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将軍の人を見極める力。忍者を雇うときに大事なこと【忍者の技と知恵 #125】

忍術伝書『万川集海』には、忍者が使う術だけではなく、忍者を雇う側の将軍に向けた用間ようかん(忍者を使うこと)のアドバイスも記載されています。

忍者の雇い主である将軍や君主は、優れた頭脳を持っていなければ仕官してきた忍者の能力を見極めることができません。愚かな将軍は忍者の能力を見極めることができず、上手く扱うこともできません。

優れた頭脳を持つ君主でなければ忍者は扱えない

最も優秀な忍者を忍びの上手「上忍じょうにん」と呼び、対して下手な忍者を「下忍げにん」と呼びます。将軍は忍者のレベルが上忍なのか下忍なのかを見極め、能力に合った仕事を割り振らなければなりません。

会社の人事というのは今も昔も変わらないものです。就職希望者の能力が高いことは大事ですが、それよりもそれを見抜ける才覚がまずはこちらに必要です。才覚がなければ賢愚を見極められず、優秀な人を雇えてもそれを上手く使いこなすことができません。能力のない者に雇われるというのは、雇われる側にとってはストレスとなり、優秀な能力を潰すことにつながります。

まず大事なのは相手よりも自分、相手を知る前に自分を知り、自他の能力を見極められるようになることが良き上司になる一歩です。

優れた忍者「上忍」を見極める


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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