見出し画像

なんとなくやってみたことが、人生の宝になるかもしれない/ストリートダンサーfork


まえがき

ごきげんよう。清羽です。コロナが蔓延してから、さらに盛り上がりを見せているライブ配信業界。普段、なかなか関わり合えないような人と、まさにビデオ通話をしているかの距離感で気軽にコミニュケーションをとれるところが、ライブ配信のつぼなのだとか。そんなライブ配信を通じて、私が出会った魅力溢れる方を紹介していくのがこの《ライバー企画》でございます。記念すべき第1弾は、ストリートダンサーれおれお(fork)さんに、お願いしました!

バックダンサーや、ショーダンサーではなく、それこそライブが命のストリートダンサー。皆さん、どのようなイメージをお持ちですか?荒くれ者?ギャング??ちょっと怖そう???正直私も、ストリートと聞くと、近寄りがたい雰囲気を感じます。

実際、ストリートダンスとは、どんな世界なのか、根掘り葉掘り(ちょっと怖いけど)聞いてみようと思います!馴染みのないこの世界を、一緒にのぞいてみましょう!


対談本編

清羽
おはようー!日曜日の朝なのに、早起きなんだね。

れお
インタビューのために起きたんだよ(笑)

清羽
え、ありがとう(笑)

れお
いえいえ〜。

清羽
じゃぁ、今日はよろしくお願いします!

れお
うい〜。お願いします。


30代目前!今の気持ちは?

清羽
そういえば、れおれおさんは、年齢は公開してないの?

れお
別に隠してないよ。聞かれたら答えるけど。

清羽
いくつなの?

れお
今年で・・・29。

清羽
29ちゃい!20代最後じゃん!楽しまなきゃ。来年30歳だけど、思うところとかあるの?

れお
いや、特にないんよね。自分で実感してない。体力的な問題はあるけど、それ以外は変わらないかな。そんなに30になるっていう、抵抗はなくて。やりたいことやってるから、余計に怖くないっていうか。だから、30になったから結婚します!とかは無いかな(笑)



今後、日本のダンス業界はどうなって欲しい?

清羽
「ストリートダンサーだってもっと輝ける場所に立ちたい」って、ミクチャのプロフィールに書いてあったけど、具体的にビジョンとかあるの?

れお
ストリートダンサーの偏見って、日本はすごく強いんだよね。日本はまだ、ダンスに対しての文化の受け入れも遅いし。だから上手い人はすぐ海外に行っちゃうんだ。振り付け系のダンサーがメインでしょ。でも、ストリートダンスって、それとはかけ離れてる世界だから。だから、もう少しストリートダンスでも、有名な人とか、すごい人もいるんだよって知ってほしい。あ、でもね、今度のオリンピックから、ブレイクダンスが種目になるんだよ!

清羽
え、そうなの?すごいね!

れお
そうなの。ブレイクダンスもさ、ストリートダンスのやつだから。そういうので、どんどん有名になって、知ってもらって。ストリートダンスも仕事にできるように、受け入れが広くなってほしいなって。

清羽
そうだよね。受け入れてほしいよね。確かに日本って、振り付けありきのダンスしか見ないかも。

れお
そうなんだよ。だから、日本と海外の、ダンスの考え方の違いで言うと、例えば韓国とかって、ダンサーは芸能人扱いなのね。だから、ダンスが上手くなって、有名になれば、芸能人。だから頑張れるんだけど、日本ってそう言うのないじゃん。どれだけ日本でダンスを頑張っても、普通のダンサー。「大人になっても、ダンスばっかりやってないで、仕事しなよ」って言われるんだよね。でも韓国は、そういうのはなくて、ダンスの大会とかで優勝したら、有名になって、そのままテレビに出たりとか、次からの進展がすごくあるんだ。だから、韓国の路上とか、たくさん踊ってる人いるでしょ。そういう、場所もあるし。日本なんか、路上でダンスなんか踊ったら、はいもうダメでーす、何やってるんですかって警察来ちゃう(笑)

清羽
確かに。日本でダンサーさんがテレビに出てるとかってあんまりないよね。バラエティとかに出ててもいい気がするけど。

れお
そう。しかもさ、バックダンサーはいても、ダンサーメインでっていうのがないわけよ。

清羽
ないね。

れお
ダンス番組とか、昔も日本もあったんだけど、今は全然無いよね。



ダンスは言葉の壁を超えることができるのか?

れお
俺、ドイツに行ってたんだけど。

清羽
ダンス留学だよね。

れお
うん。先輩が、ダンスって言葉がいらないってよく言うんだよ。ダンスは海外の人とも対話や、言葉無くても仲良くなれるって。俺、それを確かめてみようと思って。

清羽
実際、ドイツに行ってみてどうだった?言葉いらなかった?

れお
いらなかった!サイファっていう、大勢で輪にになって、どんどん一人ずつ中に入って踊る練習みたいなのがのがあるの。何も知らないけど、その中に飛び込んでみたんだ。こういうのって、即興だからみんな、自分の今の感情とか、気持ち、今やりたいこととかが、ダンスに出るわけよ。振り付けだと。完成したものしか出せないけど、即興っていうのは、今の気持ちやテンションで全く変わるから。だから、俺もすぐにみんなとすぐに仲良くなれた。海外の人とは。

清羽
すぐに仲良くなれたんだ!

れお
驚くほどすぐだった!あっちもなんか、どこから来たのって話になったりして。言葉言いわずとも、コミニュケーションをすぐできた。それもなんか、(ストリートの)いいところだと思ってる。

清羽
本当に言葉なんていらないんだね。素敵。

れお
いらないいらない!本当に言葉いらない!やっぱり、海外の踊り方と日本の踊り方の癖って違うからさ。俺のは日本の踊り方で、みんなとは違うから、向こうの人は興味津々だった。何それ!どこから来たの!?って。俺は俺で、ドイツの人と仲良くなりたいからさ。

清羽
楽しいね!言葉の壁なんて、たやすく超えるのね。

れお
楽しい!楽しいよ。ラップだと、言葉の壁があるし、DJも機材が必要だけど、ダンスは、自分の体1つあれば表現できるから。それは世界共通だからね。大丈夫?俺、ちゃんと伝えられてる?(笑)ダンスの話すると止まらなくなっちゃうんだよ(笑)

ミクチャのイベント「My Stage」に応募した理由は?


清羽
そもそも、なんでこのイベントに参加しようと思ったの?

れお
このイベントに応募した理由の1つは、即興してるダンサーが、ミクチャの中に全然いないから。表現者がいないからさ。ダンサーって言っても、振り付けばかりだから、こういう即興でやる人もいるんだよって世界を見せたかった。あと、ストリートダンスってどういうのをしてるのかを広めたかったし。ヒップホップは少なからず、文化が入ってきてるから、やっぱり悪い人もいるし。それありきの文化だけど、でも、そういう人たちだけじゃなくて、俺みたいにダンスが好きすぎてやってる人もいるんだって知って欲しかった。


ストリートダンスを始めたきっかけは、友達の一言だった

れお
俺、高校を中退してるんだよ。そもそも、うち母子家庭で。それで、妹もいるんだ。母は、俺たちを育てるために、朝も夜も働いてたりしてて。それを見て育ってきたから、高校に入学する前に、俺は馬鹿だから、俺にお金かけないでほしいから、高校は別に行かなくていいよって言ってたんだけど「高校はとりあえず行きなよ」って言ってくれたから、行ったんよ。けど、妹が馬鹿すぎて(笑)私立行くってなって。流石に私立はお金かかるし、俺高校辞めるわってなって。それで社会人になって、社会人同士の中のいい人たちが増えるじゃん?そこで、ヒップホップが好きな友達と出会ったんだよ。その友達が、実は俺ラップやってるんだよって話になって。お前もヒップホップ好きならなんかやれよって言ってくれて。最初は俺、DJやりたかったんだよ。だけど、機材揃えたりするのにお金かかるじゃん。それで、ダンスにしようって思ったんだよ。体1つでできるからさ。それで、初めてそいつに背中押されてダンススタジオに行ったの。その時、踊れなかったんだけど、その時に体に衝撃が走って。ビリビリってきたとかじゃなくて、頭にね、バーーーンって来たの!あ、俺人生でやりたかったことこれだって思って。そこからね、スイッチ入っちゃって!!

清羽
ダンスはそこからなんだ?

れお
そう。20歳だったね、その時。

清羽
え、20歳からでもできるものなの?遅いのかなって思っちゃうけど。

れお
うん、できるよ。でもさ、周りがうまいじゃん。中学生とか、高校生とかさ。

清羽
そうだよね。

れお
だから俺、逆に、こんな小さい子ができるんだから、俺もできるっしょってなって。平日は仕事終わって家帰って少し寝て、22時くらいから、練習できるところに行って朝方の3時まで練習してた。それで2時間くらい寝て,仕事行ってから1時間くらい寝て、練習行って……っていうのをね。3年間やった(笑)

清羽
嘘でしょ!?化け物ですか??

れお
疲れたとかじゃなくてね、もう楽しすぎちゃって!やらなくちゃとかもなくて。気づいたらやってるの。これが俺の、ダンス人生の始まりかな。

ダンスの面白いところは?

れお
俺も、やっぱり頭悪いし、学歴無いし、すごい人間では無いけど、ダンスバトルって、上手いか下手かの世界だから、すごく面白いなと思って。

清羽
肩書きは関係無いもんね。

れお
そうそう。頭が良くても、年上だろうが、お金持ちだろが関係なく、どっちが上手いかってだけだから、面白いと思う。

清羽
平等なんだね。


人間は、衰退するか、挑戦する人間の二択


れお
俺も、昔はいい人間じゃなかった。だけど、ダンスを通していろんな人に出会えたし、こうやってミクチャを始めてっていうのもあるね。ダンスをやってなかったら、こういう出会いもなかったなって思うし。

清羽
ダンスが縁を繋いでくれたんだね。

れお
やっぱり俺、人間って挑戦しないとダメだなって思う。ダンスの世界でもよく言われるんだけど“現状維持”っていうのは、無いのよ。これ、先輩に言われたんだけど、まちがいないなって思って。下の子たちは、どんどん練習して上に上がってくるから、現状維持なんてとってたら、その子たちにどんどん抜かされて行っちゃう。つまり、それは後退なんだよね。だから、人間は挑戦していく人間か、衰退していく人間かしかいないんだと思う。人間って、挑戦してる時が一番輝いてる。ミクチャで配信している人とか見てても思うけど、頑張ってる人たちの、挑戦してる姿って、やっぱり輝いてるし。ただやってますって人だと感動しないでしょ。本当に、それにかけてますって人の方が、うわーーー!本気だわこの人!ってなるし。

清羽
かっこいいよね。挑戦してる人って。

れお
うん。でも抵抗はあるよね。ストリートダンサーとして生活してる中で配信してたら、上の人とかに、そんなことしてないで練習しろって言われるんだろうし。でも、俺は逆に、誰もやってないからこそ、先にやってやろうと思って。動画とかあげてて、それ見てもらってさ。こういう世界もあるんだなって思っていう気持ちを与えられたらなって。

清羽
より身近に感じられるようになるといいよね。

れお
そう。ダンスって一瞬の芸術だから。残るものではないじゃん。特にストリートダンスは、即興だから、みんな踊り方も全然違って個性もあるし、その瞬間の気持ちが出るから。振り付けだとそれはないでしょ。だからね、仲良くなれるんだよ、ストリートダンスは。

清羽
ありのままを見せれるからね。

れお
俺はこういう人ですってね。隠せないから。どれだけ練習してるかとか、どれくらいダンスが好きなのかとか。それが即興で全部出ちゃう。やってる人から見れば、すぐにわかるんだよね。この人、ちゃんと練習してるなとか、始めたばかりなんだろうなとか。

賞金の60万円、何に使う?

清羽
今参加しているイベント、My Stageの優勝者は、60万円賞金が出るって聞いたけど、もしもらったら何に使うの?

れお
形に残るもの買いたいかな。けど正直、オフ会で20万円くらいは使うかも(笑)今まで応援してくれた人たちのために使いたい。応援してくれてるから、俺も気持ちよく課金しちゃうところがある。だから、最後くらい、みんなと会った時に、パーーーっとやりたいわけよ。いやじゃん。オフ会でみみっちくやってるの。

清羽
いいねぇ〜〜〜。

れお
盛大にやってやろうと思ってるよ。

イベント後は、どうやって応援したらいい?



清羽
イベントが終わったら、配信活動は終わるの?

れお
うーん。そうだね。別にモデルになりたいとかじゃないから。パフォーマンスができるならって参加しただけだから。

清羽
パフォーマンス系のイベントが出たら参加する感じ?

れお
もしかしたら、配信側じゃなくて、リスナーになるかもしれない。わからない。気分次第で、配信したりするかな。ミクチャを辞めることはないよ。ただ、俺はダンスがメインで、ダンスを捨てることはできないから。

清羽
じゃあ、これかられおれおさんを応援したい人はどうしたらいいの?SNSとか?

れお
それは考えてなかった!!!

清羽
嘘でしょ(笑)

れお
アイドルでも、モデルでもないし、そういう人はいないと思ってた!

清羽
なんでよ(笑)絶対みんな、これからも応援したいよ。

れお

そうだなぁ……じゃぁ、これからもミクチャやった方がいいのかな?がっつりじゃなくても。

清羽
今みたいに毎日じゃなくてもね。他のSNSで交流して、たまに配信するとか。

れお
それはいいね。そうしようか。どちらにせよ、完全に辞めるとかは、俺の中ではないから。せっかくここまで来て、仲良くなった人たちもいるのにもったいないなって思うし。

清羽
私もいなくなったら寂しいよ。

れお
うん。続けようかな。


れおれおさんから、読者へのメッセージ

清羽
今日は本当にありがとう。すごく濃い時間になったわ。

れお
本当に?大丈夫?俺、寝起きだしはないしたいこと話してるだけなんだけど(笑)

清羽
それでいいのよ(笑)最後に、読んでくださっている皆様に、言いたいことはある?


れお
挑戦したいことがあったら、今すぐやったほうがい。後悔しない人生を送らないで。やりたいことは全部やろう。やってみたら人生で必要なことかもしれないよ。俺も、挑戦してるからこそ今がある。



あとがき

ダンスというのは、振り付けありきだと思っていた人、少なくないと思います。私もその一人ですが、forkさんは、その固定概念を打ち壊したいとおっしゃいました。
その場の感情や、思いをぶつけ、触れ合える。言葉の壁もたやすく超えてしまう。そんなストリートダンスの魅力を知ることができました。表現するものは、よく幼い頃からやらなければ遅いように言われています。クラシックバレエや、ピアノなどはその代表ですね。でも、forkさんがのように、社会に出てからでも、大会で優勝するまでになることができるのです。やりたいと感じた時がその時なのかもしれません。

今参加されているミクチャのイベント、My Stageが終われば、forkさんと会話できる機会が減ってしまうかもしれません。今のうちに、皆さん是非配信に行ってみてください。新しい価値観に出会えるかもしれませんよ。





れおれおプロフィール

配信名:れおれお
ダンサー名:fork
生年月日:1992.5.16
血液型:A
苦手なもの:縦社会
好きなもの:実力社会好きなタイプ:明るくて、可愛くて(小声)、感謝と尊敬ができる人
好きなお酒:イエガー。レッドブルで割るのが好き
恋人に来て欲しい服:その子に似合うもの
好きなタイプ:明るくて、可愛くて(小声)、感謝と尊敬ができる人
恋人ができたら:一緒にディズニー行きたい
恋人に来て欲しい服:その子に似合うもの
休日の過ごし方:古着屋巡り、コロナ前はクラブに踊りに行ってた(ナンパはしない)

活動:  adidas本店ベルリン CM出演
     ドイツのダンスドラマ
     CREWS & GANGS 出演

配信:https://mixch.tv/u/16302169

Twitter:https://twitter.com/reoreohappiness?

Instagram:https://instagram.com/fork_honeybeats?utm_medium=copy_link

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?