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自分と周りのモチベーションを上げるコトバ集~ことタネvol.10(終)~

バックナンバー
vol.1「ポジティブに伝える言葉のチョイス
vol.2「リスペクトのキモチが伝わる話し方
vol.3「受け入れられやすい意見の言い方
vol.4「後輩への指導・注意のしかた
vol.5「相手の良いところの見つけ方、ほめ方
vol.6「覚えてもらいやすい仕事の手順の教え方
vol.7「聴き上手になる方法
vol.8「話を深めてまとめる質問のしかた
vol.9「会話の「困った!」対策集

※一番下に、読者特典があります!

――ここは、とある会社の、とあるオフィス。そこにいるのは、人間の会社員アオイさん。あら、なんだか今日はいつになく清々しい表情ですね。

アオイ:なんと、この私が社内表彰を受けたよ!

なぞ:すごいですね! どんな賞なんですか?

アオイ:(もう、普通に居るな。謎の生命体なのに。馴染みすぎか)うちの会社には毎年末に一年間がんばった社員を表彰する制度があって、私がもらったのは「ルーキー部門・ムードメーカー賞」っていうんだ。入社5年以内で部署の雰囲気づくりに貢献した人に与えられるんだって。

なぞ:さすがです。ことばコミュニケーションを磨いてきた甲斐がありましたね。おめでとうございます!

アオイ:ありがとう。でもさ~、こんな賞をもらっちゃうとプレッシャーも感じるよね。

なぞ:たしかに、周りから期待されますからね。でもそんなに気負わなくていいんじゃないですか。今までどおり、できることを頑張っていればいいんですよ。

アオイ:それもそうだけどさ。表彰の時に社長から「みんなのモチベーションアップに期待しています」みたいなこと言われたよ。私には重いよ(笑)

なぞ:まあまあ。

アオイ:いちおう、私もせっかくだから期待に応えたい気持ちはあるよ。でもどうすればいいのかな。難しいことはできないよ~~~。

なぞ:わかりました。では今回は「周りと自分のモチベーションを上げるコトバ」を4つご紹介します。簡単にすぐ使えるものだから安心してください、ね。

スライド1

なぞ:シチュエーション別に4つのコトバを紹介します。まずは、新しい仕事が始まる時や環境が変わる時なんかに使えるもの。

スライド2

なぞ:仕事内容や環境が新しくなる時は不安もワクワク感も両方あったりしますが、そのワクワク感のほうを口に出して言うのがポイント。自分自身の気持ちが前向きになるのはもちろん、それを聞いた周りの人の意識が「これはおもしろいものなんだ」「楽しみにすべきものなんだ」というふうに自然と変わっていきます。また、アオイさん自身のことも「この人はいつもポジティブだな」という印象を持たれるようになりますよ。

アオイ:なるほど、物事のポジティブな面を口に出して言っていると、自分も周りも前向きな気持ちになっていくってことだね。

スライド3

なぞ:続いてはこちら。仕事をしていると、難しい問題に直面することがありますよね。そんなときは「できる」前提で言葉を発するのがポイントです。「どうしよう」よりも「どうしたらできるかな」「できるためにはどうしよう」。困難な状況であっても「できる」というゴールがあらかじめ設定されていると思い込んでしまうことで、モチベーションを落とさずに済みます。

アオイ:たしかに、実際のゴールはやってみないとわからないわけだから、それならできると思い込んだほうが頑張れるもんね。

スライド4

なぞ:予期せぬアクシデントや、失敗などのハプニングにも遭遇するでしょう。もちろん原因を検証したり防止策を考えたりすることが必要ですが、それを前向きに実行するためにもモチベーションを落とさないことが大切。

アオイ:起こってしまったことは取り戻せないから「よい経験をした」と、みんなで前向きに捉えたほうがいいね。

スライド5

なぞ:最後に、自信をなくして落ち込んでいる人を元気づけたいときのコトバ。こんなときは無理に「元気を出せ」と言うより、自信の素となる事柄を伝えてあげるほうが効果的です。「あなたを尊敬しています」「あなたのこういうところをリスペクトしてる」「あの時あなたがこうしてくれたおかげで助かりました」のようにね。

アオイ:自分の主観で具体的に話してみたらいいんだね。それならできそう。

アオイ:ありがとう、なぞ。私にみんなのモチベーションが上げられるかはわからないけれど、自分がいいと思うことはとりあえずやってみるよ。

なぞ:いいと思います! 仕事も人生も、けっきょくはその積み重ねなんじゃないかと、私は思いますよ。

アオイ:うん!(人生?「人」生?? )

なぞの生命体がけっきょくなんなのかわからないまま、この連載は終わります。あなたがことばコミュニケーションに悩む時、なぞの生命体が近くに現れるかも……

今まで読んでいただいて、ありがとうございました!

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vol.3「受け入れられやすい意見の言い方
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vol.6「覚えてもらいやすい仕事の手順の教え方
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