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日本語レッスン日記

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プライベートレッスンは時として、その人の思いや悩みを打ち明けるカウンセリングのような場になることもあります。心に残ったレッスンを不定期で綴っています。
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#日本語

ビットコインと夢の家

昨年の暮れから今年の春ぐらいにかけてビットコインで大変お金持ちになった方と週3回のレッス…

Kiyomi sensei
1年前
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日本語も人生もプログラミングと違うんです

 外国語の習得というと文系の分野ですが、意外にも私の生徒は理系の生徒、特にプログラマーが…

Kiyomi sensei
4年前
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じっとして話を聞くと頭に入らない?

 小学生の頃、先生の話を聞くときは、まっすぐ背筋を伸ばし、手は膝に、先生の顔をみなさいと…

Kiyomi sensei
4年前
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学習障害を乗り越えたアメリカ人の双子

 遅ればせながら、素敵な年賀状がアメリカから届きました。双子の男の子と聴覚障害のあるお母…

Kiyomi sensei
4年前
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シリアから来た子(1)無知の幸せ

 前回書いたシリアから来た家族の話になりますが、今回は長男のF君の話です。実はF君と過ごし…

Kiyomi sensei
4年前
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シリアから来た子(2)表面だけ日本人

 2学期が終わり、F君にとって最初の日本での冬が来ました。  小学校から帰ってきたF君と和室…

Kiyomi sensei
4年前
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シリアから来た子(3)小さな戦い

 2年生になり、F君の日本語は日常生活には困らないレベルになりました。 1年生の時には成績の評価のしようがないということで空白だった通知表も評価をもらえるようになりました。そうはいってもあまり喜べる成績ではむろんなく、かえってそれをお父さんに伝えるのは気がひけるくらいでした。  唯一の救いは体育で、△が並ぶ中、一際目立って◎です。F君は運動神経がよく、足はクラスで1番か2番くらいに速いらしいのです。  お父さんは私に「Fにスポーツをやらせたい、センセイ、カラテクラスどこかな