見出し画像

高評価のトルコのハマムでストレスが溜まった話

トルコで有名なハマムとは

トルコのイスタンブールでハマムを経験してみました。ハマムとはざっくりまとめると、トルコ式のリラックスコースです。

いろいろなコースがあるのですが、わたしは90分のこちらのコースを予約しました。
Googleの口コミ数が異常に多かったのと、レビューが良かったのでこちらにしました。

ちなみに公式サイトへ飛んで、WhatsAppからメッセージを送り当日の午前中に予約しました。

具体的な内容はこのような感じ。

サウナ15分
ミストサウナ15分
垢すり15分
泡で洗ってもらう15分
マッサージ30分
ハンドスクラブ
顔パック
▪️1名あたり75€(約12,325円)

日本を出てから約3週間…
マッサージは1度も受けておらず、毎日シャワーだったため体の汚れと精神的な疲れが溜まっていたこともあり、とても楽しみにしてました。

まず紙パンツになり放置プレイ

綺麗なホテルの入り口から入り、レストランを通ってハマムへ。
なんとレストランの隣にありました。えっ

壁はあるものの、ハマムは基本的に紙パンツ1枚で過ごすもの。レストランの隣かよ…ありえない。と思わずつっこみ。

動線の悪さですがすごいんです。

まず更衣室で男性はパンツだけ、女性は紙パンツにタオルの姿になるんですね。

その状態で更衣室の前のソファーに座らされるんですが、これからハマムをする人や、ハマムが終わって更衣室に向かう人など、他のお客さんが普通に目の前を通るんですよ。

裸同然の格好を他人に見られます。
※温泉というよりサロンの雰囲気なので、日本だったら絶対にクレーム問題

そしてスタッフに呼ばれるまで放置プレイされます。その間10〜15分。まあまあ長いし寒い。

サウナに15分のはずが25分

そしていざ呼ばれてサウナに案内されます。
2人が寝そべることのできる小さいスペースで15分。
のはずが、15分の砂時計が終わってもスタッフが呼びに来ない。
暑すぎて何度か扉の外に出て体を冷やす。
そして2回目の砂時計が2/3になったところでようやくスタッフのお出まし。

「さあ、次行くわよ!」

えええええ…
時間守らんかったこと謝らんのかい🙄

ちなみにサウナに入る前に使い捨てのスリッパを脱ぐのですが、他人のスリッパもバラバラにおかれていてどれが誰のか分からない状態。衛生面も清潔感も皆無に等しい。

そして無意味なミストサウナ15分

暑いサウナのあとは低温ミストサウナで15分。さらに汗をかきます。

なのですが、わたしたちが入ったときにミストサウナのミストがなく、「え、これあってる?」と安心感ゼロ。

ようやくミストが出始めてから数分後に、スタッフに呼ばれて出る。
これ意味あったのかなと顔が真顔になる。

アカスリと泡泡ソープで体をキレイに

そして移動した部屋で暖かい石の上で寝る。

わたしと彼、紙パンツのみで、トルコ人とアフリカ人の担当者がせっせとアカスリをしてくれる。

そして、15分のアカスリのあとは大量の泡で体を洗われる。
正直、この泡泡タイムはとても気持ちが良かった!
泡に包まれてなんだか落ち着くし「お母さぁん…」って感じになった。

またもや30分の放置プレイ

アカスリと泡が気持ちよかったので、とてもいい気分になったところで、また例のソファーで30分放置。

エアコンは強めなのでめっちゃさむいし、、、
暇だし、、、さむいし、、、

出されたティーポットのお茶をほとんど飲み干した。とにかく寒くてガクブル。

手違いのマッサージ30分

20分後ようやくスタッフが来たと思ったら、彼だけマッサージルームに連行。
そしてわたしはさらに10分待ち、スタッフに呼ばれて別のマッサージルームへ。

移動中に女支配人が「あれ?!あなたの彼氏は?!」

わたし「あそこの部屋に10分前に行きました。わたしはこの部屋に呼ばれました。」

女支配人「一緒の部屋って伝えてたはずなのに!どうして…どうして…」

わたし「……」

そして結局別の部屋でマッサージを30分受ける。
別に彼と一緒じゃなくても全然いいけど、予約時に「彼と一緒に極上のマッサージを受けれるからね!」的なことを言われていたので、手違いが半端ないなと思った。

ベタベタの顔と手のまま放置プレイ

マッサージ中に「顔パックは終わった?」と聞かれて、「終わってない」と答えた。

どうしてお店のスタッフがお客さんの施術状態を把握していないのか、訳がわからない。

そんなこんなで顔パックと手のスクラブをされたまま「これでマッサージは終わりよ!」と言われて放置される。

えっ、顔と手がベタベタなんやけどこれどうすればいいん?!笑
の混乱の末、自分で近くにある洗い場で流す。←
※彼はスタッフから「5分後に洗い流すからそのまま寝ててね!」と言われていたらしい

そのときふと床を見ると、使ったバスタオルなどがぐちゃぐちゃに置かれていて汚くて思わず目を逸らす。
私の履いていた使い捨てスリッパも左右バラバラに遠くに飛ばされており(なんで?)、スリッパ捜索から始まりやれやれ🙄

最後の最後にサンダル消える

この時にすでに、リラックスモードよりも「あぁ、、、ようやく終わった、、、もう嫌や、、、」状態。

更衣室に戻りシャワーでも浴びて着替えるか!と思ったらわたしのサンダルが消えている。

スタッフにサンダル消えたことを伝えると、サンダル捜索が開始される。

とりあえずわたしはシャワー浴びることもなく着替えて、例のソファーで20分ほど待つ。

サンダルなくなってるなら新しいの買わないとな…
あのサンダルはスペイン巡礼のときの相棒だから気に入ってたんだけどな…
とか考えているうちにサンダル救出。

なんとスタッフが間違えてロッカーに入れていたとのこと。

「いままでこんなことなかったのよ!」と謎の言い訳も聞かされて。

なにからなにまで本当に腹が立つなと思いながらも、大人なのでお礼を伝えてバイバイ。

別れ際の一言に怒り心頭

90分で終わるコースのはずが、すでに160分ほど経っていて結構イライラしてたんですね。

観光客って時間が限られてるじゃないですか。
しかも夕方から予約していたので、終わってからご飯食べてホテルまで帰ろうと思っていたら、終わったら外は真っ暗だし、計画も狂ってしまったな…とか思っちゃって。

で、ハマムの総支配人のような男性が「サンダルの件ごめんなさい。」って別れ際に言ってくれたんです。

まあ、当然謝るよなと思いつつも今回のことは水に流そうとか思ってて。

そしたらごめんの後に余計な一言を言ってきたんですよ。

「でも見つかったしよかったね!」

よかったね!じゃねえよ😂
なんで他人事なんだよ。

抑えようとしていた怒りが湧いてきて、ホテルを出た後に彼にめっちゃ愚痴りました。

ここが日本じゃないのは分かってるんです。
だから高い料金のハマムを選んだんですよ。
リラックスしたくて疲れをとりたくて高いお金を払って時間も使ったんです。

なのに待たされるし、寒い思いはするし、サンダル消えるし、悪びれる様子もないし、それならこっちだって最初から安くて質がそこそこのハマムを選んだわ🙄って思いました。

まとめ

トルコのハマムで癒されるはずが、心身ともに疲れてしまったエピソードでした。

口コミが2000件以上あって、高評価、高価格帯のお店でこの対応です。

トルコでハマムを経験する方は、最初から期待しない方がいいと思います。
私はこの経験を通して、いかに日本のサービスがとてつもなく素晴らしいものかを実感しました。

日本では恥ずかしくないように素肌が他人の目に晒されないように動線も工夫されているし、時間は守るし、いい匂いするし、床に髪の毛は落ちてないし、靴は揃えるし、何もかもがキレイだし。でもそれって当たり前じゃないんです。

本当は文句の一つでも言って顧客の本音を聞かせてやろうとも思ったんですよ。そのくらいムカついてて。でも、怒るのもエネルギーがいるじゃないですか。そのときすでに旅の疲れが溜まりすぎて相手にクレーム入れるほど元気がなかったんですよね。もう、忘れよ…と思ってそのホテルを後にしました。

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、これがわたしのリアルなハマム体験でした🥹

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?