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ハードボイルドな中華

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通りかかって吸い込まれた町の中華料理店。 その数々の店と料理の記憶です。
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2022年10月の記事一覧

福岡市「大森亭」の皿うどんと餃子

「皿うどんか、それともかた焼きそばか」と迷わされたことは何度もある。 しかし、「皿うどん…

nakaipoet
1年前
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東京・東長崎「五番」の酢豚定食

東京・神楽坂には有名な「五十番」があるし(千葉県津田沼にもありました)、かつて東京・高円…

nakaipoet
1年前
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【幻】東京・門前仲町「宝来軒」のちゃんぽんと餃子

今は営業していないお店について語るのはなぜかというと、それが町の中華に吸い込まれる理由の…

nakaipoet
1年前
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東京・杉並「三久」の味噌ラーメンとラーメン、餃子

東京の町の中華で味噌ラーメンの立ち位置は微妙なものがありまして。 東京といえば醤油でしょ…

nakaipoet
1年前

東京・北新宿「竹葉軒」の豆腐炒め

「このメニューは何だろう」としばし考えてしまうことがあります。 典型的なのは店名そばや店…

nakaipoet
1年前

東京・板橋「一元」の五目焼きそばと餃子

「五目」って何?という疑問は中華ではつきものでして。 一言で五目そばといっても海老や伊達…

nakaipoet
1年前
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神戸市「唐子」の酸辣湯麺

本場の本格派の方がでたらめな亜流よりうまいとは限らない。 亜流という意味では、日式ラーメンや汁なし坦々麺なんて本格派中華とは全然違うものだけど、本格派中華とはまた違ううまさを紡ぎ出しているわけで。 それは日本のインディアンカレーがインドになかったり、アンチョビとキャベツのスパゲッティがイタリアになかったり、なのにインド人もイタリア人もびっくりのうまさだったりするのにも似て。 で、神戸市三宮の中国家郷料理「唐子」の酸辣湯麺の話にやっとたどり着くわけですが。 そもそも中国にな

東京都日野市「雑飲屋 ふじ」のポテトサラダと餃子とラーメン

ビールのあてになぜポテサラを選んでしまうのか。 我ながら不思議に思うことが多々ありまして…

nakaipoet
1年前
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東京・新宿7丁目「大和飯店」日替わりサービス品のピーマンと肉細切り炒め+半ラーメ…

東京・新宿と言えば超高層ビルというイメージはもちろん、間違いじゃないんですが、あくまで一…

nakaipoet
1年前
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静岡県下田市「新小林駅前店」のカツカレーライス

なんの疑問も抱くことなく中華でカレーライスを食べるのが日本人でして。 中国、日本、インド…

nakaipoet
1年前
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東京・小竹向原「一龍」の餃子と五目そば

餃子は羽付きにこだわりません。 極論すると具材にもあまり好みはなく。 強いて挙げれば肉少な…

nakaipoet
1年前

東京・代々木八幡「こうだ」のコロッケと冷やし中華

空に星があるように、中華で洋食が食べられることもあり。 だって町の中華は町の食堂だから。 …

nakaipoet
1年前
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名古屋市「餃子屋」の海老ワンタンと冷やし中華

チャーシューはトロトロがいいか。 割と大きな問題でして。 個人的には焼き目の付いた歯ごた…

nakaipoet
1年前
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【幻】東京・新中野「北京」のザーサイ肉そば

町の中華に美学を感じます。 一般的な食材で、ぎりぎりの価格で、シンプルなのに豊かな味を生み出す。 そんなハードボイルドな町の中華を愛しています。 いきなりですが、先ごろ(2022年7月)閉店された東京・新中野の「北京」の「ザーサイ肉そば」です。 「ザーサイ肉そば」なのにザーサイも肉も見えません。 「これはもやしそばではないか」 という疑問は、食べ始めてすぐに氷解します。 もやしの中にザーサイと肉が隠れているのです。 「北京」のザーサイはラー油をまぶしていない青臭いタイプ