見出し画像

立ち止まる力

おはようございます😃


怒涛の9月を終え、どっと疲れが溜まっているなぁ。


そんな今朝だからこそ、あえて走ってきました。


少しひんやりとした空気のなか、そこここからふわっと金木犀の香りがして、とてもリフレッシュすることができました。


つい先日、精神科医樺沢紫苑さんのメルマガで、日本における認知行動療法の第一人者である大野裕先生との対談動画が紹介されていました。


最初2時間かぁ。長っ。そう思ったのですが、ちょうど出張で3時間近く新幹線に乗る機会があり、エイヤーーーと一気に聞きました。


もともと人間の心について学びたいという思いから産業カウンセラーの資格も取得しており、その後もちょこちょこと心理学関連の本やら動画やらで細々と心の学びを継続しています。


理由は、


自分自身のセルフケア


身近な人がメンタル不調で困っている時に、自分が何ができるのかな。


それを学びたい。


そして、心の奥底には、「自殺する人を1人でも減らしたい」という思いがあります。


しかし、noteでもちょこちょこ書かせていただいたように、私は共感というより同調しすぎる傾向があり、人の話をどっぷり聞くと、完全に巻き込まれてしまい、自分が一緒に落ち込んでしまうという傾向があることを自覚していました。


だから、いわゆるカウンセラーなどの支援業務は無理だな、という風に感じていました。


ところが、ここ何年か、加齢もあって、自分が落ち着いてきたのと、また、同時に、


誰か目の前にいる方が苦しんでいても、それはその方にとって、その方しか背負えない、大切な大切な課題。


それを勝手に代わりに背負おうとすることは、その人の学びを邪魔することであり、その人の大切な課題はその人しか背負えないのだ。


そばにいる人ができることは、本当に溺れそうな時は、そっと手を出して、その人が完全に溺れてしまわないように、一緒に手をつないでいること。


そして、自分がそこにあり続けること。


あなたは決して1人じゃないんだよ。


あなたのことを見守っているよ、ずっと見ているよ、


あなたは誰にも愛されていないなんてことはないんだよ。


愛は常にそこにあるんだよ。


そういうことが大切なんだという風に考えが変わってきました。


しかし、一方で、目の前で本当に苦しい思いをしている身近な人がいた時に、物事の見方、考え方が少しずれているからこそ苦しいのだということを伝えていいのか、悪いのか、一体どうすればいいのか。


やきもきして、歯がゆい思いをしてきました。


この樺沢紫苑さんと大野裕先生の動画での対談を見たとき、


https://kabasawa8.com/Lh200249/226751

いろんな意味で心が激しく揺さぶられたのです。


いろいろあるんですが、


大野裕先生の視聴者の皆様からの質問に対する回答の仕方、物腰、喋り方。


そして、認知療法の創始者、アーロン・ベックさんのお人柄。


また、認知行動療法そのものの考え方。


何より、レジリエンスとは、


その人が一番辛くて苦しかった時に、どう乗り越えてきたか?それがレジリエンス。


その言葉がとても印象に残りました。


私はすごく辛い時、どう乗り越えてきたかな?


そう思った時、不思議なんですが


「立ち止まったこと」


この言葉がパッと浮かんできたんですね。


めちゃくちゃ悲壮な気持ちで頑張って頑張って頑張って、そして、頑張っても頑張っても苦しくて苦しくて、事態は悪くなる一方。


自分が生きていること、生まれてきたこと、そのものが間違いで、自分は生きていない方がいいんじゃないかな。


そう本当に本当に思い詰めたことがこれまでなんどもありました。


その度に、外部要因で立ち止まらざるをえない出来事が起きたり、はたまた、自分ではたと気づいて立ち止まったり。


でも、立ち止まったことが、結局次につながっていった。そういう風に思いました。


人は誰しも、レジリエンスを持っている。


そのレジリエンスとは、自分が辛い時、どうやって立ち直ってきたか。


私の場合は「立ち止まる力」だな。


これまでそうやって立ち止まっていちいち考えないと前に進めない自分を器用じゃないというか、生き方下手というか、あまり肯定的に捉えることができませんでした。


でも、今回の動画を見て、


「立ち止まる力」は私にとってのレジリエンス。ありがたいな。心からそういう風に感じました。


この動画、2時間とすごく長いのですが、心の学びにご興味のある方は、動画の概要欄に細かく何分から何分まで何を話しているかなど、興味のあるところだけ聞けるようにもなっているので、覗いてみてください。


ここまでつらつらと長々と思いつくよしなしごとをお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?