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新しい月と始まるなにか

乙女座の新月。夏至以来、お参りに行けてなかった大神さんへ。毎年夏の土用、ちょうど13の月の暦でいう「時間をはずした日」の頃に新しいお札をいただくのが習慣になっている。今年の夏は何だか慌ただしくてお参りに行くタイミングを逃してしまっていた。

体調も回復し、お山に登るのはまだちょっと無理っぽいけどお参りだけなら大丈夫、お天気もいい感じの晴れ模様。早起きして家の掃除も済ませてサッパリした気分で家を出る。この夏のいろんな出来事の報告といただいたご縁への感謝を伝え、お札も新調し、狭井神社のお水もいただいてリセット完了。

ランチはどこに行こうか迷ったけど、柿の葉寿司が食べたくて鳥居のすぐ傍のお店へ。なんてことない冷やし素麺なのに自分で茹でるのより、うんと美味しく感じられる。ここのお出汁はちょっと甘めで懐かしい味。

暦の上ではもうすっかり秋も深まりつつあるのに、何だか心はまだ夏を引きずってるような感じがしていたけどお参りして一区切りついた。

今夏は心揺さぶられることの連続だった。おかげでだいぶ心のガラクタが整理され片付いて来た感じがする。それは自分自身の内面の変化だけではなく、家族や周囲とのつながりにもいい影響を与えてくれている。こんなになるまで放っておいてゴメンよ〜と自分にあやまるような場面もあったりしたけど、ちょっとずつ自分自身と仲直りして、また一歩自分への理解が深まった気がする。

肩書きや年齢、性別、国籍などを取っ払った裸の自分、素のわたしがどう生きたいのか?そんなことを問いかけられた季節でもあった。日々を生きるなかで人は何度も自分と出会い直し、新たな自分に出会い続けていく。それはきっと死ぬまで続く道のりなんだろう。

何者かになることに必死に取り組み、自分を探していた時間はとっくに終わり、もう今は「素の自分に戻っていく」というこれまで来た道を振り返る時間が始まった。そして、長年ずっと理解できなかったことがふとしたことがきっかけで腑に落ちたり、以前なら許せなかったりイライラしたりしていたこともサラッと流せるようになったり、今も小さな進歩を続けている。

その小さな進歩や変化を星たちはずっと見てくれているんだな〜細い月を思い浮かべながら、そんなことを想う四日月の夜。

嬉しいときも悲しいときも、どんなときも陽は昇り、月は満ち、欠けていく。星たちは人間たちに構うことなく、淡々と星たちのリズムで動き続けている。その自然の営みに意味や解釈という彩りを添えるのは人の心と言葉だ。

いつのときも星たちと共に未来を明るく照らし希望を見出すことを大切に星を読んでいこう。神前で手を合わせながら、心を新たにした。

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