井上健吾@京丹後

昭和と緩く闘う平成世代。 IT×マーケ×有機農業×カレー屋×まちづくり。 自分らしく…

井上健吾@京丹後

昭和と緩く闘う平成世代。 IT×マーケ×有機農業×カレー屋×まちづくり。 自分らしく仕事や社会のことを書いてます。 鹿嶋→京都→東京→大阪→京丹後。 アントラーズサポ、ウルトラマラソン、子育て、時々ドラマー。

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  • 都会で病んだけど、土に触れてたら元気になった。

    ごく一般的な大学生は卒業を期にITの会社に就職。 「ビジネスの世界でバリバリ活躍してやるぞー!」と、 意気込むも何だか上手くいかず、うつ病に。 休職はしたけど、 復帰してからもなんだか調子が戻らない。 自分は結局この程度の人間だったのか? そんな悶々とした日々は、 移住と農業がきっかけに少しずつ変化していきます。 気付けば100kmマラソン完走できるほど、 肉体も精神も元気になっていました。 なにが起こってそうなったのか? 「田舎の雰囲気や自然が元気にしてくれた」 そんな感情的な話ではなくて、 実際に何をして、どんな変化が生まれたのか。 実体験を振り返りながら、 サイエンスの力も借りて紐解いていきます。

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あの頃から元気になった自分

「ホント、あの頃に比べたら元気になったよね。」  今でもたまに妻からそんな言葉をかけられる。今は京都府の日本海側にある田舎、丹後半島で楽しく元気に暮らしている。あの頃というのは、都会でサラリーマンをしていた頃のことで、顔色も悪ければ、よく風邪も引いていたし、何より自分に自信が無かった。  大学を卒業後に思い描いてたビジネスシーンで活躍している自分の姿とは遠い存在で、しがないサラリーマン、ツマラナイ大人になりつつあった、あの頃。  このままじゃアカンと思って、何かを変えた

    • 派遣労働で学んだ3つのこと

       初日に働いた物流倉庫での業務は衝撃的で、今まで自分が知っていた社会はほんの一部だったのだ、と気付きました。そんな気付きや学びが、2週間ほどの限られた時間の中に実はたくさんありました。当初はスキマ時間を埋めるように稼ぐ手段として選んだ派遣労働でしたが、振り返ってみると良い経験だったなと。学びとしては大きく3つ。  1つ目は、様々な社会が存在するということ。新卒で入ったIT業界はイチ業界に過ぎませんが、色々な業界の広報やマーケティング担当者と仕事をさせてもらい、何となくホワイ

      • 初めて物流倉庫に派遣された時の衝撃

         新卒で入った会社を退職し、移住するまで約3ヶ月の時間があります。やりたい仕事をやろうと決めて、大好きだった日本酒の酒蔵での勤務は10月~12月末までの3ヶ月間と決まりました。退職が9月上旬だったので、酒蔵勤務スタートまで少し時間があり、とりあえず派遣会社に登録をしてその日ある仕事をしに行くことにしました。  移住してから農業をするということもあり、出来る限り身体を動かす系の仕事が多い派遣会社に登録をして、色々な現場で経験値を積めたらな、という感じで空いてる予定をどんどん登

        • 最終出社日の感じ。

           移住するまで残り数ヶ月。会社を辞めた後の期間の過ごし方も見え始め、いよいよ感が出てきたところで、最終出社日を迎えました。新卒から入って約3年半働かせてもらった会社を退職です。  引き継ぎややらなければいけない業務はだいたい終わらせていたものの、当日になって思い出した業務があったり、物理的な片付け、退職手続きなど、バタバタと過ごしました。ちょうど社長もいたタイミングだったので、一言だけ挨拶もさせてもらい、何だか節目という感じです。  僕自身にとってはこの会社で過ごす最後の

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        あの頃から元気になった自分

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        • 都会で病んだけど、土に触れてたら元気になった。
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        記事

          会社を辞めてから移住するまでの間の仕事探し

           会社に退職の意向を伝えてから何度か面談を重ね、退職日は9月末に決まりました。有給消化も考えると業務をするのは8月まで、それまでに引き継ぎやら業務整理をしないと、という感じ。移住のタイミングは1月と決めていたので、4ヶ月ほどの時間があります。さて、何をしようか。  妻と二人で移住までにある程度貯金をしておくことを決めていたので、働かずにダラダラ過ごすつもりは無く、派遣なり割の良さそうなアルバイトでもしようかなと考えていました。大阪市内に住んでいたので、探せば仕事はいくらでも

          会社を辞めてから移住するまでの間の仕事探し

          退職を伝えた日のこと。

           会社を辞めようと決意をした翌日にはマネージャーと面談の場を設けてもらいました。おそらく疲労が溜まっていたのが僕の表情から伝わっていて、気遣っていただきながら朝イチに二人で話をしました。この時の緊張は復職初日と同様レベルで、ドキドキし過ぎて口から心臓出るんちゃうかと感じました。  マネージャーも僕が退職を切り出す可能性を多少は感じていたと思います。最初の会話で、業務的な話というより、自分が今後会社で何をしていきたいかや今どんな気持ちで仕事をしているのかを聞かせて欲しい、と投

          退職を伝えた日のこと。

          退職を決意した日のこと。

           移住先を京丹後に決めて月イチ通いをしながら移住準備を進めている最中も、平日は普通にサラリーマンをしています。移住のタイミングは明確に決めていたので、いつ会社に退職を伝えるか、という時期にきていました。年度も切り替わるタイミングで、営業チームの再編があったりと変化の時期です。  僕自身の仕事は特に変わらず大阪と福岡の営業担当であり、定期的に福岡へ行くスタイル。3年目となり、チームに入ってきた1年目の後輩をサポートする係になり、自分の過去を思い出しながら出来る限り相談しやすい

          退職を決意した日のこと。

          移住前に月イチで通いながら情報を集める

           移住することを決めた後も、丹後には月1回くらい通い続けていました。住む場所と仕事はタイミングよく見つけることができましたが、まだまだ知らないことだらけで不安も多い。そんな気持ちを解消したい気持ちがありつつも、結果的に出会った人たちに遊びに誘われたり、面白そうなイベントを案内された事もあったりで、なし崩し的に月1回通う結果となりました。  月1回くらい通っていたので、帰るタイミングで移住相談員の方からも「次はいつ来るの?」と聞かれるので「◯◯頃です」と答えると「その週末はち

          移住前に月イチで通いながら情報を集める

          スポーツが僕を成長させてくれた話(福知山ユナイテッドの理事になりました)

           2024年4月より、一般社団法人福知山ユナイテッドの理事に就任させていただくことになりました。京丹後に暮らしている自分がなんで福知山に?と感じる方もいると思いますが、就任のきっかけや想いについて今回は書いていきます。公式のリリース情報はこちらです↓(Xフォローしてくれますと喜びます!) 社会人1社目の先輩、片野さん  きっかけはこの方、片野さんの存在。僕が社会人生活をスタートさせたシナジーマーケティングという会社の先輩であった片野さんの存在が無ければ、今回の縁をいただく

          スポーツが僕を成長させてくれた話(福知山ユナイテッドの理事になりました)

          移住を決意してからやっていたこと

           週末に丹後へ行った時間はまるで別世界の出来事だったかのように、月曜日を迎えると満員電車に乗りながら梅田のオフィス街を歩く自分が居ました。移住の方向性が見えたとはいえ、サラリーマン生活に変わりはありません。朝起きた時の気分は少し軽いですが、会社にいけば仕事の事でアタマは一杯。  平日をなんとか乗り越え週末は発散するかゆっくり過ごす事もありますが、丹後での出会いがあってからは移住に向けて具体的な行動を二人でしていくことにしました。丹後から帰る道中では涙流すくらい気持ちが盛り上

          移住を決意してからやっていたこと

          丹後から帰る車の中で涙が出てきた

           土の話に感銘を受け、初対面ながら農家さんにポロポロと今の悩みを相談するくらい、心が開放的になっていました。自分の言葉に自信がなかったけど、振り絞りながら何かを変えたい気持ちを紡いでいると「うんうん」と優しく受け止めてくださりました。  自分を変える意味でもリセットする意味でも、IT業界とは真逆の農家に転身するのは、個人的にも面白そうでアリだなという気持ちも湧いてきます。身体を動かすことは好きだし、何より一緒に行った農作業が楽しかった。数時間居ただけなのに、農場の雰囲気は僕

          丹後から帰る車の中で涙が出てきた

          家にカメムシが多すぎるので対策をした話

           カメムシが異常に発生する今日この頃。移住してから虫に遭遇する機会は増えたけど、元々茨城県の田舎出身ということもあって、虫にはそれなりに耐性がある方。ですが、今年はなんだか異常にカメムシが多いです。  カメムシといえばあの異臭が嫌ですが、退治してる数がめちゃくちゃ多いのであの異臭はさほど気にならないくらい麻痺ってます。見た目も可愛いくは無いですが、Gほど気持ち悪さは無いし、天敵である人間に対してもアホみたいに近づいてくる様子に力を抜かれる事も。  カメムシが大量発生して嫌

          家にカメムシが多すぎるので対策をした話

          人が多い都会で感じる3つのストレス

           昨日今日と2日間、神戸~京都市内と移動しながら仕事をしていました。育児は妻にお願いをして一泊二日、丹後から離れて生活をしていたのですが、やっぱり人が多いのは疲れるなと。移動の疲れもありつつ、丹後に戻ってくるとやっぱり安心しますね。  丹後に引っ越してから人混みストレスがグッと減ったのですが、たまに都会に出るとそのギャップを改めて実感します。今回は、渋滞に巻き込まれる・他人の目線が気になる・知らない人との接触機会が多い、の3つのストレスを感じていたなと。たまに行くと楽しいん

          人が多い都会で感じる3つのストレス

          「土の話」から感じた自然界の循環と自分が生きる世界

           初めてのニンジン収穫体験を終えて、少し時間に余裕があったので農家さんから畑案内がてら土の話をしていただくことになりました。有機農業では土作りが大事というのは知っていましたが、その真意は分かっていないし、そもそも野菜が育つ過程についても知らないことだらけ。  ただ、その場で食べたニンジンの美味しさや丹後滞在中に感じた食の豊かさは自然環境や土の影響が大いにあるんだろうと思っていたので、畑の話や土のお話を興味津々に聞きます。訪れたのが1月だったのでニンジン・大根・ごぼうといった

          「土の話」から感じた自然界の循環と自分が生きる世界

          土に触れる楽しさ初めて感じた日。

           飲み会に参加した翌日の午前中は相談員の方の家でゆっくり。周辺は民家がある場所でしたが、大阪に比べてめちゃくちゃ静か。道路の交通量も人通りもほとんど無いので、本当に静か。それもあってか夜はゆっくり眠ることができました。  お昼ご飯は昨日の飲み会に来ていた数名と一緒にランチへ行くことに。これまた行った先は今でもよく通うことになるお店。ランチのメインだったローストビーフが美味しかったのと、添えてある丹後産のお野菜とご飯も美味しくて、素材の豊かさを改めて実感します。  ランチ後

          土に触れる楽しさ初めて感じた日。

          飲み会に参加して移住イメージが持てた

           移住者やUターン者が集まる飲み会に飛び込んだ僕と妻。丹後に来たのも初めてだったのに、なかなか濃い場所にやってきたなという印象でした。当時の丹後は地域おこし協力隊の受入れが徐々に始まり、僕ら世代がじわじわと移住し始めていた感じ。  飲み会にも地域おこし協力隊の面々や市役所や京都府で働く若手職員、Uターン起業した人、自営業を継いでいる人、など様々です。飲み会自体は一品持ち寄りの会だったのですが、それぞれが好きなお惣菜だったり、漁師さんはお造りを持ってきてくれたり、手料理を作っ

          飲み会に参加して移住イメージが持てた