清野茂樹(実況アナウンサー)

実況アナウンサー。古舘伊知郎から受けた影響と実況の仕事についてのみ書きます。ニーズある…

清野茂樹(実況アナウンサー)

実況アナウンサー。古舘伊知郎から受けた影響と実況の仕事についてのみ書きます。ニーズあるのか?なくても書きますが。

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    7 inch record / TIGER MASK

    かつて、古舘伊知郎が歌唱した初代タイガーマスクの入場テーマ曲が、清野茂樹のカバーによって7 inch レコードで登場。FPM田中知之のプロデュースにより生まれ変わった。2023年春にクラウドファンディングで支援を呼びかけて作り上げた稀少盤を入手できる。ギターにはTHE 2の古舘佑太郎、コーラスにはチャラン・ポ・ランタンの小春、さらにジャケットワークは五木田智央が参加という、これ以上ない強力な援軍を迎えた豪華な7inch Vinylだ。田中知之 / Tomoyuki Tanaka1967年京都府生まれ。DJ・音楽プロデューサー。1995年にFantastic Plastic Machine名義でデビュー。楽曲提供やリミックス、プロデュースも多数あり、東京2020オリンピックの開会式と閉会式の音楽監督も務めた。古舘佑太郎 / Yutaro Furutachi1991年東京都生まれ。ミュージシャン。高校在学中からバンド活動を始め、2008年にTHE SALOVERSのボーカル・ギターとしてデビュー。2018年にTHE 2を結成している。俳優としての顔も持つ。小春 / Koharu1988年神奈川県生まれ。アコーディオン奏者。7歳の頃に観たサーカスをきっかけにアコーディオン演奏を始める。妹とチャラン・ポ・ランタンを結成し、2014年にデビュー。数多くのコーラスワークでも活躍中。五木田智央 / Tomoo Gokita1969年東京都生まれ。画家。イラストレーションに始まり、90年代後半よりドローイング作品で支持を集める。近年はニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリンなど海外で個展・グループ展に参加。高い評価を得ている。made in JAPANplanning byShigeki Kiyonoproduced byTomoyuki Tanaka (FPM)labelKURAMAE RECORDS
    ¥2,200
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    T shirts / Bassist Girl

    2022年6月に開催された「実況芸SESSEION 13 ハマ・オカモトと清野茂樹」で好評だったアイテムを追加販売。ベースを弾きながら実況中継する女の子をコンセプトにしたイラストは、たなかみさきの描き下ろし。文字情報のないシンプルなデザインで、セミコーマ糸を使用した、ややゆったりめのボディを採用。たなかみさき / Misaki Tanaka1992年埼玉県生まれ。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業後、2017年からは熊本県を拠点にイラストレーターとして活動開始。グッズ製作や出版物に関わりながら、J-WAVE「MIDNIGHT CHIME」ではナビゲーターとしても出演中。Instagramのフォロワーは29万人を超える。colorWhitematerialCotton 100%size(着丈 / 身幅 / 袖丈)S - 65 / 49 / 19M - 69 / 52 / 20L - 73 / 55 / 22XL - 77/ 58 / 24Illustration Misaki Tanaka
    ¥2,800
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    Tickets / 実況芸SESSION 12 神田伯山と清野茂樹

    講談に実況を加えてみたらどんな聞こえ方になるのか?“実況男”清野茂樹の自主興行・実況セッションシリーズ第12弾の相手は、講談師の神田伯山に決定!今、最も人気の講談師、神田伯山の読む講談に実況を加えたらどんな聞こえ方になるのか?2016年に開催された「10・6 プロレスと講談の夕べ」以来、実に5年ぶりとなる共演。CSテレ朝チャンネルで放送された「神田伯山の“真”日本プロレス」を経て、今度は同時にステージに上がって講談と実況をミックスするという史上初の挑戦、この機会をお見逃しなく!2021年12月9日(木)18時30分開場 19時30分開演会場: 渋谷 ユーロライブ    渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F主催:kuramaejimusho.inc 協力:冬夏株式会社注意事項*座席は当日抽選となります*早くご来場してもどこの座席になるかわかりません*早くからの来場はご遠慮ください*購入はお一人様2枚までとなります*座席は抽選で決定するため、お連れ様と離れる可能性があります*本公演は電子チケットのみの取扱です*スマホのみご利用可能です*iPhone、Android両方でお使い頂けます (推奨環境 docomo/au/SoftBankの下記に記載している環境の端末/マルチタッチ対応 iOS:9.0以上 ブラウザ:Safari、LINE内ブラウザ)
    ¥3,850
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    かつて、古舘伊知郎が歌唱した初代タイガーマスクの入場テーマ曲が、清野茂樹のカバーによって7 inch レコードで登場。FPM田中知之のプロデュースにより生まれ変わった。2023年春にクラウドファンディングで支援を呼びかけて作り上げた稀少盤を入手できる。ギターにはTHE 2の古舘佑太郎、コーラスにはチャラン・ポ・ランタンの小春、さらにジャケットワークは五木田智央が参加という、これ以上ない強力な援軍を迎えた豪華な7inch Vinylだ。田中知之 / Tomoyuki Tanaka1967年京都府生まれ。DJ・音楽プロデューサー。1995年にFantastic Plastic Machine名義でデビュー。楽曲提供やリミックス、プロデュースも多数あり、東京2020オリンピックの開会式と閉会式の音楽監督も務めた。古舘佑太郎 / Yutaro Furutachi1991年東京都生まれ。ミュージシャン。高校在学中からバンド活動を始め、2008年にTHE SALOVERSのボーカル・ギターとしてデビュー。2018年にTHE 2を結成している。俳優としての顔も持つ。小春 / Koharu1988年神奈川県生まれ。アコーディオン奏者。7歳の頃に観たサーカスをきっかけにアコーディオン演奏を始める。妹とチャラン・ポ・ランタンを結成し、2014年にデビュー。数多くのコーラスワークでも活躍中。五木田智央 / Tomoo Gokita1969年東京都生まれ。画家。イラストレーションに始まり、90年代後半よりドローイング作品で支持を集める。近年はニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリンなど海外で個展・グループ展に参加。高い評価を得ている。made in JAPANplanning byShigeki Kiyonoproduced byTomoyuki Tanaka (FPM)labelKURAMAE RECORDS
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    2022年6月に開催された「実況芸SESSEION 13 ハマ・オカモトと清野茂樹」で好評だったアイテムを追加販売。ベースを弾きながら実況中継する女の子をコンセプトにしたイラストは、たなかみさきの描き下ろし。文字情報のないシンプルなデザインで、セミコーマ糸を使用した、ややゆったりめのボディを採用。たなかみさき / Misaki Tanaka1992年埼玉県生まれ。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業後、2017年からは熊本県を拠点にイラストレーターとして活動開始。グッズ製作や出版物に関わりながら、J-WAVE「MIDNIGHT CHIME」ではナビゲーターとしても出演中。Instagramのフォロワーは29万人を超える。colorWhitematerialCotton 100%size(着丈 / 身幅 / 袖丈)S - 65 / 49 / 19M - 69 / 52 / 20L - 73 / 55 / 22XL - 77/ 58 / 24Illustration Misaki Tanaka
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    講談に実況を加えてみたらどんな聞こえ方になるのか?“実況男”清野茂樹の自主興行・実況セッションシリーズ第12弾の相手は、講談師の神田伯山に決定!今、最も人気の講談師、神田伯山の読む講談に実況を加えたらどんな聞こえ方になるのか?2016年に開催された「10・6 プロレスと講談の夕べ」以来、実に5年ぶりとなる共演。CSテレ朝チャンネルで放送された「神田伯山の“真”日本プロレス」を経て、今度は同時にステージに上がって講談と実況をミックスするという史上初の挑戦、この機会をお見逃しなく!2021年12月9日(木)18時30分開場 19時30分開演会場: 渋谷 ユーロライブ    渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F主催:kuramaejimusho.inc 協力:冬夏株式会社注意事項*座席は当日抽選となります*早くご来場してもどこの座席になるかわかりません*早くからの来場はご遠慮ください*購入はお一人様2枚までとなります*座席は抽選で決定するため、お連れ様と離れる可能性があります*本公演は電子チケットのみの取扱です*スマホのみご利用可能です*iPhone、Android両方でお使い頂けます (推奨環境 docomo/au/SoftBankの下記に記載している環境の端末/マルチタッチ対応 iOS:9.0以上 ブラウザ:Safari、LINE内ブラウザ)
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        古舘伊知郎を追いかけて実況アナウンサーになった

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        • 自分の仕事について
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          古舘伊知郎初の小説「喋り屋いちろう」の読書感想文を書いてみた

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          インドでも実現していない、世界初の「タブラ実況」とはどんなものだったのか?

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          東京オリンピックの裏でタブラの演奏を実況することになった

          (追記)このイベントはすでに終了しています。 次回の実況芸イベントは、タブラ奏者のU-zhann(ユザーン)さんとセッションする。タブラとは、北インドに伝わる打楽器で、インドでは日本のピアノのように習い事に含まれるポピュラーな楽器だが、日本では演奏する人は少ない。では、なぜこの珍しい楽器を僕は実況しようと思ったのか。ここで説明しておこう。 イベントの開催を決めたのは楽器よりも、まずU-zhaanさんの存在である。年に一度はインドを訪れてタブラの修行を続け、鎮座DOPENE

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          僕が実況芸に力を注ぐ理由

          僕がここ数年、力を注いでいることの一つに「実況芸」がある。「実況芸」とは、自分の本職である実況というスキルを使って、スポーツ中継以外で表現するパフォーマンスのことだ。現在は僕しかやっていないので、この分野の先駆者は僕ということになる。もちろん、知ってもらう作業をするのも僕しかいないのである。 そもそも「実況」を「芸」として見てもらおうと思ったのは、局アナ時代の古舘伊知郎さんが、オーケストラの演奏や首狩り族の運動会を実況する姿をテレビで目撃したのが始まりだ。当時の僕はまだ小学

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          “実況実力世界一”のチャンピオンベルトを受け継ぎたい

          プロレス実況の仕事をするうえで研究用のノートをつけている。これは、先人たちの実況を聞いては書き写したもので、当時の中継が録画されたVHSテープを再生し、いつどこで、どんな試合が中継され、アナウンサーがどんな言葉を使ったかをノート3冊分に書き留めているのである。古舘さんから受けた影響を何度も書いているが、プロレス実況の歴史において古舘伊知郎の何が凄かったのかを改めて述べたい。 古舘さんのデビューは、テレビ朝日入社からわずか4か月後の1977年8月であった。『ワールドプロレスリ

          “実況実力世界一”のチャンピオンベルトを受け継ぎたい

          古舘伊知郎が飲んだ水とジァン・ジァン

          今年の流行語は「三密」で決定かもしれない。 「密集」「密閉」「密接」を避けてエンタメをやっていくのは本当に難しいと思うが、劇場が困窮するニュースを聞いて思い出すのは、今はなき、渋谷の公園通りにあった小劇場ジァン・ジァンだ。演劇、音楽、トークなど、あらゆる表現の発信地と言われたこの劇場に僕も通っていた時期がある。古舘さんが「俺にもしゃべらせろ」というトークライブを3か月に一度開催していた頃、僕は渋谷の大学に通う学生だった。 「俺にもしゃべらせろ」というトークライブは、黒い服

          古舘伊知郎が飲んだ水とジァン・ジァン

          古舘伊知郎トーキングブルースの思い出

          僕が初めてトーキングブルースを体験したのは上京後の1993年、6回目の公演「あなたのなかの詐欺師達へ」だった。地方に住む頃からスポーツ紙などで知っていたものの、ついに生で目撃できるようになった。当時20歳だった僕は「話を記憶して持ち帰ってやるんだ」くらいな気持ちで青山円形劇場に乗り込み約2時間、集中して耳を傾けたのである。 もちろん、話の大部分は忘れてしまったが、セミナーの主宰者に扮した古舘さんの「詐欺とは、カラスをサギと言いくるめるというのが語源である」という言葉、冒頭に

          古舘伊知郎トーキングブルースの思い出