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緊急の対策

 日本という国は、例えばアメリカのような銃社会と比べたら治安も良く、自分がそういった殺人・傷害などの凶悪事件に巻き込まれることの不安などを持っている人は殆どいないのではないかと思う。

 これはあくまでも一般市民としての私の目から見たイメージでしかないのだが、警察官など、そういった職務に就く人たちでさえそういった危機感覚が希薄なのではないかと思ってしまう。
 日々、体を張った重要な職務についている人たちに対しては大変申し訳ないとは思うが、今回の元首相襲撃事件をネタに「我々一般市民」は「日本の警察は平和やから」などと軽口を叩く。

 最近よく吹替の洋画を見るようになった。
 タイトルは限られるが月額500円で映画見放題という恐ろしいほど素晴らしいサービスのアマゾンプライムのことは周知のことだと思われる。
 これまでは配送料無料とkindle、アマゾンミュージックをたまに利用するくらいだったのが一日一本くらいのペースで映画を見ている。

 映画に出てくるアメリカ社会は安寧の日本社会とは違いもの凄い緊張感だ。もちろん日本映画でも裏社会の話などは鋭いものもあるのだが正直今自分のいる社会と比べて現実感がもてない。「作られた別世界」という立ち位置からはなれられない。
 銃社会のアメリカ映画では警察と犯罪者のかけひき、体を張ってのアクションが現実味を持ってそこに存在する。

 警察庁長官が引責辞任されたらしい。奈良県警の本部長も辞職されるとのこと。

 日本の警察組織の根本的な部分の在り方が問われるのは仕方のない事なのかもしれない。ある意味「平和すぎた」のだ。
 今回の事件で警備担当をしていた人たち、関係した人たちはある意味「運が悪かった」と言えるのではないか。
 もちろんそんなことだけで済まされる問題ではないのだが今の日本社会の中でどれだけの人がそんなアメリカ映画のような危機感を持っているだろうか。

 日本でもそのアメリカ映画のような危機感を持って暮らさなければならない日が現実として迫ってきていることに対して、私の対策としてはアマゾンプライムの映画をいっぱい見ることくらいかもしれない。


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