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農作業で自然と身につく「体力・筋力・気力」

 移住してから農業をはじめ、ガラッと生活習慣が変わりました。その比較としては以下の記事に1日の流れを比較していますのでよろしければご一読ください↓。

 このような習慣で半年ほど生活していたら、身体にも変化が生まれてきます。分かりやすいところは、体力と筋力がついてきました。ある日の朝、起きて背伸びしてから腕を曲げたら、力こぶがポコっと浮き上がって「筋肉ついてるー!!」と気づきます。太ってはないけど、緩んでいた身体が引き締まっていたことに喜びを感じた朝でした。

 農業に慣れないうちは、疲れが残っていて帰宅後や休日も疲労感が抜けない日々でしたが、筋力と体力が備わってくると疲労感を感じにくく、仕事をしている時間以外も活動的になります。休日も朝から早起きして趣味に時間を使ったり、仕事終わりに誰かに会いに行ったり、活発になっていく私生活。

 座ることが多いオフィスワークから動き回る農作業に変わる点で、1日の歩数が倍位以上になるので、体力はついていきます。特に春から夏場にかけての農繁期は畑や作業場を忙しく動き回ります。100mを越える畝を何往復もしながら種まきの準備をしたり、重たい肥料を背負って畑を隅々まで歩き回ることもしばしば。

 草刈りも疲労が溜まる作業で、体力がつきます。重たい草刈り機を背負い、エンジンの振動を受けながら、腕の力で草を刈り込み、斜面で草刈りをする際は下半身で踏ん張りながらの作業です。季節的にもドンドン暑くなってくる時期で、汗をダラダラ流しながら小まめに休憩しつつ何時間も動き続けます。

 野菜の収獲も毎朝が筋トレのようなものです。中腰になって根菜類を抜き、20kgほどの重さになる収穫物を詰めたコンテナを軽トラまで積み込む動きは2時間くらい。僕の働いていた農家さんは女性スタッフも多かったので、その分男性が力仕事をすることも多くあります。

 イモ類の収獲はトラクターで掘り上げてから一気に行われるので、身体が慣れてきた時期でも堪える作業。収獲したてのイモで一杯になった重たいコンテナを何十個も軽トラに積み、作業場を持って帰り、軽トラから下ろし、貯蔵する場所に移動させます。持ち上げる腕、支える下半身、体幹と、一気に全身鍛えられる時間。

 そんな日々を過ごしていれば、体力と筋力は共についていきます。慣れるまでのしんどさはありますが、仕事を終えた時の充実感は特別で、仲間との信頼も深まることに。肉体は精神に宿ると言いますが、身体が強くなっていくことで自信がつき、メンタル的にも安定した日々を過ごせる一因となったのでした。

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