おすすめクラシック音楽①
かなりクラシック音楽について投稿しているので、ここらで私のおすすめ演奏をご紹介したいと思います。
・ブラームス 交響曲第2番 小澤征爾 サイトウキネンオーケストラ
新宿の某中古CDショップで購入。いろいろ迷った末に、残りの予算で思い切って買ったらすごくよかったという思い出のCD。小澤・サイトウキネンでは新盤もありますが、旧盤のほうがおすすめです。
新盤と旧盤がある場合(カラヤンだと、もっとたくさん録音しているケースもあります。チャイコフスキーの悲愴など)、一般的には、年をとって世間の評価が定まったあとの新盤のほうを評価することが多いですが、若いときのイキイキとした演奏のほうが良いことが多いと個人的には思っています。
そう思い始める嚆矢となった演奏です。
よく「内省的な」と評されるブラームスですが、全然そんなことはありません。疾走・躍動するブラームスが聴けます。
・ブラームス ドイツレクイエム ジュリーニ ウィーンフィル
上記新宿の中古CDショップで渉猟しているときに、店内を流れていて、気に入りました。レジ前のnow playingを見に行って、そのまま購入しました。それ以来の愛聴盤です。
実はこの曲は、私が私淑していた評論家が、別の指揮者のものを推薦しており、そちらを何度か聴いて失望していたので、曲そのものが合わないとあきらめていました。
曲が同じでも指揮者によって印象が違うという典型的なケースです。壮大で感動的なドイツレクイエムが聴けます。
・ショパン ピアノ協奏曲第1番第2番 ツィマーマン ポーランド祝祭管弦楽団
ポーランド祝祭管弦楽団というナゾのオケですが、ツィマーマンがこの二曲を演奏するためだけに作ったオーケストラです。気合が入っています。
名曲なので多く録音されていますが、このCDは聴いた瞬間にツィマーマンの新盤!とわかるほど、異端の演奏です。ツィマーマン自身、他の指揮者と録音していますが、そちらは模範的な演奏です。
もうこれ以外の演奏は生ぬるくて聴けなくなります。それほど熱い演奏です。
・チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 ホロヴィッツ トスカニーニ
戦時中の古いライブ演奏です。戦争資金調達のためのチャリティーコンサートらしいです。演奏が終わらないうちに拍手が沸き起こっていますが、そんな戦時中の空気感が現れているようです。
まさにピアノを鳴らし切る狂気の演奏です。岳父トスカニーニも、狂気のピアノを煽るように伴奏しています。
ホロヴィッツは、この後精神を病むようになるのですが、こんな演奏をしていればそれもやむを得ないかもしれません。これも、他の演奏は生ぬるくて聴けなくなります。
なお、同じCDに入っているムソルグスキー『展覧会の絵』も最高です。最後の「キエフの大門」に心躍ります。
・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 グレングールド
協奏曲には、カデンツァという、ピアノの独奏シーンがあります。カデンツァはピアニストが自作自演するのが建前ですが、たいがいは作曲者自身や過去のピアニストが作ったものを演奏しています。
しかし、この曲では天才グレングールド自身が作曲したカデンツァを演奏しています。これが最高!!!
バッハ演奏でのし上がってきたピアニストだけあって、随所にバッハ的なフレーズの繰り返しが見られます。
カデンツァを聴きたいがために、第一楽章だけ繰り返し聴いていた時期もあります。それほどの演奏です。
クラシック音楽については書ききれないため、いったんここで終わります。本稿は作曲家・ジャンルに偏りがありますが、複数回に分けて書くので、通してみれば全体観がわかるようになると思います。
『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。