忍者の見た世界観⑦人と自然の命は同質。空を理解し行動に移す【忍者の技と知恵 #124】
忍者が生死の恐怖を乗り越えて任務を達成するには、まず人である自分の存在は何か?生死とは何か?この世界は何か?を理解する必要があります。
『万川集海』の世界観をまとめると、人と自然の構成要素(陰陽五行)や生成原理(相生相剋)は同じであり、人は自然の一部である。自然は誰が何をするわけでもなく自然に生死の循環を行っている。人の命もまた自然現象であり、生死はコントロールできるものでなく生まれ来るときは生まれ、死ぬときは死ぬ。自然の生命が誰のものでもないように、自分の命も誰のものでも