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相談できる友達は大切

「友達って大切よな」としみじみ思う。

職場で注意されることがあるな。
あれやこれやと、ちゃんとしなきゃだめよ的な感じで。

最近はコロナのことでピリピリとしているから、やれマスクがどうとか、やれ手洗いうがいがどうだとかうるせーなーなんて思っちゃう。



職場で、たいした話もしないおばさんに言われると、なんとなくカチンとくるが、ちょっと仲良くしているあの人に言われると「ちゃんとしなきゃなあ」なんて思うのである。たとえ年下であってもね。


たぶん距離感の違いだろう。


隣に座るのもちょっと嫌だなとか話しかけるのもちょっと怖いなとか、見られるとなんかドキドキ、なんだかハラハラするなぁって人は、たぶんに、ちょっとも友達なんかじゃないんだよね。
なんとなく顔知ってるかってくらいかな。


仲良くなるってどうやっているか。
僕なりに、小さなこどもを“あやす”方法としてよくやっているのが、「好きな食べ物って何?」とか「好きな動物って何?」と聞くことで、そうすると何がいいかって、自分が好きなものを答えるのって“何もストレスなんかじゃない”ってことなのね。

相手に好きなものを伝えて自分のことを知ってもらうと、「自分のことをこの人は受け入れてくれたんだ」なんて、ちょっとだけ思うらしいのである。途端にいろんなことを話すようになる。
こないだクリスマスケーキ食べたんだよとか、おせちを食べておばあちゃんに会ったんだとか、豆を撒くんだとか。

なんならお母さんが何歳で、お父さんが何歳で、お姉ちゃんがいるだとかお兄ちゃんがいてとか、お母さんのお腹には赤ちゃんがいるんだとか、そんな家庭事情も話してくれたりするのである。(個人情報だし、あんまり真剣に聞かないようにしているが…)

そんな安心って大きくなってからだとあんまり考えることはないけど、実は考えていなくとも胸の中で実は“ちょっと思っていたり”するのである。


そういう気持ちがちょっとでもあると相手を見る目を曇らせてしまって近づきにくさに変わっていくのだ。
自分で勝手に壁を作って、「そこから先には行かないようにしようか」と思ってしまうのである。
つまり、それが「距離を置く」ってことだと僕は解釈している。


何か言いやすいように、また何か言われやすいように、言われてもカチンとこないように、ちゃんと近づいておく(物理的にも)ってのは大切なんだなと思ったという話である。

直接メールできるのは近づいているようで、意外と遠い。
連絡しなかったら、単なる“連絡先”でしかない。
友達に連絡する方法なのに、緊急連絡先みたいな扱いになってしまっている。

職場の先輩にもそんな人っているでしょう?
連絡先だけ知ってて、その人の好きな食べ物とか、好きな動物とか知らないの。
好きなファッションとか、好きな映画とか、ぜんぜん知らないの。

いるでしょうよ。


いつもそこにいると認識しているのに、そんなに話さないのは友達になっていないということ。
近づきにくいのはその人の事をまだまだ知らないって事なんだなと、そう思った、という話。

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二ノ宮金三郎
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