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三人展《シェイクスピアの妹たちの部屋》|DAY 2

本記事は、オンライン開催の霧とリボン企画三人展 《シェイクスピアの妹たちの部屋》DAY 2の配信記録です。最新情報は霧とリボン ツイッターでお届けしています。

Text|霧とリボン

 静かな雨の初日から、春の日差し穏やかなDAY 2へ——ティカップの菫の花びらに光が揺れ、白磁もいっそう艶やかに温かな紅茶を浮かべています。
 DAY 2の本日は、皆様をティルームへご案内致しました。煌めきのフランスアンティーク、ロマンティックなドール達、モダンで温かなイラストレーションが飾られたお部屋で、馥郁たる香りと共に過ごすひとときはいかがでしたでしょうか。ご滞在下さいました皆様に深く御礼申し上げます。

 Happy Birthday! 本日2月14日は、参加アーティスト・Miss Moppet Dolls様のお誕生日。菫色の小部屋のジュディスたちと共にお祝いのティタイムを過ごしました。

 Miss Moppet Dolls様のお人形を飾った菫色のティルームの設えには、高柳カヨ子先生から頂いた、英Hammersleyの菫柄カップ&ソーサーをコーディネート。お二人への敬愛をディスプレイに込めました。
 折に触れて、霧とリボンにご来廊下さっていたMiss Moppet Dolls様の展覧会初参加は、高柳先生キュレーションの展覧会「少女の聖域vol.1」(2020年7月)でした。クラシックなビスクドールの美意識に宿るジェンダーレスなモダニティにいっぺんで魅了され、本展へとお誘い申し上げました(まだパンデミック前でした)。

「少女の聖域vol.1」展示風景(2020年7月)
ビスクドール|Miss Moppet Dolls

 本展では、卓越の審美眼持つ高柳先生の鮮やかな筆により、ドールの魅力を通してジュディス達へのメッセージが綴られています。「我々はまだ語り始めたばかりなのだ。」——そう、私たち自身を語る言葉を少しずつ身につけ、失敗をおそれず時に饒舌になってみたい。ここ「シェイクスピアの妹たちの部屋」が、安心して語り始める/語り合うための一歩を踏み出す場となれましたらと願います。

Miss Moppet Dolls|二人のジュディス(2022年)

 初日の「書斎」でお披露目された、Miss Moppet Dolls様の美意識と技が昇華された圧巻の「二人のジュディス」。読書家であり、ドール愛好家でもある嶋田青磁さまならではの、書斎論とドール論が結晶化した一篇が「二人のジュディス」の美の本質に迫ります。
 豪奢な精神を生む〈孤独〉の力を肯定し、孤独を住まわせる書斎に一番必要なのは「静けさ」であり、その静けさの体現であるドールの存在が〈孤独〉に深い陰影と豊かな彩りをもたらすと語ります。
 「『自分自身でいること』を助けてくれる存在、それがドールの本質」——嶋田さまの怜悧な分析が、鑑賞するだけではないドールの存在性、「二人のジュディス」の美の本質を私たちに教えてくれます。

 ここ「シェイクスピアの妹たちの部屋」が、作品やエッセイを通して、「私ひとりの部屋」で過ごすジュディスたちがこころを通わせる場所になれましたら幸いです。

 DAY 2のティルームの風景をお届けいたします。銀器が煌めき、妖精たちが舞うティタイム。人形たちが静かに佇む風景、あるいは揺れるカーテンの元でグラスに反響する音楽のある時間。どうぞゆっくりおくつろぎ下さいませ。

 明日2/15は、配信がお休みとなります。2/16から会期後半、DAY 3は皆様を「ブドゥワール」へとご案内致します。
 皆様からのTiny Letterも引き続き募集しております。ぜひ一緒に「シェイクスピアの妹たちの部屋」を作り上げましょう。

2月19日(土)23:00より販売スタート致します。販売期間は【2月19日(土)23:00〜2月21日(月)23:00】の3日間となります。

★BASEサイドのメンテナンスのため【2/21(月)2:00〜6:00のみ】オンラインショップへのアクセスができませんのでご注意願います。

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