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何食ってるのかわかるようになる

「自分が今何を食べているのかよくわかっていない」なんて事がある。
コレは食育の話でも、成分表の話でもなんでもない。


もちろん自分が食べているものに関して、それがどこから生産されたものでどういう経緯でやってきて、どこの会社がどんな調味料と共にいかなる方法で加工しているのか知る必要がある。

なんでか?


確かこういう事って中学生くらいで習うと思うんだけど、習った当時は「そんなものは別に知らなくったっていいだろ」と思っていた。
しかし案外と重要な事ではある。

その食べ物が信頼されているものなのか、衛生的なものなのかどうかがわかるからだ。
異常があった場合にもすぐに連絡ができる。


現に僕ら日本人は中国製の食品を嫌う傾向にある。(中国人ですら中国で生産されたものを嫌っているとも聞いた事があるけど)
加工食品の裏側の成分表や野菜の生産地などを見て、中国製のものだったら買わないと決めている人もかなり多い。僕は中国製だから買わないなんてことはないけど、いいものを買おうと思ったら国産のものを買おうと思ったりするってことはある。



こんな感じに考えてみると、何かの異常性を見つけたりした時に知らせるためのものだったりする事が多い成分表や生産地ではあるが、もうちょっと違う方向で考えてみると、生産地や成分表、ブランドなどを見るとなかなかにおもしろいものだと思った。
このまま話していると食べ物のことを知るのに「いいところ」なんて全くないと思われてしまうからね。もうちょっと違う方向に話を持っていきたい。




“自分が今何を食べているのかよくわかっていない”という話をするなら、お肉や魚の“肉の部位”なんてそれこそよくわかっていない事があるだろう。

サーロインって何?
フィレってどこよ?
牛すじの煮込みの「すじ」ってどこなの?

なんて具合である。


焼き鳥なんてポピュラーなんだけど、もっとわからない。
せせり、手羽元、ハツ、レバ、ちょうちん、キンカン、砂肝、ぼんじり…。

ほら、よくわからないね。
よくわからないけど、なんとなく美味しくて食べてるって事もある。

「なんとなく美味しくて食べてる」ってのは、もしかすると固形のカレー粉をチョコレートだと思って食べてたり、チューブのラードをマヨネーズだと思ってサラダにかけていたり、消しゴムをかまぼこだと思ってしまうようなものなのかもしれない。

カニかまぼこを本物のカニだと思って「日本のカニはなんて安くて美味しいんだ!」と思い込んでいたという海外の方の話を聞いたこともある。

実際僕なんかは、お菓子や調味料のメーカーは気にしたことがなかった。
メイジとかカルビーとか、ケロッグ、コイケヤ、森永…いろんなメーカーがあるが、特に気にした事はなくて、おやつなんてどこが作っててもいいだろ(ぜんぶだいたい美味しいだろ的な意味で)、なんて気持ちでいたのだ。

しかし、意外と周りの人は気にしている人がいたり、それについてああでもないこうでもないと話せるくらいに知っていたり、こだわっている人がいるんだなと思ったのである。


別に知りたくなけりゃ知らなくったっていいし、僕もおやつのメーカーなんてこれからも興味を持ったりしないのだろうけど、肉の部位とかは知っててもいいかななんて思ったという話である。


自分でやらないと覚えられないかもしれないけどね。

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