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床運動ではじけるケイトリン・オオハシのビデオがネットを壊した日

ビデオがバイラルになったりものすごい勢いでリツイートされることをいうbreak the Internet(ネットを壊す)という英語の表現があって、最近だとzozoの前澤さんのお年玉ツイートなんかまさにそれでしたね。

5日ぐらい前からネットを壊してるなと思うのがUCLAの体操選手、ケイトリン・オオハシが1月12日、大学生の大会で10点満点を出した床運動のビデオ。SNSのフィードがこのビデオで埋め尽くされている感じです。

シアトル出身の日系・ドイツ系にルーツを持つケイトリンは、マイケル・ジャクソンの楽曲にのって弾むように飛び回り、機械のような正確さにノリノリのユーモアをまじえて終始、はじける笑顔で演じ切りました。見ている誰もが圧倒され、元気にになります。ビデオに写っている会場のチームメートも一緒に同じ振りで踊っていて、もうこんな体操の演技見たことない。

UCLA出身の人気コメディアン、アリ・ウォンがケイトリンへのトリビュートとして彼女の演技をまねた(似てないけど感じは出てる)ビデオをインスタにポストし、これも話題になっています。

10代で世界トップレベルの体操選手として活躍していたケイトリンは、リオ五輪金メダルのシモーネ・バイルズと競って勝ったこともあったそうです。でも大怪我もあり、コーチとの関係の難しさ、体型について批判されるといったプレッシャーという環境から、米国代表チームの一員として世界で戦うのはやめ、大学レベルの大会で活躍するようになったのですね。

そういう経験から、ケイトリンは友人と共同でというボディイメージや心の健康などについてのブログを運営し、選手として、女性としての体型など「こうあるべき」というイメージを押し付けられることへの警鐘を鳴らしています。

アメリカの体操界はここ数年、全米代表チームドクターが長年にわたって未成年の女子選手に性的暴行をしてきたというスキャンダルに大揺れでした。140人もの被害者が声をあげ、何百件という訴訟がおきている中、「体操といえばスキャンダル」みたいな状況が続いていたのです。

そこへ、そんな体操の世界をよく知り、演技は完璧、問題提起も続けているスマートなケイトリンの話題です。アメリカ中が夢中になるのも当然でしょう。

テレビ各社のトークショーはケイトリン争奪戦だったのでしょうが、明日、ABCの「グッドモーニング・アメリカ」に出演するそうです。

参考にしました:


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