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岩手釣り旅:脳に溜まった垢を削ぐ旅

先週末、岩手の宮古市に近い渓谷で二泊三日の渓流釣りをしました。釣り友三人との毎年、恒例の旅です。



梅雨時の旅だったので、雨が心配されましたが、ぎりぎり岩手の梅雨入りを避けることができました。
フライフィッシングという手法で、熊やカモシカが生息している山奥の上流で、岩魚やヤマメを釣ります。魚屋さんが履くような防水パンツ、ウェイダーを履いて、川の中に1日中入って竿を振り続けます。


岩手の渓流に通い始めて30年近くになります。少なくとも一年に一回はこうやって、日常の全てから遠く離れて、釣りだけに神経を集中させます。



岩手の釣り旅は、現地に向かうために家を出る時から胸が踊り、渓流の中を歩き続ける時は、アドベンチャー気分に浸り、普段使っていない脳の部位が刺激されるのですが、幸せの絶頂が訪れるのは、実は、日曜日の夜に自宅に帰り、速攻で寝た後の、月曜日早朝です。完璧な目覚めなんです。雲一つない晴天のような、あるいは雑多なモノが渦高く積まれた、埃っぽい部屋を完璧に片付けてしまったような気分に浸ることができます。
きっと脳の中に溜まった垢が削ぎ落とされているのだろうと思います。

なぜ、毎回、釣行の後の月曜日の朝にこのような気分に浸れるのだろうか?と思います。僕は以下のような分析をしています。
一つは、デジタルデトックス。2泊3日の釣り旅ではパソコン触らず、スマホすらほとんど触りません。
二つめに、瀬音。1日中、石と水の摩擦によって奏でるザーッという音を延々と聴き続けてます。その音が本当に心地よいのです。
そして新緑に囲まれて目は癒されます。
そんな理由が重なって脳が休まり深い眠りにつくことができ、その間、自分の人生にとって、どうでもいい記憶は脳の中にある泉の底に沈んでいき意識に登らなくなるのではないでしょうか。
今回も、仕事からしばし離れて自然の中で過ごすことの大切さを実感する旅となりました。

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