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ただ、あるだけ。

篠田桃紅さんの、こんな言葉に出会った。

歳がまず上にデーンとあって、生きている人はそれに従わなければいけないような、特に日本の人は年齢ってことを至上命令にしているのね。そういう歳っていうことが、非常に生活のなかで幅を利かせている。
篠田桃紅『これでおしまい』p.185

まったく同感。

まず、保育園、幼稚園で「年少さん」「年長さん」という年齢で分けられる。
小学校入ったら1年生、2年生・・・後ずっと学校は年齢で決められる。
漢字も、一年生80字、二年生160字・・・決まってる。

一年生で漢字1006字全部覚えたって構わないのに。
逆に、六年生だけど「いまからそろそろ漢字やろうかな」という子がいても全く問題ない。

うちの子どもは小学校すらまともに行かなかった。中学はほぼゼロ。それでもあるとき、ふと思い立って勉強始めた。小学校一年生のときiMacを使い始め、いまではプログラミングの先生である。

学びと年齢は関係ない。

実は昨日、友人がエラい事件に巻き込まれた。その時、「自分が弁護士だったら・・・」と思った。なので、司法試験合格して、弁護士か検事になってもいいなと。調べてみると年齢制限がないらしいから、いまからでも間に合う。

「もうこの歳ですから」

という人は、確実に、老ける。

「この歳」と言っているとき、脳内にあるその人の「老化イメージ」が現実化してしまうからだ。

かく言うぼくも、ついつい書いてしまったりする。他ならぬこのnoteで昨日書いてる(笑)

年齢なんてものは、人が作った幻想。

それより大事なのは

存在している

ということ。
それだけだよね。

ぼくというものがこの世に生まれたという現象。
それは、風が吹く、とか雲が流れる、というのと同じ。
意味を考えるから、ややこしくなる。
疲れる。
不安になったりする。

ただ、あるだけ。

昨日、出張帰りの新幹線。
先に書いた友人の事件への対処法をぼくなりにアドバイスした。チャットを重ねた。ふと窓を見ると。

まー。なんとかなるよね、と思った。

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