顎関節症について

顎関節症（TMD）は、顎関節とその周囲の筋肉や靭帯に影響を及ぼす一連の症状の総称です。
この症状は、口を開閉する際の痛みや、顎の「ポキッ」という音、大きく口を開けられないなどの問題を引き起こします。

解剖学的に、顎関節は下顎骨（Mandible）と側頭骨（Temporal bone）の間にあり、可動性を持つ「蝶番関節」として機能します。

顎関節には、関節円板（Articular disc）があり、この円板は骨と骨の間でクッションの役割を果たし、円滑な動きを助けます。

周囲には咀嚼筋（Masseter muscle、Temporalis muscleなど）や靭帯があり、これらの組織が協力して顎の動きを制御します。

顎関節症の主な原因として、筋肉の過緊張、関節や筋肉の過負荷が挙げられます。

歯ぎしりや食いしばりといった習慣は、顎周囲の筋肉に過剰な負担をかけ、
炎症や痛みを引き起こす可能性があります。

また、ストレスは自律神経を通じて筋肉の緊張を高めるため、顎関節症のリスクを高めます。

噛み合わせの不良や外傷も関節のバランスを崩し、顎関節症の原因となることがあります。

姿勢の悪化も一因で、長時間のスマートフォンやパソコンの使用によって頭部が前方に突出する姿勢が続くと、顎関節に不自然な圧力がかかります。

筋肉の緊張が継続することで関節円板が正常の位置からずれることがあります。
これにより、顎関節内の平衡が崩れ、炎症や摩擦が生じて痛みが発生します。

また、顎の動きが不安定になり、「クリック音」や「ポッピング音」と共に顎が引っ掛かるような感覚を経験することがあります。

治療には、歯科医によるかみ合わせの調整やナイトガード装着の検討も、顎関節症の長期的な改善に繋がります。

本人の習慣や姿勢の見直しも大切です。
歯や口腔内の問題等がきっかけで左右の片側に負担をかけるような使い方になっている場合は、その癖や習慣を直す必要があります。
姿勢の改善は、顎関節への不必要な負担を取り除くことで症状の軽減に寄与します。

また、自律神経バランスの調整も重要で、ヨガや深呼吸、リラクゼーションなどを取り入れることで筋肉の緊張を和らげることができます。

これらのアプローチにより、顎関節症の症状をしっかりと管理し、生活の質を向上させていくことが可能です。

気楽治療院では、体の歪み、自律神経などを意識したDRT整体で身体を整えることをおすすめします。

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