しくじることの大切さ:「小さな会社の社長の戦い方」(井上達也著)を読んで
日本企業に勤めるサラリーマンにとって、失敗は致命傷になり、その後の会社人生に大きな影響を及ぼすことは、今でも変わっていないように思います。でも、会社で出世する、という目標ではなく、ビジネスで何かを成し遂げることを目指すならば、もしろ、失敗を通して学ぶことの経験は、欠かせないと思います。45歳から、海外の起業家の日本ビジネスを手伝うようになって、そのことにか気づきました。そして、もう一つわかったことは、他人から聞く失敗談もまた、多くの学びがあるということです。世の中には、耳障りの良い成功物語があふれていますが、偉人伝と同じく、後から再編成されたストーリーが多々あるように思います。それよりも、自分の失敗を率直に語ってくれる人に素直に学ぶことが大切だと思ってます。そう言う意味で失敗談を率直に語る書籍は貴重です。
自らの有益な失敗談から示唆を与えてくれる本、「小さな会社の社長の戦い方」(井上達也著:アスカ刊)を読みました。
来年、起業を予定している僕にとって参考になるポイントが多々ありました。気になった文章をいくつか引用してみます。
上記のような率直なアドバイスが、2000円もしない、この本には散りばめれています。僕は、広告代理店に勤務していて、キャリアの前半は、大企業のマーケティング活動のサポートの仕事を長くやってきましたが、後半は、海外の小さなスタートアップが日本市場でビジネスを拡大するのをサポートする仕事をしてきたので、中小企業の生き残り方が大企業のビジネスといかに違うか、という著者の主張に納得しました。
海外の小規模スタートアップの日本ビジネス支援を13年やってきたとはいえ、僕は大企業のB2Bマーケティングの世界に居続けた人間です。来春、一人で仕事を始めれば、多くの失敗が待っていることは間違いありません。それも少しでも質の良い失敗ができるよう、今からこんなふうにして、様々な「しくじり先生」から本や対面を通じて学んでいこうと思ってます。
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