結婚できない男?
いらっしゃい
来てくれてありがとう
友人の結婚式に出席した。
大学時代からの付き合いで、
もう出会ってから15年近くになる。
今回友人代表スピーチをした
新郎の幼なじみは、30年の付き合いだとか。
僕より15年も長い。
スピーチの結びに、
「僕は新郎が大好きです」
って泣きながら叫ぶ姿に対して
おめでとう!って叫んじゃったよね。
結婚式はそれぞれの家庭で素敵なこだわりがあっていいものだ。
▶︎出会い方
結婚に至るまでの日々も旅みたいなものだよね。
学校・職場・趣味を通じて出会った人と付き合い結婚する。
僕のようにマッチングアプリで出会い結婚する。
出会い方も、結婚までの道のりも人それぞれだね。
みんな素敵なストーリーを持っている。
マッチングアプリでの出会いが増えている。
10年前まではネットを介して出会うことに偏見を抱いていたのに、
自分がその立場になるくらいだ。
婚活パーティーへ参加する友達も増えた。
同世代は特に結婚に向けて動いている。
婚姻者のうち婚活サービスを通じて結婚した人の割合は、
2009年は2.9%に対して2021年は15.1%と約7倍も増加している。
”きっかけづくり”がサービスとして成り立つ時代だなと実感する。
▶結婚相談所
友人K君は結婚相談所に通っている。
K君は35歳。
33歳のとき5年付き合っていた彼女と別れた。
別れた理由は、彼女に結婚願望がなかったこと。
お互い話し合ったので未練はない。
K君と久々に会うことになり、
新宿の居酒屋で待ち合わせ。
「俺、結婚相談所通っているんだ」
通い始めて2ヶ月。
ついに新しい恋に動き出した。
決してモテないタイプではない。
清潔感もあり誠実だからね。
結婚相談所に通う必要ないと思った。
でも30半ばに近づくと出会いが
少なくなるのも事実。
僕もマッチングアプリで
出会って結婚したからな。
▶道のり
結婚相談所は”相談登録”からはじまる。
身分やプロフィールの記入、
自分の希望条件や理想の相手を登録する。
登録後はカウンセラーと面談。
この段階では婚活の目的などを話す。
プロフィールをもとに相談所がマッチングを行う。
カウンセラーが相性がよさそうな候補を選出。
男女互いに関心があったらマッチング。
ここからデートとフィードバックを繰り返し
無事にゴールとなる。
成婚料を支払うことで退会となる。
成婚料は20~30万円が相場。
入会費や月会費なども含めると50万円くらい。
なかなかの金額だな。
1週間後、初デートだと話し
結果を楽しみにしてると伝え解散。
▶初デート
相談所からマッチング通知。
相手は2つ下。
おっとりとした性格
経理の仕事をしている。
アニメ好きが共通点。
初デートはパスタ屋に行く。
K君にとって久しぶりの初デート。
青春に戻ったような気分だったらしい。
行ってくると
一言LINEがきた。
敬礼のスタンプで応援。
その日の夜にきたLINE
「付き合えるかもしれない」
麦茶を吹きそうになった。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
ランチデート。
集合時間30分前。
駅の改札前に着いたK君。
10分前、いや5分前でもよかった。
しかし、不安のあまり早く着いた。
彼女が無事に来るか。
ドタキャンされるかも。
不安に浮き足立っているところに
彼女がやってきた。
写真で見た印象より明るそう。
自分より5センチくらい低い。
落ち着きのある服装だ。
挨拶を交わし、
駅からお店まで歩いて行く。
そこからお店に入り、
互いに好みのアニメの話や趣味の話をした。
結局お店には3時間くらい滞在し解散。
相談所への報告を済ませた。
想像以上に会話が盛り上がり、
K君は楽しい時間が過ごせたと満足。
僕にLINEを送ってきた。
「で、2回目は?」と聞いたら
相談所からのフィードバック待ちらしい。
そこから1週間後フィードバックがきた。
▶価値観
結果は次回なしとの連絡。
相談所に行き訳を聞いた。
カウンセラーが冊子とお茶を持って座る。
何がいけなかったか聞く。
K君は思い当たる事がないと回答。
強いて言うなら2回目のデートに
誘えなかったことと伝えた。
鼻から息を漏らし
カウンセラーは冊子を開く。
彼女からのフィードバックを伝える。
「あなた、結婚の価値観について語ったでしょ」
確かにK君は話した。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
K君は彼女に伝えたそうだ。
「結婚したら実家に来ないか」と。
(その話を聞いた僕も一歩引いた。
まだ付き合ってすらいないのにね。)
K君の実家は宮崎県にある。
妹が1人いるが、結婚して嫁いだ。
両親からは家に帰ってきたら嬉しい。
そう言われていたそうだ。
結婚したら実家で暮らす。
それが当たり前の価値観になっていた。
元カノに結婚願望がなかったと聞いていたが
結婚したくなかったのだろう。
▶︎そして
K君は結婚相談所に通っている。
あれから2人程マッチングしたらしい。
上手く行っていないようだけど。
実家住みを強要しなくなったと聞いた。
もし本当であれば早く良い人が見つかるのかな。
これまで違う生活をしてきた2人。
一緒に住み、共に人生を歩むことは奇跡。
それを理解して
K君には相手の価値観を考えた結婚をしてほしい。
そして幸せになって欲しいな。
今日もどこかで誰かが旅をする。
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