原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの…

原口政也

日本の広告会社に勤務してます。45歳の時に、ひょんなことから、海外のスタートアップとの協業を担当するようになり十年。留学経験も海外赴任経験なく、スタートしました。お察しの通り,無数の失敗でへこたれそうになりましたがようやく形になってきました。英検1級取得。

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ジョン万次郎のようにグローバルの沖に流されたサラリーマンの話(自己紹介的に)

先日、NHKの朝ドラ「らんまん」を見ていたら、沖に流されてアメリカに渡って壮絶な人生を歩み、その後、幕末の時代に帰国した漁師が出てきた。それを見て、ふと自分のこれまでの十年を思い返した。そして、なぜだがブログを再開しようと思った。 僕は、1989年に東京の広告会社に入社して、それ以来、ずっと同じ会社で働いている。今、57歳。あと少しで定年だ。多くの人が「同じ会社で勤め上げるなんて、まさに古き良き時代のサラリーマンそのものですね」と言ってくれる。多分、半ば呆れているのは承知し

    • 岩手釣り旅:脳に溜まった垢を削ぐ旅

      先週末、岩手の宮古市に近い渓谷で二泊三日の渓流釣りをしました。釣り友三人との毎年、恒例の旅です。 梅雨時の旅だったので、雨が心配されましたが、ぎりぎり岩手の梅雨入りを避けることができました。 フライフィッシングという手法で、熊やカモシカが生息している山奥の上流で、岩魚やヤマメを釣ります。魚屋さんが履くような防水パンツ、ウェイダーを履いて、川の中に1日中入って竿を振り続けます。 岩手の渓流に通い始めて30年近くになります。少なくとも一年に一回はこうやって、日常の全てから遠く

      • 毎日、外国の小説を5時間読み続ける友人の話

        昨夜、虎ノ門のベトナム料理屋で大学時代の友人と夕飯食べました。半年ぶりです。 お互いの近況報告し合いながら、最近何やってる?という話をしてたら、友人がどっぷり外国の小説に浸り、毎日5時間ひたすら読み続けているという話をしてくれました。僕はびっくりしました。何故かって?僕らは10代でも20代でもなく来年60歳になるおじさんだからです。 彼は大学卒業後、デザイン事務所に入り、修行後、独立してずっとデザインの道で飯を食べていってるプロフェッショナルです。それでも、コロナ禍でもがき

        • しくじることの大切さ:「小さな会社の社長の戦い方」(井上達也著)を読んで

          日本企業に勤めるサラリーマンにとって、失敗は致命傷になり、その後の会社人生に大きな影響を及ぼすことは、今でも変わっていないように思います。でも、会社で出世する、という目標ではなく、ビジネスで何かを成し遂げることを目指すならば、もしろ、失敗を通して学ぶことの経験は、欠かせないと思います。45歳から、海外の起業家の日本ビジネスを手伝うようになって、そのことにか気づきました。そして、もう一つわかったことは、他人から聞く失敗談もまた、多くの学びがあるということです。世の中には、耳障り

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          「努力革命」(伊藤洋一、尾原和啓著)を読んで:ChatGPTはクラウドソーシングの進化系だと思った 

          「努力革命」(伊藤洋一、尾原和啓著:幻冬舎)を読みました。 Chat GPTについては、知識が乏しく、ビジネスにどんな影響を及ぼすのかピンときていなかったので、詳細な情報というより、このテクノロジーを人が導入した場合、どのように変わっていくのか?シンプルにそのことを理解したかったので、この本が最適だろうと思って購入して読みました。そしてまさしく、その答えが書いてありました。 Chat GPTはまさに僕が2010年代に熱中していたクラウドソーシングの進化系なのだと思いました

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          「移動する人はうまくいく」(永倉顕太著)を読んで

          この週末、「移動する人はうまくいく」(永倉顕太著:すばる舎)を読みました。 最初から最後まで著者が主張されていることは、うなづくことばかりでした。なぜだろうと読み進んでいったら、その理由がわかる著者が辿ってきた道について描かれていました。 僕の周りにいる海外の起業家はまさに著者と同じような発想をもって、世界中でビジネスをして、多々つまづきながらも、成功するまで移動を繰り返してきた人たちばかりです。彼らは、皆、母国語ではない英語を高度なレベルで駆使することができるからこそ、そ

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          世界を変えていこうとするアジア各国の若者と出会った1週間

          先週は、どういう訳か、才能あふれるアジア各国の若い人達との沢山の出会がありました。 その一つは、SusHi Tech Tokyoです。Global Startup prorgramに参加して、シンガポール人やインド人の起業家などと打ち合わせをしました。 またその場で、聞いた清水建設さんのスタートアップ支援プログラムのプレゼンテーションが非常にすばらしかったです。企業ブランディングのための「なんちゃって若者支援」ではないんです。本気でやってらっしゃって、日本を本気で変えようと

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          「日本でビジネス始める海外スタートアップのための水先案内人」という仕事について

          今週、東京でSusHi Tech Tokyo 2024というビジネスイベントがあって、その一環で、海外スタートアップが集まるイベント、Global Startup Prorgramというのがあり、こちらに参加します。 チケットを購入し、自分のマイページを作成、プロフィール上に、自分が十数年、海外スタートアップの日本進出支援をしてきたことについて記入すると、すでに、数社から連絡をいただき、自分が手伝えるかもしれない企業と会うことにしました。いただいたメッセージを見ている

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          ”お金の通り路は時代と共に変わる”邱永漢「起業の着眼点」を読んで② 

          前回に引き続き、邱永漢さんの「起業の着眼点」を読んで気になった文章をピックアップします。 過去13年、海外のスタートアップと協業する仕事をしてきたからこそ、この主張の意味がよくわかります。そして、こんな意見を持っていて、部下や後輩を指導する日本企業のサラリーマンは本当に少ないのではないかと思います。自部門の売上や利益を前年より上げるために、全てのエネルギーを割き、金の通り路が変わってしまったことに何年も気づかず、不毛な努力を関係者にさせてしまう悲劇が今もなお、そこかしこで起

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          邱永漢「起業の着眼点」を読んでサラリーマンの自分を振り返る

          Xの、どなたかのポストで、邱永漢の「食える経済学」という著作に対するコメントがあって、そのタイトルのストレートさに、なんとも邱さんらしい表現だな、となつかしくなり、彼の著作をKindleで数冊買って読みました。40年近く前、僕が大学生の頃、「第三の新人」と呼ばれる作家、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作の作品を読んでいて、彼らとの交流録に邱さんがよく出てきてたので、何冊か手に取った記憶があります。 どの著作も、現代でも通じるビジネスや株や人生における有益なアドバイスが散りばめ

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          DUO 3.0の効果について

          久々に英語の勉強のことを書こうと思います。 一昨年に英検1級に合格してからは、スピーキングの勉強を強化しています。発音の矯正と、フィラーを治す練習。それから、話す際の語彙の増強に取り組んでいます。 そんな中、様々な方が推薦しているDUO 3.0を購入し、毎朝、音読暗記に励んで一ヶ月になります。 結論としては、大満足です。普段、仕事で、英語を使う機会が多いのですが、DUO 3.0で暗記したフレーズを自然と使ってしまうケースが結構あって、かつ、キチンと通じることもわかって嬉しい

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          介護問題に取り組むシンガポールのデザイナー

          「知り合いにノルウェー人の友人がいてね、彼の父が老いて、認知症を発症したんだ。父を認知症を対処してもらえる老人ホームに入所させようとしたのだけれども、父の年金と彼の財産でカバーできる施設はノルウェーでは見つからなくて、解決方法としてタイの施設に入所させたんだ。彼も父も、何の縁もない遠いアジアの国にお世話になることになったのだ。介護問題は、これから世界中で深刻化する問題なんだ。」 先週、高齢化、特に介護問題について取り組んでいるシンガポール在住のデザイナーと知り合い、一時間程

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          大学のフランス文学専攻が将来ビジネスに活きてくるのか?

          僕は、大学ではフランス文学を専攻しました。高校時代、作家になりたいと思い、多くの日本の小説家が大学でフランス文学を学んでいたので、何か、コツを得られるのだろうと思いました。実際は、そんなことは全然なかったのですが。それと、ヨーロッパへの強い憧れがあったこともこの選択をした大きな理由の一つです。アメリカには、なぜか興味を持てず、圧倒的にヨーロッパに魅了されてました。 高校三年生の時、大学受験の選択希望を担任に伝えた時に、「就職に困ることになるけれども、それでいいのか?」とぶっき

          大学のフランス文学専攻が将来ビジネスに活きてくるのか?

          新規事業担当は割が合わないか?

          先週の金曜日の夕方、上野公園から九段下まで歩きました。嵐の後の快晴、その黄昏。気づいたことがあります。道すがら覗いた居酒屋やカフェ、レストランで会社員が集まって盛り上がってました。なんだろう?と思いましたがすぐに気づきました。日本の多くの企業が4月が年度始まりで、3月最終週の金曜日は年度末だったんですね。本当にみなさん楽しそうでした。いろいろあったけれども、とりあえず次の章へ行こう、というような前向きな雰囲気にあふれてました。 さて、タイトルの「新規事業担当は割が合わないか

          新規事業担当は割が合わないか?

          環境省認定脱炭素アドバイザーベーシック合格しました

          環境省に脱炭素アドバイザーベーシックとして認定されている炭素会計アドバイザー協会の3級を受けて合格しました。受験勉強は大変有益でした。 2022年に気候変動問題の課題を解決を目指すインド人の起業家の方と知り合い、それ以来、脱炭素の領域で自分がやってきたオープンイノベーションや戦略コミュニケーションの経験が活きることに気づき、書籍を読んだり、日々日経新聞を丹念に読んで、脱炭素の基礎知識を身につけようと努力してきましたが、どうしてもインプットした情報が頭の中で体系的に整理できず

          環境省認定脱炭素アドバイザーベーシック合格しました

          アメリカ人の知人から「環境正義」という言葉を習った

          今週、仕事で来日したアメリカ人の知人と歌舞伎座の裏の古い喫茶店でお茶をしました。アイビーリーグを卒業し、著名なメディアでジャーナリストとして働き、著作もある彼女は、言葉を本当に丁寧に扱って生きている人です。僕が話す英語で不明点があると、とことん、質問してきて、理解しようとします。前にも書いた通り、僕は、発音を課題としているので、彼女は聞き取れないと「なんて言ったの?」と聞き返し、僕が繰り返し発話しても聞き取れない場合は、紙に書いて理解してもらうようにしました。それでも、彼女の

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