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スタンディング・ワーク
2011年の2月東北の震災前に、いわゆる「エコノミークラス症候群」という血栓による疾患で出先で倒れ、そのまま1ヶ月以上入院生活をしていた私。退院した2011年3月以降かれこれ9年間、立ったまま仕事をしています。
安心して下さい。立ってるのは両足です。
スタンディング・ワークをはじめたきっかけは、命を守るため。血栓防止。日頃の不摂生もありましたが、3日間座ったまま徹夜仕事を続けたことが「エコノミークラス症候群」の直接的な引き金となりました。
今思えば、足が異様にむくみ、階段登っただけで息がはぁはぁ。これがエコノミーの前触れでした。そんな症状に心当たりのある方はご注意ください。
さて退院当時、医者からは30分以上座りっぱなしは厳禁、飛行機にはなるべく乗らない、乗っても30分に一度は席を立って歩くように。などと厳しく言われていたので、じゃあいっそのこと立ったまま仕事すっか。ということで当時少し話題になっていたスタンディング・ワークをはじめた訳です。
今ではスタンディング・ワーク用の机もアマゾンあたりで色々と選べますが、当時はまだ種類が少なく割と高価だったのと、実際スタンディングがどんなものか分からなかったので、まずは使っていた机に段ボールを載せ、その上に余っていた棚板を載せてスタンディング・デスクを自作しました。名付けて「ダンボ1号」。
「ダンボ1号」でスタンディングの雰囲気はバッチリ掴めました。天板の位置を割と高めに設定すると、姿勢が良くなりノートPCのディスプレイも見やすくていい感じ。まずはプロトタイプを作って検証。これやっぱり基本ですね。最初の数日は「ダンボ1号」で仕事を続けました。
そのうち「ダンボ1号」に強度の面で不安があることが分かり、段ボールをIKEAで買ったプラスチックの子供イスに変更。そのイスが赤かったので「レッド2号」と命名。これで安定性が抜群に向上しました。
「レッド2号」を1ヶ月以上使用し、スタンディング・ワークに完全に慣れた頃、机と天板の間にぽっかり空いた無駄なスペースに疑問を感じ、新たに「イトーキ3号」を考案。現在も「イトーキ3号」にお世話になっています。
「イトーキ3号」は、オフィス家具メーカー「イトーキ」のキャビネットの上にPC台をかまして棚板を載せて作ったもの。これまであった腰から胸元あたりの無駄なスペースがすっかり無くなり、しかも引き出しが48段もあって、文具やら書類やら何でも収納できて、も〜最高に便利なんです。 こんな感じ↓
今のスタンディング・デスクに満足してない方、是非大容量かつ省スペースの「イトーキ3号」の自作をご検討下さい。※天板はIKEAやホームセンターでお求め下さい。
さて、少し話がそれましたが、スタンディング・ワークは身体への負担を減らす、集中力を高めるなど、様々な効果があると言われています。
実際のところ私が9年間スタンディングを続けて一番実感しているのは、何よりも腰痛が和らぐということです。和らぐというか、あ〜ら不思議、腰痛が解消されちゃいます。
私はもともと腰痛持ちで年に2回はギックリ腰。週末は整体院で腰のメンテナンスみたいな生活をしていましたが、スタンディングに切り替えてからはギックリ腰はピタリと無くなり、腰痛もほぼおさまりました。
やはり立つことによる姿勢の改善、そして腰への負担軽減。この二つが大きいのではないかと思います。ということでスタンディング・ワークは、腰痛にお悩みの方にはピッタリのソリューションだと言えるでしょう。
しかし腰痛と引き換えに受け入れなければならないのが足の疲れです。
当たり前ですが、ず〜っと立っていると足が疲れます。私は既に慣れましたが、始めてから1ヶ月位は結構キツかったかな。で、その対策として導入したのがスニーカーでした。スリッパやサンダルの代わりにスニーカーを履くだけで、足の疲れは4割位軽減される感覚になります。
但し効果はスニーカーによるので、クッション性の高いソールを使っているそこそこちゃんとしたスニーカーを選ぶことをオススメします。個人的には履き心地が絶品のニューバランスの1300, 576あたりがイチオシですが、こちらはかなりの高級品です。ナイキの1万円前後のモデルで十分でしょう。
それから、スタンディングのポーズも割と重要です。肩幅程度に気持ち大股でデスクに向き合うとバランスも良く疲れ難いです。慣れてくると1時間立ちっぱなしでも大丈夫です。安心して下さい足です。
スタンディング・ワークは集中力が高まると言われてますが、立ちっぱなしでの仕事はせいぜい1時間ちょっとが限界なので、その間グッと集中できるという事でしょうか。イスに座ってダラダラと、、なんて事が無くなるという感じです。
私の場合はだいたい1時間ぐらい仕事をして、軽く座って休憩というのを繰り返しています。そうするとなんとなくリズムも良く、効率よく仕事をこなせます。ゆっくり物事考える時はスタンディングは向かないので、ソファーに移動してのんびりと。スタンディング・ワークの本当の肝は、この仕事のスイッチのON/OFF、メリハリなのかもしれませんね。
オチの無い話で恐縮ですが、スタンディング・ワークについてまとめます。
①スタンディング・ワークは腰痛持ちにオススメ ②スタンディング・デスクは自作可能(それで十分) ③スニーカーを履く事で足の疲れを軽減、姿勢も大事 ④1時間を目安に効率よく仕事に集中
会社のオフィスでスタンディングは難しいかもしれませんが、最近は在宅ワークな人が増えてきたようなので、良かったらチャレンジしてみて下さい。
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