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Epics - オープンソース開発のための分散型クラウドソーシングプラットフォーム

GM☀☕ Epics DAOのkishi.solです。

Epicsは、オープンソースソフトウェア開発にインセンティブを与えるための分散型クラウドソーシングプラットフォームです。

Epics

依頼者はGitHub issueを懸賞クエスト(スマートコントラクト)として公開し、開発者を募集できます。
開発者は懸賞クエストに参加し、クリア(issueの解決)することで賞金(トークン)を受け取ることができます。

開発者は得意分野のissue解決に集中でき、依頼者はより高度な問題を解決できるようになります。
また、需要の高いissueには多くの懸賞金がかかるようになるため、優先度の高い問題から解決できるようになります。


バックグラウンド

「すべての仕事がプログラムになる」と言われてから約10年、今ではコンピュータの性能向上は世の中のあらゆる進化の基盤になっており、実際にこの10年間であらゆる企業がソフトウェア企業へとシフトしてきています。AI・ビッグデータは物事の考え方や問題解決のアプローチに大きな影響を与え、日々革命的な結果を残しています。

オープンソースソフトウェアは、今や商用ソフトウェア開発の主流で、イノベーションのエンジンとなっています。Redhat社が発表した「The 2021 State of Enterprise Open Source: A Red Hat Report」において、デジタルトランスフォーメーションがオープンソースソフトウェアのトップユースケースの一つになりました。また、オープンソースソフトウェアを利用する理由は、コスト面よりもイノベーションの推進要因やセキュリティが多いことが指摘されており、あらゆる業界でオープンソースソフトウェアを利用する理由が、低コストからイノベーションの原動力へと移行しています。

Apple、Googleも、Xcode LLVM、 Androidが多くのソフトウェア開発に利用されている背景から、オープンソースソフトウェア無しにイノベーションを起こすことは出来ません。オープンソースソフトウェアは優れたセキュリティが重要なメリットともなっており、一般企業に限らずオープンソースソフトウェアは、ソフトウェア開発を成功させるもっとも重要な存在となっています。

オープンソースソフトウェア開発はGoogle、Metaを代表とする企業が主導して自社にオープンソースソフトウェア開発のチームを用意していることもありますが、有志によって組織されたコミュニティなどで開発されていることが多く、ほとんどの開発者は企業で働く傍ら、余暇の時間をオープンソース開発に当てています。少なくない犠牲や利他的な精神によって、ソースコードが公開されており、無償で誰でも使用でき、自由に改変、再配布が可能な状態が保たれています。

ソフトウェアにはメンテナンスが必要不可欠です。また、あらゆる場所で使用されるようになったため、エッジケース(場合によって発生するバグ等)への対応は増え、ソースコードの複雑度は上がり続けています。開発者たちは日々Issueを解決するため奮闘していますが、増え続ける問題に対して圧倒的にリソースが不足しています。


レガシーな企業開発職

企業の提供するサービスにはステージがあります。イノベーティブな開発作業ができるのはサービスの立ち上げからリリースまでのステージであり、その後の保守・メンテナンスのステージに入ると様々な理由により大きな革新を行うことは難しくなります。リリース後は多くの場合安定を求められるため、イノベーションとは違った考えで仕事を行っていく必要があります。

企業の開発リソースの流動性はそこまで高くありません。イノベーティブな仕事ができる開発者であっても、サービスのリリースごとに職場を変えることは稀です。開発リソースのミスマッチはここで起きます。

世界はイノベーションを求めているにも関わらず、企業が開発リソースを囲うことにより、ステージによってはせっかくのイノベーションリソースが無駄になってしまうのです。オープンソースソフトウェアを改善できるような高い技術を持った貴重な人材に、やりたくもない採用作業やスケジュール管理や雑務を押し付けることは世界的な損失に繋がっています。

そして、今やイノベーションはオープンソースソフトウェア上で起きているため、この不本意にも無駄になってしまっている高い技術を持った開発者達を解放し、イノベーティブなコードに集中させる必要があります。


新しい開発者としてのワークスタイル

野心に燃えた開発者は、存分にイノベーションに集中するべきです。これまで見て感じてきたように、たった一人の開発者にさえできることに限界は無いようです。シンプルに、より多くのイノベーションを起こすためには、より多くの開発者が最高の環境で得意分野に集中する必要があります。

開発者は多種多様な生き物であり、一人ひとり最高のパフォーマンスを発揮する環境・分野は異なります。オープンソース開発は世界中の開発者と連携しながら進むため、自分の好きなタイムゾーン、コミュニティに参加できます。それぞれの突き詰めたい技術をとことん突き詰めることが可能になるのです。

このように「オープンソースに貢献することで経済的に自立することができる世界」を実現することによって、世界のソフトウェア開発リソース効率が劇的に向上します。


私たちが創るもの

Epicsはオープンソースソフトウェア開発にインセンティブを与えるための分散型クラウドソーシングプラットフォームです。依頼者はGitHub issueを懸賞クエストとして賞金を設定し、クエストボードに提示できます。開発者はクエストボードから懸賞クエストに参加し、クリア(issueの解決)することで賞金を受け取ることができます。

開発者としてのメリット

開発者は懸賞クエストの中から自分の得意なクエストに参加し、クリアすることで賞金を得ていくことができます。これは貴重な24時間を尖った技術に投資することが可能になるということです。

既存企業のビジネスにおいては、提供するサービスの広範囲に渡って関わる必要があるため、幅広い汎用的な技術を持った開発者のほうが扱いやすく、育てるメリットも大きいため、環境としては専門特化型の開発者を生みづらい状況にありました。

Epicsは分散型クラウドソーシングプラットフォームとして、開発者リソースの最適化を行うことで、それぞれの開発者が自分の好きで得意な分野に集中しながらも、様々なプロジェクトの発展に貢献することができ、その賞金で生計を立てることができる世界を創ります。

依頼者としてのメリット

依頼者(一個人から企業、DAOやオープンソースソフトウェアコミュニティなど様々)は、世界中の高い技術を持った開発者の助けを部分的に借りることができます。サービス開発において時に難問に遭遇しますが、多くの場合は利用しているライブラリ(オープンソースソフトウェア)に関連し、チームではどうにもできないことが多いです。

上述の通りソフトウェア開発において、オープンソースソフトウェアの存在は欠かすことのできないものになっています。今や私たちはオープンソースソフトウェアの組み合わせでソフトウェアを生み出していると言っても過言ではありません。そのように多くのオープンソースソフトウェアを利用していく上で、自分のユースケースと少しだけ合わない、または使用している一部分にバグが発生してしまう等、問題が発生してしまい、そのオープンソースソフトウェアを直すか、使用をやめて他の解決策を探す(この手の改修はソースコードの広範囲に渡るため非常に厄介です)選択に迫られます。

オープンソースソフトウェアにバグを発見した場合、GitHub Issueとしてそのバグを周知し、助けを求めることができます。しかし、もともと寄付や善意で成り立っている性質上、自分だけの Issue の優先順位を上げることは難しく、自分で解決ができないのであれば、できることは実力者が同じ問題で困り、解決してくれることを願って待つしかありませんでした。

このように、多くの開発者たちが非常に厄介な改修に関わることを余儀なくされてきました。これはオープンソースソフトウェアの重要性に対して、資金が足りていないことを表しています。改修コストの代わりに懸賞金として Issue の解決を促進すれば、結果的にメンテナンスコストは低く保てるようになります。それに加えて Issue の解決促進はオープンソースソフトウェアの質を向上させるため、それを利用しているすべてのソフトウェア品質も向上する好循環が世界中で起きるようになり、依頼者を含む利用者はもれなくそのメリットを享受することになります。


創るマーケット

ソフトウェア開発は、オープンソースソフトウェアプロジェクトの上で成り立つよう構造が変化してきました。オープンソースソフトウェアプロジェクトの改善は、関連するすべてのソフトウェアの改善に繋がります。そのため、企業が主導して資金を投入したり、プロジェクトの財団が作られたり、より多くのリソースをオープンソースソフトウェアの開発に当てる動きが増えてきていますが、まだまだ足りていないのが現状です。

世界的に技術的負債を抱える中、それに対して私たちができるのは課題を集約し、それを解決するオープンソースソフトウェアを開発し、普及させることです。多くの場合技術的負債は車輪の再発明から端を発し、誰も保守やメンテナンス方法すらわからなくなってしまうことで生じます。オープンソースソフトウェアは定型業務の共通化にも役立ち、開発者の流動性向上にも貢献します。

私たちはオープンソースソフトウェア開発でイノベーションを促進していくために必要な人的リソース及び資金に十分な流動性を与えるため、分散型クラウドソーシングプラットフォームであるEpicsを構築します。


Epics DAO、Solana サマーキャンプハッカソン5位入賞

Solana Summer Camp Hackathon

Epics DAO は、2022 年 7 月 11 日 - 8 月 16 日に開催された Solana サマーキャンプハッカソンの DAOs トラックにおいて、18,000 人を超える応募者の中、 5 位に入賞いたしました。

Solana Foundation は、9 月 14 日、Solana サマーキャンプハッカソンの結果を発表しました。 これは、Solana エコシステムに影響力の大きいプロジェクトの次の波をもたらすことに焦点を当てたグローバルコンペティションです。

Solana サマーキャンプ は 6 回目の Solana 公式ハッカソンであり、主にオンラインイベントでしたが、世界中のエコシステムチームがサンフランシスコ、シカゴ、ソルトレークシティ、ニューヨーク、ロンドン、リスボン、アムステルダム、プラハ、ベルリン、ベオグラード、シンガポールにてオフラインイベントも開催しました。

このハッカソンには、世界中からクリプトのパイオニアと開発者が集まり、ペイメント、DeFi、モバイル、ゲーム、DAO、およびその間のすべてにまたがる Solana ブロックチェーンのプロジェクトを立ち上げました。

Solana Summer Camp Hackathon

世界中のチームが参加できる Solana サマーキャンプハッカソンでは、約 18,000 人の参加者が 750 の最終プロジェクトを審査員に提出しました。 Stripe、Orca、Grape、Solana Mobile、Fractal、Brave が、ハッカソンのカテゴリースポンサーとして Solana Foundation に参加し、参加者に賞金とシード資金で 500 万ドルのグローバル賞金プールを提供しました。

Solana Labs の共同設立者である Anatoly Yakovenko 氏は、次のように述べています。 「ペイメントからガバナンス(DAO)、ゲームから金融(DeFi)、モバイルに至るまで、Solana エコシステムのビルダーはブロックチェーン技術の標準化への道を切り拓いています。」

Solana サマーキャンプハッカソン結果発表:
https://solana.com/news/solana-summer-camp-winners


ここまでお読みいただきありがとうございました。
詳細については下記ホワイトペーパーや、Webサイトをご覧ください。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

Epics ホワイトペーパー: 

https://storage.googleapis.com/epics-bucket/WhitePaper/EpicsWhitePaperV1-0-2JA.pdf

Epics DAO Webサイト:

Epics Alpha:

https://alpha.epics.dev/ja/

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