゲンドウが、自分の過去と寂しさを息子のシンジに語るシーンとかに。
ただただなすがまま、何かを感じたり、浄化されたりしていればいいのかなって思います。

NHKの番組の中で庵野監督が言ってた通り、こだわったアングルによって面白い絵になっていたと思うし。
BGM担当の鷺巣詩郎さんの音楽の多彩さと完成度は素晴らしく。
エンディングの宇多田ヒカルの曲は、今回もめっちゃカッコいい。

新海誠さんだったか誰かが、封切り直後のTwitterで「スゴいものを観てしまった・・」と呟いてたけれども。
この映画は、ジブリ作品とか新海誠作品と同じくらいに、次元の違うレベルで「スゴいもの」なのだと思います。

そんな作品の制作の過程が、約2時間のドキュメント番組で晒されていたのですが。
これがまた、見ていて苦しくなるくらいに壮絶で凄まじくて・・。

例えば、結構制作が進んだところで、庵野さんが全ての作業の起点となる脚本を作り直して、スケジュールやスタッフを振り回したり。
はたから見てると、全否定にも聞こえるフィードバックでやり直しをさせたり。
それでも面白いものを作れるならと、スタッフは庵野さんを信頼してついていくところとか。

庵野さんの言葉通りに、「普通でない」作品を作ることにこだわって、実際に結果を出すクリエイターの魂には脱帽で、拍手喝采です。
映画作品を観た後で、またドキュメント番組を見てみると、新しい発見がありそうで楽しみです。

エンターテイメントであれ、芸術であれ、ビジネスであれ、趣味であれ・・。
創作物や成果物の楽しみ方・評価の仕方というのは、創作のアウトプットとしての「創作物そのものをじっくり味わう」というのが第一歩なのだと思いますが。
ぼくは、一周目に心を空っぽにして、ただただイチ観客としてアウトプットを楽しんだ上で。
二周目以降は、そのアウトプットを作り出した「クリエイターの視点で作品を眺めて、その具体的な作成過程やアイデアの出し方、彼らの気持ちなどに想いを馳せて楽しむ」ことにしています。

そうすることで、作品が一周目のときと全然違って見えてくるのが面白いのと。
後日、自分が何らかの創造をするときに、クリエイターに対する妄想(=よく言えば、シミュレーション)が、きっと役に立つと思うんですよね~。

今度は4Dの劇場で観たいと思うのだけれども。
平日の木更津とは言え、今日ぼくの観た回の客は、ぼくを含めて5人だけ。
あと2週間くらい上映してくれてるといいのだけどもね~。

<見出し画像につき>
映画の中でで綾波レイが田植えをしていた田んぼは、鴨川の大山千枚田がロケ地なので、ひときわ愛着が増します。

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