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CREATIVE X night#2 「UXキャリア夜会」  レポート #creativeX

6/27のUXキャリア夜会に参加してきました!
今尚、UXのトップランナーでい続けるお二人が、何がどうしてこの道を進んでいるのか、今後どんなことに立ち向かっていくのかをじっくり聞くことができました。

👧まずはじめに感想🗯

私自身、新卒で「UXデザイナー」という肩書きをもらい、日々仕事をする中で、この仕事とはなんぞや、価値とは、が掴めなくなる時があり、しばしば不安になる時がありました。

しかし、今回の話の中で出てきた
自分が今持ちうるスキルや言葉を使って、ユーザーやクライアント・ビジネスを繋ぎありたい世界を作る。その姿勢や態度そのものがUXデザイナー
という言葉に非常にしっくりきています。

一言ではなかなか言えないけれど、自分の仕事としての価値・大切にしなくてはいけないことが見えてきたように思いました。

自分の今の仕事の中では、まさに今のプロジェクトで、新卒時代から積み上げてきた経験やスキルを大爆発させて取り組もうとしていたところであり、またさらに自分のスキルの幅も伸ばして行こうとしていたところで、この話を聞けたことは、自分の自身にもとてもつながりました。

これからもUXデザイナーという言葉や、今の実情にとらわれず、身軽に仕事していきたいなーと思っています。

今回の話は、
・UXデザイナーってなんだろう?やってみたいけど何が起きるかわからない
・自分のUXデザイナーとしての価値ってなんだろう?
と思っていた人に聞いて欲しいなと思います。

👨反中 望「僕の前に道はない、僕の後に道はできる〜UX獣道のススメ」

反中さんとは、一緒に働いていることも時々あるのですが、(本人が言っていた通り)いわゆるグラフィックや、エンジニアリングに特別なスキルがある方ではありません。でも社内でも「UXで困ったらとりあえず相談する」人の一人になっていると思います。
では、反中さんのUX然たるものは一体何なのか?

UXデザインは「思想」であり「態度」

UXデザイナーになるために必要なスキルが明確にあるわけではなく、大きな思想の元、個別のスキルを使いながら実践していく。
それは反中さんが好きだという扮谷さんのツイートが象徴的です

UXデザインは「つなぐ」「翻訳する」ことが大切

その思想・態度の具体的内容として、つなぐ・翻訳するが挙げられていました。

リクルートのSUUMOの場合は、カスタマー・クライアント・ビジネスという3者をつなぎ

実現したい世界観と、プロダクトの言葉(デザイン・テクノロジー)につなぐ・翻訳することで

ビジネスの価値を届ける最適解を届けること、これこそがUXデザイナーの存在意義であり、価値なのだと語られています。
そのために、リサーチを身につけるもよし、エンジニアリングを身につけるもよし、グラフィックを身につけるもよし 手段は色々あるし、自分にあったやり方を選んでも良い

なので、反中さんの「気づいたらUXデザインと呼ばれる仕事をやっていた」ということはまさにその通りで、あるべき世界を実現するために、自分の持っているスキルから少しずつ染み出し、多くの人を巻き込みながら事業成長させてきたからこその今のキャリアであるのだろうなと思いました。

山登り型・川下り型

目標・ゴールを明確に決め、そこに向かって一つずつ登っていく🗻山登り型🌋、ぼんやりとしたゴールを見据えながらも、その時々の道を選んでキャリアを進めていく🚣‍♂️川下り型🚣‍♂️、この話は社内でもよく出る、私も好きな考え方です。

UXデザイナー個々人の持っているスキルは幅広いため、自分にあったロールモデルを見つけるのはなかなかに難しいですし、すごいできる先輩がいたとしても、そのキャリアが自分にあっているかどうかは定かではありません。
そんな中で、反中さんのおっしゃっていた川下り型のキャリアプランは、UXデザイナーという現時点で完全にゴールを見極めづらいキャリアを歩む人たちにとって、とてもフィットする考え方なのだと思います。

👨源 賢司「10年いた会社から転職して感じた、UXデザイナーの価値とこれから」

DMMから最近楽天に転職され、一貫してUXを軸とした戦略立案・事業改善・デザイン設計に関わってこられた源さん。長らく関わられる中で、ビジネスや他組織との関わり方、またUXとしてのキャリアをどのように考えているか、考えるために必要なことは何か、ということを具体的に伺うことができました。

UX・ビジネス・マーケティングの役割・関係性

UX・ビジネス・マーケティングそれぞれの組織はそれぞれの専門的なスキルを活かしながら、事業成長を進めています。よく3つの丸のベン図の形で表現されることが多いですが、源さんからは
職種によって責任を完全に割り切るのではなく、全員が特化したスキルを持ちながらも、お互いを深く理解することが大事なのであるとのお話。なのでUXだからと言って、使い続けたい理由だけ問い続けるわけにはいかないのです。

この話は最近の仕事を振り返って見ると、私自身とてもしっくりきていて、職種によって仕事を完全に縦割りにすると、一見効率化されたかのように見えるのですが、
他者の理解がなくなると、コミュニケーションがうまくいかなかったり、結果的に仕事が進みづらくなることが多々あります。
UXという職種も、他の職種も、他の仕事の深い理解というのは、全員が必要とするスキルだと感じました。

メタスキルとしてのUX

ふろむださんの記事の話も挙げられていましたが、UXデザイナーはメタスキルの塊のような職業です

たとえ美しいグラフィックがかけなくても、それが必要であれば、作る手段を持っているべきで、その手段の汎用性・多様さがその人の価値となりえます。会社によっても、時代によってもその汎用性は生かされるはずであり、逆にいうと、自分の持っているスキルを汎用化できないと、特定の場所でしか活躍できない、もしくは時代の流れと共に価値がなくなっていってしまいます。

また持っているスキルを使い、具体や抽象を行ったり来たりすることも必要です。そこの身軽さも、UXデザイナーの特徴のように思います。


ストレート型キャリア・ソフトフォーカスキャリア

先ほどの山登り・川下り、と似た視点でストレート型キャリアとソフトフォーカスキャリアという言葉が出てきました。

これも大変わかりやすく、ゴールをあえて明確に決めずに今いる場所から染み出していく(A→A')、一つ飛び越えてみる(A→B)を柔軟に繰り返していくことを話されていました。

私の会社の中では、何やりたいの?どうしたいの?と相当な頻度で問われ続けるので、新卒の頃はそれで、「そんなこと言われてもロールモデルもいない中でこうなりたいとかないわ」、とモヤモヤしていたこともありました。
が、私自身も、自分のキャリアはソフトフォーカス型で行きたいなと改めて思いました。


終わりに

今回のイベントは、「UXキャリア夜会」ということで玄人のお二人から色々と実のある話を伺えたり、自分の自信に繋がる話が多いイベントでした!

creativeXでは他にも色々と気になる👀話があったので、またイベント伺いたいなと思っております!!


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