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話を深めてまとめる質問のしかた~ことタネvol.8~

バックナンバー
vol.1「ポジティブに伝える言葉のチョイス
vol.2「リスペクトのキモチが伝わる話し方
vol.3「受け入れられやすい意見の言い方
vol.4「後輩への指導・注意のしかた
vol.5「相手の良いところの見つけ方、ほめ方
vol.6「覚えてもらいやすい仕事の手順の教え方
vol.7「聴き上手になる方法

※一番下に、読者特典があります!

――ここは、とある会社の、とあるオフィス。そこにいるのは、人間の会社員「アオイさん」です。

アオイ:ねえねえ、なぞ。

なぞ:はい、わたくしが謎の生命体「なぞの生命体」略して「なぞ」でございます。

アオイ:あ、今回はじめて読んでくださっている方にご説明しますと……この人(人?)は「なぞの生命体」で、これまでの記事でわかっているのは、謎の生命体だっていうことと、うちの会社に不法侵入(不法侵入?)しているけれど私以外の人には見えてないから問題ないってことと、あと……何かある?

なぞ:……

アオイ:……

なぞ:いや、あるでしょうよ、いつも ことばコミュニケーションのコツ=タネをお伝えしているという特徴が。

アオイ:そうだった! そんな なぞ に聞きたいことがあるのだった。前回は、聴き上手になるコツを教えてもらったでしょう? でもそれだけじゃどうにもならない時があるんだよね。

なぞ:ほう、それは?

アオイ:私が聞きたいことを相手がなかなか話してくれない時とか、逆に話が盛り上がりすぎてまとまらない時があるんだよ。

なぞ:たしかに、そんな時は相手の話に耳を傾けるだけでなく、適切な質問を投げかけることで深い話を引き出したり、まとめの方向に持って行くことが必要です。その方法を、今回は紹介しましょう!

スライド1

なぞ:話を深めたい時とまとめたい時では、質問のコツも異なります。

スライド2

なぞ:まず話を深めたい時は「HOW」と「WHY」の質問をすることです。例えば、後輩に「この仕事をやるように言われたけれど、どうしてもできないんです」と相談された場合。「言われた時、どのように感じたの?」「できないと思っているのはなぜ?」「なぜあなたが言われたのだろうね?」のように「どのように」「どんな」「なぜ」が入った質問を重ねることで、できない理由や解決策のヒントが見えてきますよ。尋問みたくならないようにやさしく問いかけて「ぜひ聞かせてほしい」「あなたと一緒に解決したい」という姿勢を示すことを忘れずに。

スライド3

なぞ:そして、話が深まりきったところでまとめに入りたい場合は「What」と「When」の質問をします。例えば命じられた仕事をできないと思っている理由が「今は忙しいし、やったことなくて難しそうだから」で、しかし「繁忙期を過ぎた1月からなら着手できるかも」「先輩に教わりながらだったできそう」という話が見えてきたとします。そうしたら「ここまでの話を踏まえて、この後は何をしたらいいと思う?」「それをいつする?」というような「何」「いつ」が入った質問をしてみましょう。すると「1月からでもいいか、先輩に教わってもいいか上司に確認します」「明日までに、上司に話します」という答えを相手から引き出せますよ。

アオイ:なるほど、私から一方的に「明日上司に話しなさい」と指示するよりも、本人が気持ちよく動けそうだね。

なぞ:そうですね。自分で言ったことだから実行しなくちゃっていう責任感も生まれますし、盛り上がりすぎた会話もちゃんと結論を出して終われます。

アオイ:質問を使いこなせたら、面談とか採用面接もうまくなれそうだよね。実はそういうのもちょっと興味があるんだ~。

なぞ:お、アオイさん、以前にも増して意欲的ですね。フフフ。それでは今日はこのへんで。

ポワワワ

アオイ:それでは私もそろそろこのへんで。ポワワワ!

なぞ:だからー! ポワワワは私の専売特許なんですってば。

アオイ:まだいたのか!(専売特許?)

――というわけで、北村朱里のマガジン「明日の仕事が楽しみになる ことばコミュニケーションのタネ」今回はここまで。次回12月19日更新のテーマは「困った人とのつきあい方」です。お楽しみに!

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