【オリジナル曲】桜隠し―春の別れを思い出した時に聴きたい曲
桜隠しという曲を作りました。
楽曲について
この曲は2019年春M3にて発表された、個人サークルCloister Notesさんの「Next Gear」という作品に収録されたものです。
春をテーマにした曲というオーダーを受け、何がいいかなと思案した結果、自分がこれまで生きてきた中でずっと考えていた「春は別れの季節」というテーマをアウトプットすることにしました。
サウンドについて
今回もハードロックを基調にしました。
曲の最初はバンドサウンドが入るまえに弾き語りっぽくしたくて、アコースティックギター(エレアコ)を使用しました。
また、ところどころクリーンギターの和音やアルペジオを入れ、「何か」が散るようすを表現しています。
中盤~終盤にはギターソロやキメリフ、変拍子といったテクニカルなセクションもあり、自分にとっては珍しい6分超の曲になりました。
歌詞について
春は年度の変わり目で新生活のスタート地点ということもあり、さまざまな形での出会いと別れが多いかと思いますが、僕自身にとってはずっと「別れ」のほうが心に多く残っている気がしていました。
そのため、「春は別れの季節」というテーマを歌う傍ら、「春」という言葉は直接使わず、春の季語や比喩表現のみを用いて散りばめてみました。
タイトルの「桜隠し」とは、春先に雪が降ることをいう春の季語だそうです。
つまり、桜隠し=季節外れの雪なんですね。
自分にとっては、春のうららかな季節感を、別れになぞらえた雪が覆い隠したままなんだよ、的な感じです。
切ない歌詞ではありますが、僕は歌詞の最後の数行を胸に刻んで生きていこうと思います。
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