子どもたちに夏休みで得てほしいもの
こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。
福岡にある民間のアフタースクールで、放課後の子どもたちの時間を有意義にするためにみんなで頑張っています。
さて、きりんアフタースクールでは夏休みイベントの真っ最中です。朝から子どもたちをお預かりし、毎日違うイベントを行っています。外に出かけて野外体験をしたり、室内での製作活動などなど。
例年大人気のイベントです。夏休みが一週間終わり、少し振り返りも兼ねて子どもたちの様子を見ていて感じることを書いていきたいと思います。
夏「だからこそ」できる体験を!
せっかくの夏休み。夏「だからこそ」できる体験、学びを子どもたちにも得てほしいと思っています。学びの要素はたくさんありますが、あえて絞るとすると大きく2点。
「他者との協働」と「非日常の体験」です。
他者との協働が生まれやすい環境
日常のアフタースクールと最も異なる点は、朝から1日中過ごすため、他のお友達と関わる時間が圧倒的に長くなるということです。
一緒に過ごす時間が長いからこそできる学びがあります。例年そうですが、夏休みで子どもたち同士の距離がグッと近くなります。お互いを知り、一緒に時間を過ごすことで仲間意識が強くなるのでしょうか。
子どもたちは他者との関わり、協働を自然と学んでいるように思います。
例えば、アフタースクールの中で毎日虫捕り(特にセミ)に夢中になっている時間があるのですが、上手に捕まえられる子と、そうでない子がいたりします。そんな中で、上手な子が他の子のために捕まえてあげて、自然と「ありがとう」という言葉が出てきたりしています。
他者のために行動し、感謝し、感謝されたりする経験を積んでいます。時には協力して一緒に捕まえたりするなんていう場面も見られます。
ゆっくりと時間を過ごすので、大人が何かを「させる」という感じではなく、子どもたちの中から自然に生まれてくるものがたくさんあるなぁと感じています。
「非日常の体験」が好奇心を刺激する
きりんアフタースクールの夏イベントでは、なるべく普段は経験しないであろう「ここでしかできない体験」を意識的に多くしています。
厳密に言うと、「ここでしかできない」ということは決してないのですが、学校でも家族とも違う仲間と一緒にという点では「ここでしかできない」と言えるのではないかと思っています。
例えば、先日佐賀県三瀬で「ブッシュクラフト体験」を行いました。
そこで体験したのは、メタルマッチを使った火起こし体験、秘密基地づくりなど。自然の中だからこそできる体験を存分に味わいました。
ずっと火をつけることに夢中になっていた子、虫に興味津々の子、秘密基地づくりにこだわりを見せる子、など、子どもたちそれぞれの好奇心が爆発していました。
私たちスタッフがしたことは、安全面で問題がないかの見守りと、それぞれの子どもたちの興味を後押しするような関わりのみです。
普段はなかなかできない体験から刺激を得て、子どもたちが各々の学びを得ていっているように見えました。
このような体験から得た刺激が日常に還ってきます。いつかどこかで「あぁ、あのときに見たやつだ」といった具合につながっていくと信じています。何につながるか分からないけど、面白そうなことを手当たり次第経験しておくこと。小学生のうちに大切なことだと思います。
私たちスタッフにとっても長く子どもたちと過ごすことで、子どもたちそれぞれについての新しい発見や気づきがあります。
今から残り約1か月。まだまだ暑い夏は続きます。子どもたちと一緒に楽しみ、学んでいきたいと思います。
今日は、子どもたちに夏休みで得てほしいことについて書いてみました。
それでは、また!
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