だからすげーンだって!文豪。
こんばんは、如月伊澄です。
覚えているでしょうか、去年の春から夏にかけて、こんな企画をしていたことを。
本当は文章以外にも、いろんな本を読んでまとめるマガジンにしたかったのですが、結局文章力だけになってしまいました。
そして、学びを活かせているかといえば・・・・・・ううむ。
まあ、それはおいといて。
最近思うことがあるのですが、イスミさんの適性は「学びを活かす」より「いいものを真似る」なのではないか、と。
もちろん、パクるではなくて、いいもののやり方を取り入れて、同じようにやってみる。
これまた覚えていますか、この記事のこと。
実は去年の12月に認定資格に合格しましたので、イスミさんはGCS(銀座コーチングスクール)から、有料でコーチングをしても大丈夫なレベルだよ、という太鼓判をもらっています。
準備ができたら、ぜひ体験コーチングに付き合っていただければ幸いです。(もちろん体験なのでお金は取りません!)
この「コーチング」を学ぶ際も、もちろん技術やテクニック、理論を学んで取り組んでみたものの、中々上手くいかず・・・・・・。そこでコーチにオススメされて、ロールプレイ動画を観ながら文字おこしして、流れや進め方を真似してみたところ、ぐっと上手に、評価してていただけるようになりました。(あと、実際にセッションを受けたりもしました)
ラーニングあるいは青魔法。
きっとこっちの方があっているのでしょう。
話を戻しましょう。
とはいえ、文章における「いいもの」とはなんでしょうか?
売れている本は数多くありますが、まさか好きな作家や愛読書を丸々読み解くわけにもいきません。
いろいろ考えた結果、行き着いたのが「王道」。
話の進め方、場面描写、展開、「時代を越えて愛されるもの」をラーニングできたら、人の心に響くものが書けるようになるのでは?
ということで、まずは文豪と呼ばれる人達の作品を読み進めてみることにしました。
青空文庫もよいのですが、こちらのサイトだと一行ずつの文章になるので、つい読み飛ばす(斜め読み?)クセがある私には、ぴったりの読み方です。
昔、学校の教科書で読んだ時とは違う読書体験です。
なぜ文豪が文豪と呼ばれるのか、わかったような気がしています。
いろいろなテクニックがあるのでしょうか、特にすごいなと思ったのが
ネガポジの切り替わりがスゴイ。
芥川龍之介のトロッコより、
この文章。ここまで、主人公の良平が抱えるトロッコへの憧れや、初めて乗ることが出来たトロッコへの喜びが描写されてきた中で、急に「広々と薄ら寒い海が開けた」。
さっきまでの楽しい空気感が、一気に冷え切る感覚。
この落差がぐっと物語に読者を引き込むのでしょう。
次に同じく芥川の「蜜柑」。
始まりから鬱々とした空気の中、淡々と物語が進んでいきます。
話の中でも登場人物とともに、読者のフラストレーションが高まっていく中で――。ここから先はご自身の目で確かめてみてください。
名作の条件、を「心が大きく揺れ動くこと」とするのであれば、たった一文でこれほどの心の動きをもたらす、これらの物語を遺した彼らが文豪と呼ばれる意味がわかった気がします。
走れメロスもスゴイ、ずっと陽気な雰囲気が、ある一文から「おや?」となる。
この「おや?」だったり、「ほう――」を生み出すパワーこそ、物語を描くものとして、学ぶべき技術なのかもしれませんね。
少しだけでもあなたの時間を楽しいものにできたのであれば、幸いです。 ぜひ、応援お願いいたします。