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Shibata's EYE

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自然豊かな地で自然と調和した生活を実現した友人を訪ねる

自然豊かな地で自然と調和した生活を実現した友人を訪ねる

徳島県の友人を訪れました。

徳島県といっても徳島市ではありません。徳島市から車で1時間以上かかる美馬郡つるぎ町という徳島県の内陸に位置する町です。

つるぎ町に住む私の友人は、以前は東京の企業で働いていましたが、一昨年ここに移り住みました。経験のない農業に取り組みながら、つるぎ町の生活を楽しんでいる彼の様子をFacebookで見ながら、都会から田舎に移り住み自然相手に生きるということはどういうこ

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農薬も肥料も使わない自然栽培という選択肢に期待しています

農薬も肥料も使わない自然栽培という選択肢に期待しています

木村秋則氏というお名前を知らなくても、「奇跡のリンゴ」というと思い出す方は多いのではないでしょうか。

少し前のことになりますが、木村氏のリンゴ栽培への取り組みはNHKのプロフェッショナルに取り上げられたり、2013年には阿部サダヲさん主演「奇跡のリンゴ」で映画化されるなどして、世の中に知られるようになりました。

なぜ木村氏が作るリンゴは「奇跡」と呼ばれるようになったのか。それは農薬を使わないリ

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日本の伝統文化が直面している危機と文化を守る意味とは

日本の伝統文化が直面している危機と文化を守る意味とは

9000年も前の縄文時代から現代に至るまで、漆は日本人の生活、文化を支えてきました。

東大寺などの仏像も、宇治平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂、日光東照宮のような建築も、蒔絵や螺鈿といった技法を駆使した芸術品も、漆無くしては作れませんでした。

そして世界を魅了している和食も、漆を使って作られるお膳やお椀、お箸など漆器がなくては成り立ちません。
CHINAが磁器を意味するように、JAPANは漆器を意味

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ものを大切にする心

ものを大切にする心

ものを大切にする心

これは言うまでもなく、限りある資源を有効に使い、後に続く世代も豊かに暮らすためには絶対に必要なことです。
ゴミの削減やリサイクルといったエコ活動が拡がってはいますが、使い捨てが当たり前の時代。そんな中でも子供たちにしっかりと伝えていきたい、とても大切な心です。

ではどうすればものを大切にする心を育めるのでしょう?

私は、ものを大切にする心を育む一つのヒントは「愛着」にある

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うみやまあひだ-森とハイパーソニックサウンド

うみやまあひだ-森とハイパーソニックサウンド

素敵なドキュメンタリー映画を観た。「うみやまあひだ 〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜」

伊勢神宮には2回参拝させていただいた。宇治橋を五十鈴川の清らかな流れ。正宮に至る森の中の澄んだ空気感はこころが洗われるようで、改めて日々の感謝に思いを馳せる機会でしたが、今回観た映画はその伊勢神宮の森をテーマにしたドキュメンタリーです。

伊勢神宮は20年に一度式年遷宮が行われ、社殿は新しく作り変えられます

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ウルシの植樹をお手伝い

ウルシの植樹をお手伝い

ウルシノキの植樹のお手伝いをしてきました。

今回の植樹場所は岩手県盛岡市薮川という所。盛岡市中心部から車で40分ほどです。実はこの薮川という場所は、本州で一番寒い所と言われていて、氷点下30度になることもあるとか。

植樹地は岩洞湖のすぐ近くで、かつては畑だった所です。隣接地は太陽光発電のパネルが並んでいます。

植樹の予定本数は4日間で1000本。他のボランティアで集まった人たちと作業を手分け

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奈良県曽爾村の漆プロジェクト-WEDGEにて紹介

奈良県曽爾村の漆プロジェクト-WEDGEにて紹介

奈良県曽爾(そに)村。すすきが一面を覆う曽爾高原が有名な所ですが、ここは古事記に漆の生産と漆塗りに関連する官を置いていた場所として登場する、漆文化発祥の地としても歴史ある場所です。しかしいつの頃からか、この地から漆は姿を消していました。

2005年から同村塩井地区の方々が漆の文化を復活させたいと「漆ぬるべ会」を立ち上げ、漆を植えて育てる活動を続けてこられました。しかしかつての漆の里とはいえ、漆を

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季節に合わせた持続可能なものづくり

季節に合わせた持続可能なものづくり

1年に1度、3ヶ月間だけ注文を受け付ける漆器屋さんがおります。漆とロック株式会社(貝沼航社長)さんです。

十月十日(とつきとおか)と名付けられたこのユニークなシステムで提供される「めぐる」という漆器の注文受付は12月半ば〜3月半ばだけ、数量は300組限定です。注文品が手元に届くまで春から秋まで何ヶ月も待たなくてはなりませんが、その間にメールや葉書でめぐるが作られる様子が伝えられます。

十月十日

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つくる責任つかう責任と貧困・飢餓

つくる責任つかう責任と貧困・飢餓

SDGs12番めのゴールは「つくる責任つかう責任」です。人類は地球の資源を使って休むことなく、さまざまな生産をしています。そして同じようにそれを日々休むことなく消費しています。

現在、人類は地球1個が作り出してくれる資源やエネルギーに対して1.5個分を消費しています。この分だと、2030年には地球が2個必要になると言われています。

「つくる責任つかう責任」は、製造する側に対しては持続可能な方法

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