【一緒に勉強】文章力を高めよう・第二講⑤
こんばんは、如月伊澄です。
梅雨時は、なかなか文章を書く手も動きませんね。頭も回らないし。
1週間ぶりになりますが、続きをみていきましょう。
参考文献はこちら
【論理展開について②】
【主張だけでは意味がない】
さて、ここまで「主張」の大切さについて論じてきたが、主張だけがどんなに立派でも、意味がないということもまた事実である。
主張を「理にかなったもの」にするためには「理由」が必要となり、さらに「事実」が必要になる。
前回見てきた、「主張」という大マトリョーシカの中にある、中マトリョーシカ「理由」と小マトリョーシカ「事実」のことである。
それでは例文を引用して、主張→理由→事実の必要性を感じていただこう。
察しのいい人であれば、言いたいことはわかるかもしれない。
これが会話であれば、聞き手は質問をすることで主張を捉えることができるが、文章ではそうもいかない。
会話と違って文章相手では「わかりにくかったから質問する、深掘りする」ということができない。そういう意味でも、しっかりとした論理展開を行い、読者を混乱させないことが大切となる。
さて、なぜ上記の文章はわかりづらいのか?
その訳は「理由が抜けているから」である。
「ナイター制を導入すべき」が主張、「プロ野球もナイター制をとっている」が事実。この二つを繋ぐ理由がないため、読者の納得感を得ることができない。
先の文章に、理由が追加されたものである。
理由の抜けた文章に比べ、納得感があるものになっているだろう。
ちなみに、主張と理由だけでも文章は作れるが、根拠となるものがないので詰めの甘い文章になってしまう。
一応の主張は成り立つが、信頼性は低いものとなってしまうだろう。
また3点が揃っていれば、順番は文章の中で入れ替えてしまってもよい。
また、実例を見ていこう。
まとめとして
①文章の中に「主張」「理由」「事実」は揃っているか
②その3つは全て連動しているか
を、文章を書くとき意識していかなければならない。
【第二講のおわりに】
参考文献はもう少しだけ構成の話が続くが、この記事で触れるのはここまでとさせていただく。
残りは「自分なりの構成方法を見つける、構成を可視化する」話。
関心がある方は、ぜひ参考文献を手に取ってみて欲しい。
【考えたこと】
第二講で学習してきたことは、これまでどこかで習ってきた、文章を書く上で必要とされてきたことですが、いざ普段書いている文章にそれが活かされているかというと、そうでもないような気がしています。
学習を進めれば進めるほどに、いかに自分がこれまで手癖で文章を書いてきたのか、読者に向けた文章ではなく、自分のための文章を書いてきたのかを突きつけられていて。
一度学び直したからと言って、すぐにできるようになるわけではないですが、一つ一つ学んだことを意識づけていきたいところ。
次回、番外編「リアリティ」のお話。
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