サザンオールスターズの昔の名曲
サザンオールスターズの古い名曲に、『旅姿六人衆』というのがあります。
サザンは長く6人グループでしたが、途中ギターのO氏が脱退し、5人になりました。その後O氏は大麻保持で逮捕されました。
その時、桑田佳祐氏はラジオで、友人としてO氏に代わってファンに謝罪し、「彼に『人間関係をさぼるな』と言いたい」という発言をしました。「自分を叱ってくれる人を傍に置け」とも言いました。
私は頭をガツンと打たれた思いがしました。
桑田氏ほどの人物になれば、いつでもどこに行っても下へも置かない接待を受けるでしょう。会いたくない人とは会わずに済ませられるでしょう。彼が常にage ageな気分でいられるように、周囲の人間は気を遣うに違いありません。
そんな彼が、「人間関係をさぼるな」と言っています。
彼が数十年にわたり、たいしたスキャンダルもなく一線級で活躍できるのは、彼の才能もさることながら、こういう周囲の人間関係を丁寧に構築してきたことが背景にあると思いました。
O氏が脱退してから、『旅姿六人衆』はライブで演奏されることはありませんでした。その後放送される動画からは、すべてO氏の映像はカットされ、あたかも最初から5人グループであったように表現されています。
この曲は、封印された幻の名曲と言われてきましたが、2019年6月のライブの最後の曲として演奏されました。オールドファンは「長年の封印が解けた」と感涙にむせんだようです。
このバンドの中で、彼らしかわからない一定の贖罪期間が過ぎたのだと思います。彼らは、長年のオールドファンにしかわからない歩みを経ながら、信頼残高を貯め続けてきて来ました。そういうバンドです。
桑田佳祐氏ももう60代。そろそろ、全力で歌い続けるのも難しい年代でしょう。今のうちにライブに行っておきたいと思います。
『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。