人生の岐路に立ったとき、艱難辛苦を味わったときに、励まされた曲がありませんか?
下記に紹介しているのは、僕が企業に勤めていたころ、仕事が終わって帰る頃に幾度となく聞いた曲です。
当時、日々のタスクや人間関係に、辛く苦しい思いをしながらも楽しみとやりがいをもって仕事をしていましたが、どこかで僕の生き方に疑問を持ち始めていました。常日ごろからMr.Childrenに陶酔していた僕は、そんな時にこの曲の歌詞を読み、「僕の心情をすべて語ってくれている」と思えました。
正しく生きるレールがあったとして、それを踏み外したとしても自分自身の人生を楽しんだ者こそ笑者(勝者)となる。多様性が叫ばれながらも、どこかで他人や子どもを画一化しようとしてしまう個々人がリアルに持つ心情を描いていると思います。
世界はそんなに狭苦しいものじゃない。だけど、どうすれば満足した人生を送れるんだろうか。世界よ教えてくれ。このまま死ぬわけにはいかないんだ。偏見混じりかもしれませんが、そんな人間が本質的に抱く価値観をありありととらえています。
1997年3月5日にリリースされたMr.Childrenのアルバム『BOLERO』に収録された曲『タイムマシーンに乗って』です。下記はその歌詞の一部です。
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人生はアドベンチャー たとえ踏み外しても
結局楽しんだ人が 笑者(しょうしゃ)です。
前略 ルイ・アームストロング様
次の世代にも しゃがれた声で歌ってやってくれ
心を込めて “ワンダフルワールド”
恋の名のもとに 少女は身を売り
プライドを捨て ブランドを纏った
マスコミが煽りゃ 若さに媚び売る
時代の着せ替え人形です
(How)do you feel ?
どうか答えておくれ
この地で死にゆく 気分はどんなだい?
(How)do you feel ?
安定した暮らしに
老いてくだけの自分ならいらんのだ
How How How ......
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読んでくださっているみなさんは、好きなアーティストや音楽はありますか?
僕はMr.Childrenの大ファンです。ファンクラブにも入るほど。年齢はドンピシャの世代というわけではないのですが、10年ほどまえ、高校生の頃から好きになりました。
メロディもいいのですがやはり歌詞がすごくいいんです。
Mr.Childrenの曲には社会風刺的な歌詞も多く入っています。
人はそれぞれに生きているとはいえ、夢見心地で空想に耽るのではなく、歴史と社会制度のうえで生きている。一庶民でありながらも大いなる夢を抱き、しかしうまくいかないもどかしさと葛藤。それをありありと描いています。
誰しも人生に迷いはある。けれど、苦しみや辛さをすべて楽しんだ人はまぎれもなく唯一の人生を謳歌していると言えるんじゃないかと、この曲を聴きながら思うのです。
ライター 金藤 良秀
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