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7/6 本格絶品四川料理に舌鼓を打つ 【ウドムサイ】

早朝5時、けたたましく鳴きわめく鶏の声で目が覚める。

昨日、小さな集落には不釣り合いなほど立派な仏教寺院を見つけ、もしかしたら托鉢が行われているかもしれないと考えていた。
そのためにわざわざ早起きする気はなかったが、こうして偶然にも夜明け前に起きてしまったので、集落の通りを見てみることにした。

間も無く日が昇る時刻で、外はほんのりと明るい。
ちょっと通りを歩いてみたが、何も起こる気配がなかったので早々に諦めてゲストハウスに帰った。

即行で二度寝を決め込み、午前8時半に起床。

一昨日は小一時間ほど山道をトレッキングし、昨日はアップダウンのある道路を2時間サイクリングした。
太ももの筋肉痛がすごい。
また2時間かけて山道を自転車で走ると考えるとうんざりして、なかなか出発する気にならない。

タイ入国後の旅行計画を立てたりして、午前10時過ぎにようやく重い腰を上げる。
標高が高いからか気温はそこまで暑くない。
夜は少し肌寒いくらいだったし、午前10時現在でもおそらく30度を下回るくらいだろう。
空気もカラッとしていて、日本の夏の終わりか秋の始まりくらいの爽やかさだ。

通りにあった青空ジューススタンドで甘いアイスコーヒーを飲んで気合を入れてから出発。

ウドムサイまで24km

のどかな田園風景が広がる。
山間部にあるため棚田になっており、上から流れる水音が涼しげで耳に心地よい。
この辺りの稲作は二期作なのだろうか。
実った稲穂は見かけなかったので、冬期の耕作はしていないような気がする。

小さな市場

涼しいとはいえ、坂道を漕げば汗が噴き出る。
疲れ切ったところで下り坂になり、爽快に駆け降りる。

小さな集落をいくつか通り抜けて、2時間ほどでウドムサイの街に帰ってくる。
ちょうど昼時だったので、食堂でチャーハンを食べる。

この2日間はヌードルスープしか食べていなかった。

ウドムサイ市内には観光地と呼べるようなところはほとんどない。
寺院や博物館があるらしいが、足が疲れて歩く気力が残っていないので、大人しくゲストハウス探しをすることにした。
明日は午前9時のバスに乗るため、バスターミナル近くのゲストハウスに宿泊する。

市内からバスターミナルは5km離れている。
観光案内所のお姉さんにお願いしてトゥクトゥクと交渉してもらうことにしたが、彼女が言うには電気カートの方が安いらしい。
観光案内所の前で客待ちをしていた電気カートに乗ってバスターミナルへ向かう。

5kmで30,000キープ(約225円)

この電気カートもそうなのだが、ラオスのトゥクトゥクは1人でチャーターするにはサイズが大きすぎる。
インドのオートリクシャーのサイズにすれば、コストが下がって運賃も安くなるのではないかと思う。
一旅行者に過ぎない人間が他国のことをあれこれ言うのはセンスがないことだと重々承知しているが、他の東南アジアの国と比べてもラオスはいろいろと合理的ではないことが多いような気がする。
まあ、そこに住んでいる人が気にしなければ、外野が口出しすることではないのだけれど。

さて、バスターミナルに到着し、周辺でゲストハウスを探す。
手持ちのラオスキープが余ってしまっているので、小綺麗でエアコン付きの部屋をチョイス。
冷房が効いた部屋でひたすらダラダラする。

午後6時頃、夕食へ。

ここのバスターミナルは、敷地内に飲食店が並んでいる。
串焼きの店が多く、カエルの串刺しやネズミのような小動物の丸焼きもある。

現在の手持ちのラオスキープは8,000円ほど。
明後日にはラオスを出国するわけだが、今のペースだと現金を使い切れそうにない。
ラオスキープは価値の高くない通貨なので両替するつもりもなく、あと2日で使い切ってしまいたい。

というわけで、串焼き屋の並びにあった中華料理屋へ。
ウドムサイは中華系住人が多いが、この店も中華系の一家が経営しているのだろう。
雲南省と国境を接するウドムサイらしく、本格四川料理屋である。

旅行中は素食のことが多いが、今日はたくさん食べるぞと意気込んで、青椒肉絲と空芯菜炒めを注文。

青椒肉絲
空芯菜炒め
白米
中国茶

青椒肉絲も空芯菜炒めも1人で食べるには十分すぎる量がサーブされる。
白米に至っては大きなボールに入ったものが提供され、おそらく2合弱はあるだろう。
上の写真でスプーンっぽく見えるものは、実はしゃもじである。

食品関連のCMに起用されてもおかしくないくらいの勢いで胃に収めていく。
写真だと上手く伝わらないが、青椒肉絲も空芯菜炒めもなかなか量が減らない。
圧倒的な満足感だ。

白米も含めて全て完食。
自分でもまさかあの量の白米を食べ切れるとは思っていなかったが、いつの間にかボールの中が空っぽになっていた。
食べている間は夢中だったが、食べ終わった直後に満腹感が押し寄せて呆然となる。
ここしばらくは体に優しいヌードルスープばかり食べていたので、胃がびっくりしているのが分かる。

お値段は180,000キープ(約1,400円)。
思ったより高かったというのが正直なところだが、これだけ幸せな気分になれるのなら大満足だ。

最後に、近くにあったカフェでタピオカミルクティーをテイクアウトして追い打ちをかけたら、30分ほど動けなくなってしまった。

ぼくの旅行記にしては珍しく、今日は食べ物の写真が多い回だった。

今日の出費

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