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音楽とライトアップ、恐竜展、五高マント着用体験 第12回紫熊祭に合わせ五高記念館で企画

五高記念館をはじめとした学内の文化施設では11月2~4日の第12回紫熊祭に合わせ、3つの企画を予定している。

・プロジェクションマッピングとジャズの融合
 一つ目は紫熊祭初日の17時から19時にかけて行われる、ジャズ研の演奏とライトアップ(プロジェクションマッピング)の融合演出だ。企画などを担当した教育学部美術科教育教育講座の松永拓己准教授は「ライトアップと音楽を組み合わせることで総合的な演出を計画した」と語る。

昨年のライトアップの様子。今年はこれにジャズが追加される


 昨年もライトアップを行ったが、今年はジャズ研の応援も得て音楽を追加する。「熊大をより魅力的にする核として五高記念館を据え、眠っているあちこちの力を繋ぎ合わせ、秘められた熊大の全てをどのように魅力的に広めるか」を考えているといい、将来的には医学部・薬学部キャンパスを含めた大學全体としてのインパクト・感動を演出したいとする。松永准教授は「フィールド・ミュージアムとして、重要文化財をより新しい見せ方で世界中に打ち出したい。今回の企画はその第一歩で、『活かし方』を考えたものとなっている。多くの人に見に来てほしい」と語る。

構想を語る松永准教授=10月13日、熊本大学教育学部棟

・恐竜化石コラボ展
 また、学祭期間中を含む11月1日から12月20日まで化学実験場(重要文化財)で「恐竜化石コラボ展」が行われる。理学部地球環境科学コースの小松俊文教授が企画したもので、熊本大学理学部の地質学分野や古生物学分野のフィールドワークの研究成果を伝えるために、熊大と協力関係にある御所浦白亜紀資料館(天草市)、御船町恐竜博物館(御船町)、甑ミュージアム準備室(薩摩川内市)とコラボしたもの。
 小松教授は「これまでの研究成果と教育学的な活動及び啓蒙事業が、熊本県内の施設や日本各地の博物館の展示作成に繋がり、現在では研究や教育だけでなく、九州の観光業や地域の活性化に貢献している」とした上で、キャンパスミュージアム構想の進展に伴い、25年4月に薩摩川内市立甑ミュージアムの開館が決定したことなどから、コラボ開催で盛り上げていきたい、とコメントした。
 12月2日と3日には国立科学博物館の真鍋真副館長の「絵本から始める最新恐竜学」「進歩する恐竜学 明治時代から現代、そして近未来」が行われる(要予約申込)。

恐竜化石コラボ展のポスター(キャンパスミュージアム推進室提供)


・五高記念館 マント着用体験
 また、五高記念館とキャンパスミュージアム推進室では「五高記念館 マント体験」を11月3日(紫熊祭2日目)に行う。旧制第五高等学校の制服(制帽・制服・マント・下駄)を10着用意しており、レトロな雰囲気の重要文化財・五高記念館内で写真撮影などを行える。担当者は「熊本地震以前の2015年以来、実に8年ぶりの実施となる。マントの数などを増やしているので、ぜひ多くの人に体験してほしい」と語る。また、同館では期間中に五高の四季をテーマとした写真展も開催している。

着用体験が行われる五高の制服=10月13日、五高記念館

 五高記念館をはじめとした学内の文化財を宣伝するキャンパスミュージアム推進室の学生アンバサダーは、「学生ボランティアによるチェキの撮影などのサービスもある。中々行われないもので、普段は入館できない化学実験場や、着用する機会も少ない五高マントなど、復活した紫熊祭にふさわしい様々な企画が用意されています。ぜひ学生はもちろん、学外の方々にも訪れてほしいです」と意気込みを見せた。

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