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壊れてしまえとは思わないけど、壊れたものとか、壊れかけのものや古いものが好き

最近気づいた事なんですが、僕はどうやら機械とか道具の不具合が「好き」らしいのです。


いや。
どうにもおかしな話ですよね。
僕自身も変な話だとは思っているんですが、接触がおかしいとか、どうにもうまくいかないとか、ぜんぜん反応しないんだとか、何かが折れてしまったとか、うまくはまらないんだとか、開かないんだよねぇとか、逆に閉じないんだよねぇとか、スイッチが切れないんだとか、はたまた入らないんだとかね……。

いろんないろんな不具合ってあるじゃないですか。
そういうのを聞くと、なんでそんな事になっているのか見たくなるんですよね。そして観察して調べたくなります。
でも、何かに特別詳しいとかは無いんですよ。何かに詳しいとかあればもっと良いんですけどね。

でも、ひとよりかは工具の扱いにちょっとは慣れているっちゃいるんですよ。
なぜかって、僕は中学を卒業してすぐに知り合いの鉄工所に勤めたからです。
そこでいくらか旋盤だったりハンマーやドリルとかサンダーとか電気溶接とか、いろんな工具も使うようになったのです。
だからでしょうね、工具箱が好きで、だいたいどの職場にもちょっとした工具箱があって、それの中身にどんなものがあるのか見るのが好きなんですよね。
だいたいが100円均一で買ったようなドライバーセットがあって、六角のレンチがあったり無かったりで、ちょっと揃っていると金属のものを削るヤスリがあって、中くらいのモンキーとでっかいモンキーもあったりします。
そこでできる事が限られているわけなんですけど、そこの道具を使ってどれくらいの事ができるのかを考えるのが好きだったりします。


今の職場ではあんまり不具合は起きませんが、たまぁにどこのなにが動かないだとか壊れただとかを聞く事があって、聞き耳を立てています。なんとなく僕にできることがあれば覗いてみたり、僕がやってみましょうか?と声をかけたりして、どんなものか見てから工具箱と相談しに行きます。

工具箱を使っているのは、最近では僕だけみたいなので、僕が工具箱を覗いていると「また何か壊れたんですか?」と声をかけられたりして、意外と職場の中では”何かを直すひと”というイメージが付いていっていますね。

工具が使えるって事もたまには役に立ちます。


それに伴って思うのが、意外とみんな、ちょっとした不具合も、“専門の業者なんかに相談しないと直らない”と思っています。
いいえ、そんな事はありませんよ。
ホームセンターに行って道具と材料を揃えたら、だいたいの家庭の不具合なんかは自分で直せたりするものなんですよ。
ただ、それに“特化した業者がいる”ってだけで、

本当はなんでもかんでもやろうと思ったら自分でなんとかできるもの、なんですよ。


よく家を何年かかけて自分でコツコツと建てたんだってひとがいましたよね。昔はそういうひとがテレビで紹介されたりしていました。
しかし、家なんてものも今となってはプラモデルとほぼ変わりは無いと聞きます。(そりゃあ業界のひとはそう言うでしょうけど…)
昔は大工さんと言ったら、材料も何もかも全て自分で整えて作っていたんでしょうけど、今は機械で作られた材料が運ばれて来て、組み立てるだけらしいです。
それに内装と外装を施して、庭を作ってと…それで家が完成するんだから、だからいつの間にかカフェができてるし、家も立っていますし、お店ができていたりしますよね。早い!

いつの間にかちゃっちゃと事は進んでいるんですよね。


いやいや、簡単に言い過ぎなんですけど、言葉で言うとそんなようなもの(らしい)です。

意外と、なんでもかんでもだいたいのものは自分でできるものなんですよ。
だし、それができないとしても、その道具を持たなければ良い話です。壊れるのが嫌だったら、そもそも持たないのが良いんです。壊れちゃったまま放置されるのもかわいそうじゃないですか。

車の車検もそうだし、タイヤ交換もそうです。何かのペンキの塗り替えなんかもそうですし、料理とか服のデザインなんかもそうです。
歌とか漫画とかアニメとかもそうです、芸術作品とかももちろんそうです。アクセサリーも、洗剤とかパソコンやラジオなんかも自分で作るひとだっています。


なんでもかんでも自分で作ってみると、意外としょうもないことに高いお金をかけていたんだなぁと思ったりして切ない気持ちになったりもしますが、それをやる時間が自分には無いなぁと思えるのなら良い買い物だと思えば良いのですよね。


自分のために誰かが「快くやってくれる」って大事なんですよ。
だから、なんでもかんでも安いのが良いとは思えないでしょ。そのお金でそのひとは生活してるんですから。

もしも自分が安いお金で何かをさせられたら嫌じゃないですか。


そういう気持ちがわかったってだけで、儲け物ですよね。


快くお金を支払える仕事って大切です。




仕事の収支をちょっとだけ気にする、これからの僕は。

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