強さの反対は弱さではなく、優しさ「柔和」上忍の条件7【忍者の技と知恵 #132】

最も優秀な忍者を忍びの上手「上忍じょうにん」と呼び、忍術伝書『万川集海』によれば上忍と呼ばれる忍者は、9種類32個の条件を達成したものであるといわれます。

第7個目に出てくる上忍の条件は「柔和」物腰柔らかい優しい性格です。
普段から人と争うことは避け、和を保つことを心がけて人に優しく接することが忍者には必要です。忍者、忍術は戦いのために使われますが、戦いは最終手段です。自他のことを考え、互いの損失は最小限により良く生きる気持ちが和です。強さの反対は弱さではなく、優しさということを知りましょう。

人は社会の中で生きています。人と人のつながり、チームワークが力になります。「和（人と争うことを避け仲良く）」というのは互いを尊重し、仲間であることを示し、信頼関係を築くものです。普段から優しい人には仲間が集まり、いざという時大きな力になります。優しさを強い武器にしましょう。

上忍の条件7・振舞いの項目「柔和」

　

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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