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Cold Mother ・ いじめは誰も得しない

母親は、いつもいつも陽だまりでいられるわけではない

時には強風が吹いているとわかっていても、子どもを送り出さなくてはならない時がある

※ ※ ※

長女が中学生になり、部活に入りしばらくした頃いじめを受けるようになった

いじめられている友達をかばったら次は自分がいじめの対象になっていたというもの

そして、長女がかばったその子はまた自分がいじめられないよう長女をいじめる側になった

初めての中学校、初めてのいじめ、私はおろおろした

藁にもすがる思いで担任に相談した

担任に勧められて母娘でスクールカウンセラーを受けた

スクールカウンセラーは「学校に行きたくない時は無理に行かせなくて良い」と言った

それは違うと思う

私は長女を登校させた

ツメタイ ハハオヤ 


夏休み目前のことだった

ある時、担任が「いじめを受けている子や、登校拒否の子ども向けのセミナーがあるので(長女)参加しませんか」と連絡をしてきた

私は驚き担任に言った

なぜ、いじめられて苦しんでいる長女がセミナーを受けるんですか?いじめている側が問題ではないのですか?、と

担任は何も言えなかった

担任は若かった

それから担任から連絡が来る事はなかった

2学期になり、長女は登校した

教室で一緒に過ごす友達も出来た

その後も何もなかったわけではない

長女が登校したくなさそうな時も、微熱程度までなら、私は出来る限り学校に送り門をくぐらせた

ホントウニ ツメタイ ハハオヤ 

スクールカウンセラーの言うとおりにすると、この子は外に出られなくなると思った

「行きたくない時は無理に行かなくていい」

それが習慣になることが怖かった

人は楽な方に流れてしまう

苦しい方に進むのは大人でも大変なことだ

だけど、人は1人では生きていけない

必ず誰かと関わっていかなくてはいけない

学校の門さえくぐってくれれば保健室登校でもよかった

成績なんて二の次だった

そんなこと考える暇はなかった

長女は保健室と音楽室で過ごすことが多かった


長女が中3の三者面談の時のこと

「嫌がらせを受けている」と言った

私も担任も驚いた

お昼休みに音楽室でピアノを弾いていた

ピアノを弾くことは長女の心の支えだった

教室に戻ると男子が自分の椅子を分解している、と

仕方なく自分でまた元に戻していた、と言った

担任は「すぐに調べます!」と言い、翌日謝りの電話があった

進路について長女が言った

みんなが行く地元の高校には行きたくない。行っても3年はもたない。
ここを受けさせてほしい

自宅から1時間半ほどかかる私立高校のパンフレットを出した

私立でもここは学費が少し安いから、と

長女なりに考えての事だった

お父さんに自分で言いなさい。それくらい出来なければ3年は通えないよ

と単身赴任中の父親に電話をかけさせた

長女は1時間ほど話をして父親の了承を得た

そうして長女はその高校に合格し3年後卒業した

音楽の先生から音大受験を薦められ長女も受けたかったようだが、経済的理由で諦めさせた

高校を私立に行かせることで精一杯だった

その先は無理だと3年前に長女には伝えていた


そこで担任から提案があった

指定校推薦で保育士の資格を取れる短大を受けませんか、それならピアノを活かせます、と

そこは県立で学費も安かった

長女はピアノの先生にはなれなかったが、保育士として子ども達にピアノを弾いた


今では当時いじめをしていた人にも臆すること無く会えるようだ

よく乗り越えてくれたと思う

そして、その間次女と末っ子長男は寂しい思いをすることも多々あったと思う

子ども達に感謝しています

ありがとう☘️


この記事を書いているところで、素敵なお母さんの記事を見つけたので是非読んでください☘️



いじめを受けていたこの方の記事もご紹介致します。がんばったこの方をハグしたい☘️




最後まで読んでくださってありがとうございます☘️
これは我が家の場合です。

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